基礎データ
解説
外見ではその大きさや色に変わりはないが、頭部に大きな角が一本生え、翼の形状がやや変化し大きくなった。更に手首の部分にも小さな翼が生えたり、尻尾に棘が追加される等細かなデザインも変更されている。
メガシンカ前のリザードンの角は2本であるが、元々初代のポケモン全盛期では情報量の少なさからリザードンの角を一本だと誤解して描いてた漫画家やファンも多く、その名残とも言えよう。
リザードンの面影を大きく残しつつも、メガシンカにより強化した事が分かり易いデザインとなっている。
メガシンカにはポケモンYのみでもらえる「リザードナイトY」(とメガリング)が必要となる。ポケモンYでプラターヌ博士からもらえるカントー御三家のヒトカゲを選べばその場で貰えるが、他の御三家を選んでもミアレシティの石屋で石マニアから1万~100万の値段で買い取る事が出来る。
性能面
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リザードン | 78 | 84 | 78 | 109 | 85 | 100 | 534 |
メガリザードンY | 78 | 104 | 78 | 159 | 115 | 100 | 634 |
メガシンカ前比較 | 0 | +20 | 0 | +50 | +30 | 0 | +100 |
主に特攻・特防が大幅に上昇し、攻撃もある程度上昇する。
反面、防御・素早さは一切上昇していない。素早さが上がらないのはカントー御三家メガシンカの共通の特徴である為仕方が無いが、防御が上がっていない事から特に物理技の多いいわタイプの技がかなり痛いままなので注意が必要である。
特性が「ひでり」に変化。能力アップと天候の相乗作用で強化されるほのおタイプの技の威力は凄まじいものとなる。例えば「オーバーヒート」等は、全ポケモンでも上位の威力となる(参照)。
りゅうのまいで自身の能力を飛躍的に上昇させるメガリザードンXに対し、此方は天候を変える事で、自身だけでなく他の味方もサポートする事が出来るという点で優秀。
但し第6世代からは天候特性も5ターン制限が掛かり、メガリザードンYには「あついいわ」を持たせる事が出来ない為(特にシングルでは)自身の強化として活かす事が多い。
同じくひでりの特性を持ち、素早さも同じであるポケモンにキュウコンがいる。
しかし此方はメガシンカによる任意の天候変化や攻めに優れた性能、あちらは豊富な変化技や持ち物による柔軟性(あついいわでひでりターンも伸ばせる)があるので差別化自体は十分出来ている。
ただほのおタイプはアタッカーとして求められがちなので、メガリザードンYの登場でキュウコンの数が大幅に減ったのも事実である。
第6世代における物理・特殊のバランス調整によって特殊技の威力は下げられているものの、前作のひかえめ眼鏡シャンデラ(C216×1.5(眼鏡))よりやや低い程度の数値を「拘らず」「性格補正をかけず」に(C211×1.5(晴れ))実現出来る。
素早さはシャンデラより20も上だが、あちらはスカーフを持たせられるので、また違う運用法になる。
ダブルバトルでは全体攻撃となるねっぷうをゴリ押し続けるのも単純ながら強力。
特性によって天候が晴れになる事で、ソーラービームの連発が可能となっており、みず技の威力を抑える事が出来る等、みずタイプへのゴリ押しが効きやすい。
特殊技の威力の低下や自身の特防の上昇も手伝って、強化アイテムの無いみず技程度は楽に耐えられる。
一応攻撃も20上昇しており、「りゅうのまい」もあるので物理型も出来なくは無い。
ただ、リザードン自体のひこう物理技の習得が貧弱である事と分岐メガシンカであるメガリザードンXの存在から意表は突けるものの、「Xでやれ」と言う事になってしまうのであまりこの型で使われる事は無い。
難点は前述の通り変化しない防御と素早さ。
特に素早さ100は数多のポケモンが所属する超激戦区であり、素早さ1の差が大きく響く。
加えて物理が強めの第6世代の環境では、そこまで高くない防御を突かれて軽く落とされる事もままある。いわタイプの技を受けたものなら目も当てられない。
とは言え、物理が重視される環境だからこそ圧倒的な特殊火力が上手く刺さっているのも事実。
その為メガシンカの中でも非常に高い採用率を誇っている。
炎御三家の特殊ではダントツで使用率が高く、特に晴れやねっぷうを活かしやすいダブルではXを遥かに上回る。
LPLEでは特性が無い為、純粋なリザードンの上位互換といった能力に。
ひでりが無くなった事で疑似的なみず耐性や溜め無しソーラービームが使えなくなり、更にXが本作では貴重なドラゴンタイプであちらの方が攻撃範囲が広いということもあり、大きく弱体化した感が否めない。
ポケモンGO
このように、原作では良かれ悪かれユニークな特徴を誇るメガリザードンYだったが、ポケモンGOになるとX共々扱いは大きく異なってくる。
LPLEと同じく特性が実装されていないのだが、物理と特殊の区別がない代わりに高い方をパラメータ化するポケモンGOの世界では攻撃力が大幅に強化され、Xどころかあのミュウツーを抜く319に昇りつめた。ブラストバーンを出せばそのばかでかい種族値と威力で持久力を保ちつつ、相手をどんどん吹き飛ばしていくため、バシャーモやレシラムといった強力なライバルが増えていく中のリザードンに再び光がもたらされることとなった。
難点は、メガシンカするためにメガエナジーを集めなければならないこと。このため、計画的に運用していかなければエナジーが枯渇してメガシンカできなくなるなんて事態も起こりうる。
エナジーの収集条件はアップデートを重ねるごとに少しずつ緩和されてはいるものの、まだまだ大変であることは否めない。もっとも、これはメガリザードンに限らず、メガシンカ可能な他のポケモンにも言えることであるが。
アニメ
アニメではもう一つの形態の出番が多く、アニポケXYのメガシンカ図鑑でのメガラティオス&メガラティアスの紹介で、メガチャーレムと共に標的機としての出番があった程度であった。
が、カロスリーグでの記念すべき第一試合でトロバのリザードンが秘策であるメガシンカを発動、ついにアニメ本編でメガリザードンYが登場する事となり、しかもアランのリザードンもメガシンカを発動、メガリザードンX VS メガリザードンYという熱い展開となったのだが、肝心の試合はメガリザードンXにまともにダメージを当てられず、アランの地形を利用した作戦により隙を突かれ、敗北してしまった。
関連タグ
カントー御三家・メガシンカ