化楽天・蛟蛤曼荼羅(ニルマーナラティ・ヘブンズフォーム)
- ランク:A
- 種別:対界宝具
- レンジ:1〜333
- 最大捕捉:1000人
「深い海に誘いましょうや?」
「我が誓願に瑕はなく、嘆きも迷いも大切に、海の泡に還しましょう。慈無量心、仏性来迎。『化楽天・蛟蛤曼荼羅(ニルマーナラティ・ヘブンズフォーム)』」
魔性菩薩となったキアラはその拳の上に衆生を乗せ遊んだ。この宝具はその亜種である。
わかりやすく言うと殺生院大魔界。
菩薩の霊基には至っていないものの、幻を見せる最大級の神獣・蜃を食べた事により、大規模な範囲での異界化を可能としている。
蜃が見せる『幻の都』に対象を取り込み、現実と幻の境目をなくし、対象たちが堕落───すなわち『幻でも満たされるのならそれでもいい』と感じた時、彼らを幻に帰依させ(幻と同じ存在階梯にしてしまう)、現世の生き物でなくしてしまう。
その後、そのような塵のごとき幻はあっても仕方がないというもの、と優しく微笑んで、吐息で吹き飛ばし、幻の都ごと人間だったものたちを霧散させてしまう。
また化楽天とは『神』ではなく『界』を表す言葉である。
蜃を食べた菩薩は、その名の通り、欲界の楽土と成った。