プロフィール
真名 | 八百比丘尼? |
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クラス | ムーンキャンサー |
性別 | 女性 |
出典 | 人魚伝説、今昔百鬼拾遺、『深海電脳楽土 SE.RA.PH』より |
地域 | 日本、どこかの海底 |
属性 | 秩序・悪・地 |
ILLUST | ワダアルコ |
CV | 田中理恵 |
概要
初登場は『Fate/Grand Order』内イベント「サーヴァント・サマーキャンプ! ~カルデア・スリラーナイト~」。
八百比丘尼を名乗る謎の美女。
召喚演出も普通とは違い、クラスカードがムーンキャンサーを象徴するBBの絵柄が現れたかと思ったらキアラの絵柄に塗り替えられるという演出となる。
人物
基本的にいつものキアラであり、その性根が変わる事はない。人間を愛しているが、キアラの言う「人間」とはキアラひとりだけなのである。
我欲を最優先にする性格も相変わらずで、その場その場の快楽に流されて行動する悪癖も直っていない。
・・・が、今回は色々あったのか、普段よりもほんの僅かだけ周囲の目を気にしている。いわゆる自粛中。
第一霊基
初の水着姿。青春時代には出来なかったサマーバカンスに密かにはしゃいでおり、普段に比べて清純さと淑やかさがアップしている。
そのためマスターからは「避暑地で出会った優雅な(たまに少女のように可愛い)お姉さん」にしか見えないという、非常に恐ろしいバグを発生させている。
第二霊基
本人曰く「キアラポリス」。リリィがコンパクトで変身した魔法少女(自称)。いつもよりもやや加虐的に、冷酷になっている。男女問わずだらしのない豚、自業自得なマゾ豚の欠点を容赦なく責め立て、更にダメにする、恐るべき女王。リリィの闇は深い。
ちなみにこの際のキャラ付けは「パニッシュモード」時のとある人物が元。
よく見ると衣装の左胸部分にはゼパルと英語で書かれている。
第三霊基
通称「シン・キアラ」(通称の由来については後述)。いつものキアラだが、待望の人魚姫のコスプレかつ、今回は「秩序」の色が強いので、邪悪さは控えめで清楚さが前に出てる。怪異と融合している方が「慈愛に満ちた菩薩」味が出ているのを、かの童話作家ならなんと酷評するのだろうか。
能力
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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C | A+ | C | A+ | B | A+ |
保有スキル
陣地作成(EX) | 本来はキャスターのクラススキル。 |
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異界作成(EX) | ある怪異を取り込んでいる為、現世の上に幽世を作り出せる。 |
単独顕現(E) | アルターエゴと同様に自重中の為、ランクダウンしている。とはいえ、単独顕現が持つ「即死耐性」「魅了耐性」を備えている。 |
ロゴスイーター(D) | 快楽天としての特性、知的生命体を玩具とする思想。Cランクで有していた通常時よりランクダウンしている。 |
人魚の肉(EX) | 人魚の肉には、食べたものを不死身にする力があるという。キアラはそれを一つの群れ相当の数で喰らった。日本の伝承に登場する人魚は、西洋のそれとは異なり人の言葉を理解せず、知性じたいが存在しない只の「人のカタチをした魚」とされる。故に、魂がないなら多数を喰らっても殺生にあたらないとキアラは解釈する。その認識において、少女の誓願は微塵たりとも損なわれていない。 |
神通力(墨)(B) | 元々普通の神通力だったのだが、若い頃の葛飾北斎の小粋でおしゃれな神通力を見て、ビビッときたのか羨ましいのかマネてしまったらしい。 |
蛤御殿(A) |
宝具
化楽天・蛟蛤曼荼羅(ニルマーナラティ・ヘブンズフォーム)
- ランク:A
- 種別:対界宝具
- レンジ:1〜333
- 最大捕捉:1000人
我が誓願に瑕はなく、嘆きも迷いも大切に、海の泡に還しましょう。慈無量心、仏性来迎。『化楽天・蛟蛤曼荼羅』。
懲罰はここまで、回向の時です。小さき命にも五分の魂、慈しんで終わらせましょう。さあ、泡のように溶けなさい、『化楽天・蛟蛤曼荼羅』。
仏道無上誓願成。ええ、これこそ間違いなく。衆生無くして成道無し。その苦しみが、我が楽しみ。ふうぅぅぅ……『化楽天・蛟蛤曼荼羅』。
魔性菩薩となったキアラはその拳の上に衆生を乗せ遊んだ。この宝具はその亜種である。
わかりやすく言うと殺生院大魔界。
菩薩の霊基には至っていないものの、幻を見せる最大級の神獣・蜃を食べた事により、大規模な範囲での異界化を可能としている。
蜃が見せる『幻の都』に対象を取り込み、現実と幻の境目をなくし、対象たちが堕落───すなわち『幻でも満たされるのならそれでもいい』と感じた時、彼らを幻に帰依させ(幻と同じ存在階梯にしてしまう)、現世の生き物でなくしてしまう。
その後、そのような塵のごとき幻はあっても仕方がないというもの、と優しく微笑んで、吐息で吹き飛ばし、幻の都ごと人間だったものたちを霧散させてしまう。
また化楽天とは『神』ではなく『界』を表す言葉である。
蜃を食べた菩薩は、その名の通り、欲界の楽土と成った。
ゲーム上での性能
「陣地作成」による高めのArts性能と「単独顕現」によるクリティカル威力アップ、「神通力(墨)」によるNP&スター獲得により高めの宝具回転率を誇り、さらに宝具そのものも「異界作成」で威力が底上げされている。
最大の特徴は、第1スキル「人魚の肉」に含まれる「人魚の滋養」状態で、発動後ターン終了時に「スキルランクアップ」状態を自身に付与する。
第2・第3スキルはこの「ランクアップ」を消費する形で効果がアップするため、スキルの発動タイミングを見極める必要がある。特に第3スキル「蛤御殿」のデバフ効果は宝具の特攻効果のトリガーという重要な役割を果たす。
弱点はスキルありきの性能であること。スキル封印は勿論、強化解除・無効・成功率ダウンが天敵になる。ムーンキャンサーに強いルーラーでは、天草(強化解除)とアストライア(悪特効)がより天敵になる。
また、ニトクリスと異なり宝具の即死効果はダメージ後に判定されるが、即死効果込みで敵を全滅させてしまうと残りの攻撃によるNP回収ができなくなるため、攻撃を続行する場合は注意。
関連人物
イベント内における仮の姿。
リリィから変化した彼女の事を「リリィのお母さん」という勘違いをして彼女を凍り付かせた。
マシュに続く形で「殺生院マダム殿」と呼んで追い打ちをかけた。
自分と同族だと勘違いして、最後の最後にキアラにとっての特大級の地雷を踏み抜いた。これには流石のキアラもマジでブチ切れており、マダム呼ばわりしたシグルドへの恨みも兼ねて容赦なく本性全開になっていた。
関連イラスト
第一段階
第二段階
第三段階
余談
彼女を構成する要素の一つである八百比丘尼は一説によれば蘆屋道満の娘という説がある。この他、昨年までに登場していた水着姿のムーンキャンサーはクトゥルフ神話と関連性があった為、彼女もまたクトゥルフ神話の神性が影響を及ぼしている可能性も考えられる。(今回はアビゲイル・ウィリアムズが水着で参戦する事が決定している点がその説を強めている)素体が人類悪だったということもあり、型月史上屈指の厄ネタの宝庫と言えるだろう。
第三再臨ではマスターを「市長」、レベルアップを「都市のレベルがアップ」と言っておりこれはクトゥルフ神話に登場する「海底都市イハ=ントレイ」ではないかと思われる。この事から関連するクトゥルフ神話生物は深きものか、ダゴンのいずれかだと思われる。(特に「深きもの」は「外的要因でないと死なない」という人魚伝説との関連性を思わせる設定である。)
担当声優の田中女史は例によって実装直後に宝具LV5を達成している。また、自身のYoutubeチャンネルでも水着キアラのコスプレを披露している。
関連タグ
Fate/GrandOrder 殺生院キアラ / 殺生院キアラ(アルターエゴ)
同年の他の水着サーヴァント
イリヤスフィール(水着) / アビゲイル・ウィリアムズ(水着)
ネタバレ
以下に「サーヴァント・サマーキャンプ! ~カルデア・スリラーナイト~」のネタバレあり
キアラは「サーヴァント・サマーキャンプ!〜カルデア・スリラーナイト〜」の特異点の黒幕・・・ではなく、黒幕側にとって想定外だった第三勢力である。
今回の特異点の出現を誰よりもはやく察知していたカルデアのキアラは、地元の日本だった事もあり夏のバカンスも兼ねていち早く特異点に顕現した。そこを散策していると不意打ちで黒幕に殺されてしまった。
サーヴァントすらも完全に殺せてしまうその技術にキアラも成す術はなくバラバラにされてしまうも、そこは因縁の白鳥に散々「しつこい」と言われているキアラはビーストの力もあってかつて自分が敗北した場所である海の底にて復活。そしてそこでとある神獣の化石を発見して捕食したことにより、霊基が現在の水着に変化した。更に群単位の人魚たちも捕食し力を得たキアラは回復し、再び地上に向けて浮上した。
彼女が取り込んだ神獣の名は蜃。古来中国や日本において幻(蜃気楼)の原因とされていた海の神獣である。宝具名にある「蛟」と「蛤」の字は、蜃がハマグリと蛟竜の姿で語られてきたことによる。蜃の力を得た彼女は「夢」の幻を司るアビーとは対をなす、「現実」の幻を司る。つまり八百比丘尼云々は大ウソであり、疑似サーヴァントですらない。
再び特異点に這い戻ったキアラは、人魚の力で死なない体となったことで「死の呪い」に滅法強くなり、特異点の蓬莱山の半分を支配。後からやって来るカルデアのサーヴァントたちを「幸せな幻」「苦痛の幻」を見せて救うスマイリングホテルを作り出し、後はそのまま放置してマスターたちの奮闘による結果を見届けようと思ったが、このままではパンチに欠けると思い、童心に帰るために記憶を消して子どもの姿になった。
リリィは途中で記憶を取り戻し、特異点の半分を支配している以上キアラも主人公たちの討伐対象であり、必然的に相対する事となった。最もマシュにリリィの母親呼ばわりされたり、シグルドに「殺生院マダム」と呼ばれたり、あげく虞美人に自身最大の地雷を踏み込まれたりと、かなり酷い目にあってはいる。
蜃としての本性を現した上での決戦の際に、虞美人から「蜃(シン)・キアラ」と呼ばれたが、本人は怪獣映画のタイトルのような呼称を嫌っている。
しかし、実はまたこれらの行為も単なるカムフラージュでしかなく、偶然見つけた童話作家を使ってある目的のために暗躍していた。
終盤、その目的が発覚するのだが…。