「さてマスター、酒と女の準備だ!」
プロフィール
真名 | フェルグス・マック・ロイ |
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身長 | 184cm |
体重 | 90kg |
性別 | 男性 |
出典 | ケルト神話赤枝騎士団 |
地域 | アイルランド |
属性 | 秩序・中庸 |
ILLUST | Bすけ |
CV | 黒田崇矢 |
天地天空大回転!
概要
『Fate/Grand Order』に登場するセイバーのサーヴァント。
2015年12月9日のピックアップガチャ及びスカサハ体験クエストにて初登場。以降は聖晶石召喚およびフレンドポイント召喚で恒常的に入手が可能。
『Fate/hollow ataraxia』におけるランサーの生前のエピソードにて、その存在は語られていた。
メインシナリオでは第1部第五章に登場。女王メイヴ率いるケルト軍の将として主人公たちの前に立ち塞がった。
その後の第1.5部第2章『伝承地底世界アガルタ』にてなんと少年時代の姿で登場。
人物
精力絶倫にして大食漢、気前よく、嫉妬せず、恐れを知らない──堂々たる勇士として、フェルグスの名は今なお後世に残されている。
公式での愛称は「叔父貴」。
「応っ!!」という豪快な返事は彼の代名詞といえる挨拶。
その豪快さに違わず、気風の良い兄貴肌であり、何事も細かく考えずあるがままに受け入れ、自身の使命と信念に応じて剣を振るう豪傑。
ケルト神話のアルスター・サイクルの英雄を体現するが如き、戦場を生きる場所とする生粋の戦士である。
本来は王族という高貴な身分の出身なのだが、弟に1年ほど王位を預けた結果、臣民がフェルグスの治世に戻ることを渋り、フェルグス自身も「自分は王に向いていない」ことを痛感させられる。
さっぱりとした性格に反し、当人いわく「強欲な男」。
一つのことに執着はしないが、欲しいと感じたものは労を厭わず勝ち取ろうとするとのこと。
実際、弟へ王位を預けたのは「意中の美女を口説き落とすため」という、王者として欲に正直すぎる理由ゆえ。
豪快な面ばかり目立つが、王族の生まれとして、そして一介の戦士として思慮深い面を隠している。
憎まれ役を買って出ることもやぶさかでなく、相手が改心してくれるならそれを喜ぶ。
特に少年期は「王となるために」必要なものを求め、旺盛な知識欲を有していた。
男女関係
そして叔父貴といえば女性。
美女を見かけると気軽に声をかけ、また良い男アピールと称して「ケルト式スクワット」を開始する。
あのスカサハすら余裕で守備範囲という、怖いもの知らずぶり(もっとも戦士としてスカサハが自身より数段以上も格が上なのは「体験済み」)。
高難易度イベント「監獄塔に復讐鬼は哭く」では、色欲の権化として招聘されたが、横暴で物騒なこと以外はだいたい“いつもの叔父貴”だった。
アピールが直球すぎてあまり受け入れられていない叔父貴だが、一転してバレンタインのお返しではアルスターとコナハトで浮名を流した色男ぶりの片鱗を見せる。(下記参照)
なお「“主に”女が好き」。……ぇ?
聖杯にかける願いは「妻やメイヴとまた “仲良く” したい」。仲良く、したい。
ちなみに妻は森の女神──神霊である。彼の絶倫にかなう相手など、人間にはそうはいない!
マテリアルの人物像、作中のセリフ、果てにはキャラクエの内容などから、プレイヤーには気のいいオープンスケベなオッサンというイメージがあるフェルグス。しかし、彼は行為の強要・強制はせず、順序は踏んでから及ぼうとしているので、実は紳士的。
作中では美女と見れば見境なく口説くが、一貫して無理強いはしていない。また、子どもは庇護すべき対象と考えているらしく、若すぎる相手にはアプローチしていない。
主人公に関しても守るべき相手と見ているからか基本的には口説くことはなかったのだが、バレンタインイベントでフェルグスにチョコレートを渡して入手できるお返しの概念礼装「部屋はもう取ってあるんだが」が余りにもストレートにお持ち帰り的な内容であると話題を呼んだ。
このシナリオではちょっとした行き違いで「主人公のほうから誘ってくれた」とフェルグスが勘違いし、お前がその気なら大人として接しよう!と受け入れてしまったためである。
ちなみに、やっぱり主人公が男女どちらでも同じ対応をしてくる。
なお、こんな感じだが少年期はむしろ初心だった。
「異性の事なら任せたまえ。同性でも勿論構わないぞ?」
真名
ケルト・アルスター時代(サイクル)の勇士、フェルグス・マック・ロイ。
赤枝騎士団の一員であり、英雄クー・フーリンの友にして養父としても知られる魔剣使い。
アルスター王国の王位継承者として生まれ赤枝騎士団の一角を成す男だったが、アルスター王コンホヴォルの背信に激怒して騎士団を出奔。アルスター伝説最大の戦争が勃発した折には、恋人であるコノートの女王メイヴの側に就いてその武勇を振るった。
アルスターにクー・フーリンがいるため真の本気を出せずにいた彼だが、それでも一時はコンホヴォル王をあと一息で討ち果たすまでに至った。
この戦いの折にクー・フーリンと交わした誓約(ゲッシュ)により、彼と再戦した場合にはほぼ無条件で勝利する。二度目のアルスター侵攻時には、クー・フーリンへの復讐を目論む女王メイヴによって「フェルグスの存在は邪魔となる」と判断され、戦場には招聘されなかった。その後、嫉妬にかられたメイヴの夫であるアリル王の手によって暗殺された。
能力
クー・フーリンと並ぶアルスター・サイクルを代表する大英雄だけあって、ステータスは軒並みC以上。
特に筋力・耐久・宝具はAランク以上を記録する。
ただし魔術の類いは使えないため、魔力はEと最低。
それでも当人の武勇と宝具が桁違いの威力を誇るため、大きなハンデとなり得ていない。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | A | B | E | C | A+ |
保有スキル
対魔力(B) | 三節以下の詠唱による魔術を無効化。大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術を持ってしても傷付けるのは難しい。 |
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騎乗(B) | Bランクで魔獣・聖獣ランク以外を乗り物を乗りこなす。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。 |
勇猛(A) | 精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 |
反骨の相(B) | 一つの場所に留まらず、また一つの主君を抱かぬ気性。自らは王の器ではなく、自らの王を見つける事ができない流浪の星。Bランクまでのカリスマを無効化する。 |
心眼(真)(A) | 修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。アルスター最大の戦争が発生した理由である「二頭の巨大な雄牛」の存在こそ神々がアイルランドを破壊せんとして送り込んだのもだと見抜いた逸話から、フェルグスはこのスキルを高ランクで有する。 |
宝具
虹霓剣(カラドボルグ)
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~40
- 最大捕捉:300人
真の虹霓(こうげい)をご覧に入れよう!
別名、螺旋虹霓剣。螺旋剣とも。
地形破壊さえ可能とする、高威力と広範囲を誇る対軍宝具。伝承では、振り抜いた剣光が「丘を三つ切り裂いた」という恐るべき力が示される。
伝承には「虹の如く伸びた剣光」によって丘を切ったというが、宝具として振るわれるカラドボルグは地形破壊兵器としての側面を色濃く有している。すなわち、大地を砕く問答無用の大攻撃。
後の時代、数多の英雄たちが手にした魔剣・聖剣の原型になったと言われている。
エクスカリバー・ガラティーンの原型である、とも。名前の「虹霓(こうげい)」は「虹」の意味。
『Fateシリーズ』では、赤い外套のアーチャーが使う改造宝具がおなじみ。
極・虹霓剣(カレドヴールフ・カラドボルグ)
虹霓剣の真の力。
最大出力で地面に突き立て、宝具を全力解放することで発動する。
先の「丘三つを裂いた」という逸話は、これを怒りにまかせて乱暴に振るったゆえに威力でしかなく、真の威力は島ほどの面積の地面ならば地盤をことごとく破壊し、その地表にいる一切の敵を撃滅し得る。
魔剣の力により、罅割れる大地は七色の光輝に満ち満ちる。
対城宝具、対地上宝具ともいえる大回転攻撃。
ちなみにカレドヴールフとはカラドボルグと同一視されるエクスカリバーの原型とされる剣のこと。
ゲームでの性能
☆3セイバーとしては、現状もっともバランスのとれたステータスをしている。
HP:9786/ATK:7460と、バランスそのものはカエサルに近い。
しかしカード配分が《Quick:1/Arts:1/Buster:3》と、ゴリゴリのBuster偏重。
いわゆる「Busterゴリラ」の草分け的存在の一騎でもある。
スキルは、3ターン攻撃力と精神異常耐性をアップさせる「勇猛(A)」、3ターン防御力をアップする代わりに攻撃力アップ効果が失敗する「反骨の相(B)」、1ターン回避状態付与と3ターン防御力アップの「心眼(真)(A)」と、基本的に自己完結型。
宝具は【敵全体に強力な攻撃(Lv.1~)+防御力ダウン(3ターン)&弱体耐性ダウン(3ターン/オーバーチャージで効果アップ)】の効果。
何気に☆3セイバー初の全体攻撃宝具でもある。
無課金ガチャの「フレンドポイント召喚」でもたまに召喚できるため、宝具Lvは上げやすい。
運用法はゴリゴリのBuster偏重を生かし、スキルで攻撃性と耐久力を上げつつ立ち回るアタッカーとなる。
防御バフが2つ存在するため場持ちがよく、緊急手段として回避も可能となかなか器用に動いてくれる。
またセイバークラスなので、そこそこスターを集中させやすく、Busterクリティカルで豪快に蹴散らすというバーサーカーには難しい戦法も取りやすい。
ただ欠点として、攻撃が豪快すぎるせいでヒット数が少なく、NP効率が劣悪なことが上がる。宝具運用を狙うなら、初期NP獲得系の概念礼装は必須。
一方、Buster偏重を利用してクリティカルアタッカーとするなら、宝具はオマケ程度に考えても問題ない。スター集中系やクリティカル威力アップ系で補強すれば、敵陣を圧倒する火力を発揮してくれる。
「聖杯転臨」を利用するとHP偏重型のセイバーとなり、ATKもフォウくんカードを回せばLv80時点で9,000を超えてくれる。
関連人物
甥にして、剣術の弟子にして、友。敵として戦ったこともある。
召喚時に「クー・フーリンの奴はいるか?」と聞いてくるぐらいには親しい仲だったことが窺える。
また、キャスターとして現界した彼に関してはドルイド(知識人)の格好をしていることに対して「いじめか!?」と漏らしている。
生前の師。「姐さん」と呼び慕い、戦士として敬意を表する一方、女性としても狙っている模様。師としての教え方はかなり厳しかったようで、カエサルとの男のロマン談義中に例として「女教師スカサハ」を出された時に、滾るどころかその厳しさを思い出して一気にげんなりしてしまうほど(劇中では効果音付き)。
しかしカエサルに諭された結果、最後は女教師スカサハも良いものだと認識するに至った様子。
生前の恋人だが、「女としては体以外最低」と、彼女に対する評価は結構辛辣。
第5章ではメイヴの方から夜伽に誘われているが、あろうことか断っている。
そうした為政者としての彼女には眉をひそめつつも、第2回ネロ祭において一人の恋する乙女として見た場合は「佳(よ)きもの」とも評している。
フェルグスの宝具をコピーして魔改造し、更に矢として扱っている人物だが、特殊会話は特になし。
1.5部2章で縁を持った語り部の能力を持つキャスター。
最終的に敵対したが、少年の姿ながら彼らしい説得でキャスターの「執着」を解きほぐし、和解に至った。
元の姿に戻ったカルデアでは、ぼんやりながら記憶にあるらしく彼女を気にかけているのだが、キャスター側は「いろいろと死にそうです」という理由で距離を置きながら見守っている。
閻魔亭繁盛記では、メイヴらと共に数多の神霊や英霊が訪れる閻魔亭に宿泊。
汎人類史のスカサハと酷似した姿をしていながら、しおらしい振る舞いから来るギャップにより、フェルグスは理性を保てなくなってしまう。
余談
その外見と女好きな性格からユーザーからは某いわタイプ使いのジムリーダーの愛称で呼ばれることも。
バレンタインで入手できる礼装に描かれた二つのカクテルは、青い方は「ブルーラグーン」、赤い方は「オーロラ」もしくは「キール」だと思われる。カクテル言葉では「誠実な愛(ブルーラグーン)」と「偶然の出会い(オーロラ)」「最高の巡り会い(キール)」。