概要
立花宗茂(たちばな むねしげ)は戦国時代の戦国武将。江戸時代初期の大名。大友氏の一族で筑後柳河初代藩主。
実父、養父共に名将と名高い武将を父に持つ、戦国時代のきってのサラブレット。
また本人もそんな父親たちに負けず劣らずの勇名をはせている。
また生涯何度も改名している。ここでは便宜上、
基本的には初名の「統虎」か最後の名乗りの「宗茂」を使用するものとする。
生誕~大友家臣時代
1567年、大友家の重臣・吉弘鎮理(高橋紹運)の長男として生まれる。母親は斎藤鎮実の妹・宋雲院。
最初の幼名は吉弘千熊丸。
1571年に父が高橋氏の名跡を継ぎ高橋鎮種となった際に高橋姓になる。
元服した際に、主君・大友義統の偏諱を受け高橋弥七郎統虎と名乗った。
跡継ぎの男子に恵まれなかった戸次鑑連(立花道雪)は立花氏の跡継ぎとして幼時から知っていた統虎を養嗣子と迎えたいと何度も父の紹運に懇願した。
はじめは断っていた紹運であったが、ついにはその必死さに折れてしまい、統虎は道雪の養子として迎えられる次第となり戸次姓を名乗った。また鑑連の娘、立花誾千代を妻とした。
道雪の元で幾度の戦において優秀な戦果を挙げていった。しかし道雪が1585年に病死してからは島津氏の北上も激しさを増し実父・紹運も岩屋城で玉砕。統虎の立花山城も島津忠長(島津四兄弟の従弟)の軍に包囲されるも、逆に豊臣秀長の九州上陸で浮き足だった島津勢を蹴散らしたばかりか猛追撃を加える活躍を見せる。この頃から立花姓を名乗っている。
独立大名時代
その後は大友氏から独立した大名となり朝鮮出兵でも活躍して度々友軍を救っている。
関ヶ原の戦いにおいては西軍に属し、獅子奮迅の活躍をしたが、結果的に西軍が敗北してしまい改易され浪人となった。
とはいえ宗茂が豊臣秀頼に味方することを恐れた徳川家康は必死に説得し、徳川秀忠の配下とすることに成功し大名に返り咲いた。大坂の役においては秀忠の軍事参謀として従軍し驚くほど的確な指示を行った。家康は秀忠と比較し、宗茂の非凡さと同時に恐ろしさも覚えた。
その後、旧領の筑後柳河藩主だった田中吉政が死後に無嗣断絶したことに伴い陸奥棚倉から柳河に復帰。晩年には島原の乱にも参陣し、武神再来と鍋島勝茂(鍋島直茂の次男)や細川忠利(細川忠興の三男)ら諸大名は驚愕したという。
人物評
またその後も秀吉は諸大名の前で「東に本多忠勝という天下無双の大将がいるように、西には立花宗茂という天下無双の大将がいる」と高く評した。
- 慶長の役で、窮地に陥った加藤清正を寡兵で救出した際に、「日本軍第一の勇将」と絶賛された。また、白村江の戦い以来の千年振りとなる朝鮮半島での中国王朝との正面衝突、碧蹄館の戦いで先発軍の先鋒大将を務め、初戦勝となる立役者の一人となった。
- 文武両道の武将とされ、剣術と弓術で免許皆伝を持ち、居合術を創始している。また茶道・連歌・蹴鞠などに長けていたとされる。
- 伊達政宗や島津忠恒(島津義弘の次男)のようなクセのある人物とも上手く付きあっ反面、前田利長と田中吉政についてはかなり嫌っていたとされる。
登場作品における立花宗茂
『戦国無双』シリーズ
声優:東地宏樹
高橋紹運の子で、立花道雪の養子。「剛勇鎮西一」と称されるほど天賦の才を持っている。詳細はこちら
『戦国BASARA』シリーズ
詳しくは⇒立花宗茂(戦国BASARA)
『戦国武将姫MURAMASA』
最初はツリ目八重歯で黒髪ロングのぱっつんに黒レオタード&黒タイツ姿だが、立花道雪さながらに雷神を下して立花家督を継承した後は、髪が金髪になってへそ出しセーラー&縞パン&白サイハイ姿になる。
萌え要素の塊のような女の子である。
史実とは異なり、ゲーム内ではギンちゃんとの夫婦?仲は良い。
そもそも武将が全員女性と言う時点でぶっ飛んだ設定のゲームなのだが、祇園守蒔絵脇当で強化されるなど一般人が知らないような細かい所に運営のこだわりが垣間見える。
その体型から、プレイヤーからは「むねなしげ」やら「ないむねっしー」やらとあだ名されているが、これは実母(実父の書き誤りではない)の高橋紹運譲りの模様。巨乳の立花道雪の養子となって薫陶を受けた後でもそこは変わらなかった。
性能は攻・防・知が高レベルで揃ったバランスタイプ。立花道雪や大友宗麟、立花ギン千代との組み合わせでゲーム内最強連携「稲妻奔る」や「導きの雪雷」が発動する。
『かいこ』
父高橋紹運と似た顔立ちと、立花家の家紋、祇園守をイメージしたデザイン。通称王子。
数々のイケメンな言動により家臣や加藤清正、島津義弘などから男惚れされることが多い。
女心がまるで判らないため嫁の誾千代を怒らせることが多く、ツンデレもあいまって誾千代からはしばしばしばき倒される事が多いが、彼なりに一応彼女を大切に思いやっている。
『境界線上のホライゾン』
声優:杉田智和
『境界線上のホライゾン』は、
「遥か未来、地球文明が再び天上(宇宙)へと旅立てるための力を取り戻すため、
「歴史再現」と呼ばれる神代(地球文明の過去の歴史)を再現するように人々が営みを送っており、
その中で歴史上において大きな意味を持つ出来事に深く関わる人物の役割を担う義務と権利を与えられる者、「襲名者」が存在し、最も該当する人物の再現に適した資質を示した人物が選ばれる」
という世界観であり、
厳密には本人ではなく、「立花宗茂」の襲名者となった人物である。
詳しくは⇒立花・宗茂
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