nimocaは、西日本鉄道(西鉄)が発行するICカード乗車券。
概要
2009年より導入開始。
「Nice Money Card」 の略称で、「Ni」は「Nishitetsu」の「Ni」でもある。
マスコットキャラクターは「フェレット」で、名前は特に付いてはいない。
2010年より福岡市営地下鉄「はやかけん」、JR九州「SUGOCA」、JR東日本他「Suica」と相互利用可能となっている他、福岡県の一部(福岡市、糸島市)と佐賀県北部を営業エリアとする昭和自動車(昭和バス)や、JR九州バスの直方線でも順次利用可能になっている。また、大分県内のバス会社(大分交通、大分バス、亀の井バス)において同システムの「めじろんnimoca」が発行されている。
なお、同じ大分県内のバス会社日田バスでは、西鉄発行のnimocaが利用され、高速バス全路線と日田市内循環バス「ひたはしり号」で利用可能である。
※かつては福岡県内に乗り入れていた急行バス(浮羽-日田-高塚、杷木-日田-高塚。2014年5月21日に廃止)でも使用出来た。ただし、日田〜高塚間では使用不可だった。
2013年3月からは交通系ICカード全国相互利用サービスが始まり、nimoca利用可能エリアでもJR北海道「Kitaca」・首都圏私鉄およびバス「PASMO」・JR東海「TOICA」・名古屋鉄道および名古屋市交通局「manaca」・JR西日本「ICOCA」・近畿圏私鉄およびバス「PiTaPa」が利用可能となった。(ただし、「PiTaPa」は電子マネー機能は利用できないので注意)
なお、2014年3月からは熊本市交通局(熊本市電)でも利用可能となり、「でんでんnimoca」が発行された(全国相互利用サービス対応)。しかし、九州産業交通をはじめとする熊本市内のバス会社各社は別のICカード(熊本地域振興ICカード【くまモンのIC CARD】)を発行し、全国相互利用対応カードについては片利用対応とした(ただし、「でんでんnimoca」を導入している熊本市電のみ相互利用)。
2015年3月から筑豊電気鉄道で、2015年11月から宮崎交通でも導入された(筑豊電気鉄道は新規で。宮崎交通は従来からあったICカードからの更新で。)
2017年3月に函館市企業局交通部(函館市電)と函館バスにも導入された。名称は「ICASnimoca」(イカすニモカ)で、九州以外の事業者では初導入となる。(もちろん全国相互利用対応である)。
2017年2月には佐賀市交通局(佐賀市営バス)にも導入。佐賀市内においては先に導入済みの西鉄バス佐賀とともに利用できることになる。
2019年3月1日には祐徳バス全路線で導入された。
2020年3月には「nagasaki nimoca」が導入され、長崎県のローカル系ICカード「長崎スマートカード」を置き換えたのだが、長崎自動車と子会社のさいかい交通は独自ICカード「エヌタスTカード」を導入した。【nimocaを含む全国共通交通ICカードとは片利用対応】
「nagasaki nimoca」を導入した事業者は
・松浦鉄道(2020年3月1日導入)
・長崎電気軌道(2020年3月22日導入)
・九州急行バス(2020年3月27日導入)
・長崎県交通局【長崎県央バスを含む】(2020年6月21日)
・西肥自動車【させぼバスを含む】(2020年6月28日導入)
※長崎県交通局・長崎県央バスと西肥自動車・させぼバスの導入が遅れたのは、福島県内にある車載器メーカーが前年の豪雨と台風で被災した影響で機器納入が遅れたためである。
当初は島原鉄道も導入予定であったが、経営難により長崎自動車の子会社になったため白紙となってしまった。