「あたちが、まもってあげなくちゃ!」
プロフィール
概要
本作の6人の主人公の一人。
聖都ウェンデルの光の司祭の孫。自称「ウェンデルに住む美少女」。
一人称は「シャルロット」、稀に「あたち」。
生意気かつ少々自分勝手で泣き虫だが、根は素直で純粋な性格。また、迷信深く臆病なところもある。言動もかなり幼く、彼女の台詞は基本平仮名(一部片仮名)のみで、語尾に「~でち」「~まち」などを付ける。
ある日、自身が慕っている青年神官ヒースが、湖畔の村アストリアで目撃された謎の光を調査するために出かけることを知り、彼の助けになろうとウェンデルを飛び出してあとを追った。しかし、突如現れた“死を喰らう男”によりヒースは連れ攫われてしまう。祖父にことの次第を伝えにウェンデルに戻るところから、彼女の旅は始まる―――。
人物
父親は光の司祭の息子リロイ、母親はエルフの長・妖精王の娘シェーラ。
長命なエルフの血を引いているために肉体の成長が常人より遅く、15歳(ケヴィンと同い年)でありながら非常に幼い外見をしている。
両親は、人間とエルフという種族の違いから本来は結ばれることのない身の上であったが、双方の父の反対を押し切って結婚、エルフたちが暮らす花畑の国ディオールに駆け落ちした。
その後、二人は子供を作るために禁呪の魔法を用い、結果、待望の娘であるシャルロットが生まれるが、呪法による影響で両親共に寿命を失い間も無く夭逝。息子夫婦の死を悔やんだ光の司祭は、まもなくディオールで妖精王からシャルロットを引き取り、惜しみない愛情を与えて育てた。
妖精王もシャルロットを手放したものの、現在も孫娘のことを想い続けていた。
敵味方含めてセクシーな女性キャラが多い本作には珍しくお色気要素はない。本人も子供扱いされることにはコンプレックスを抱えているようで、こうした対応を受けるたびに憤慨する姿を見せている。
リメイク版では台詞の追加もあって、おっぱいぼよよんな女性型ボスモンスターや敵勢力の幹部に毒舌を吐いたり、雪国生まれなのに肌の露出の多い王女様に「おこちゃま」扱いされてヘソを曲げたりなど、コミカルなやりとりが数多く存在する。女性メンバーに統一した状態で初めて雪原を通る際にはリースとアンジェラにそんな格好で寒くはないのかとおそらく全てのプレイヤーが一番ツッコミたかったことをある意味代弁してくれる。
その他にも、敵に対して変な仇名を付けたり罵倒することも多々あり、宿敵である死を喰らう男は「ヘンテコ(な)オヤジ」、黒耀の騎士は「黒いオヤジ」「真っ黒なオヤジ」、美獣は「おばしゃん」…などなど、彼女視点で巡る物語は珍妙なワードが(それこそシリアスな場面でも構わず)次々と飛び出すため、ヒーラーとしての性能とは別に、こうした語録を聞くためにパーティに加えるプレイヤーも少なくない。
特に、大地の裂け目で(アンジェラが仲間にいない場合のみ)攻撃を仕掛けてくるアルテナ兵に対し
うわーん、ぶすが、おこるんでち!と凄い発言をする姿が見られる。
また、デュランとアンジェラ、ホークアイとリースのように、それぞれ敵対国生まれの男女同士での甘酸っぱいロマンス要素もあるのだが、彼女とケヴィンについてはそうした関係性は特に見られない。
あと、背丈が低いため古の都ペダンの水中回廊(?)では6人中ただ一人、鼻の上まで水没する。溺れるでち。
なぜあの謎通路をそのままにしたのか。まっ殺といい、変なところを原作に忠実にするものである。
人気もリメイク発売前INSIDE主催の「最初に主人公に選びたいキャラクター」というアンケートで最下位。発売して半年後にスクウェア・エニックスの人気投票でも最下位という不名誉な結果となった。ちなみに1位はリース、2位はアンジェラとなっている。
作中での活躍
物語の最初の目的地ウェンデルがもともとの居住地である関係で、パーティに入れた際の物語冒頭の扱いがかなり特殊なキャラ。
主人公の場合
本編スタート地点が城塞都市ジャドではなく、直接アストリアから始まることになる。またシャルロットにフェアリーが取り付いているの見た光の司祭が、まだ15歳の孫娘が聖域に赴いてマナの剣を抜くという抗えぬ運命に定められたのを嘆くシーンが加えられる。
仲間に選んだ場合
選択した順番に関わらず、ウェンデルに向かう途中の滝の洞窟内部にて加入するため、3人目に選んでおくとフルメタルハガー戦前に3人パーティが完成する。
なお、ジャドの牢獄ではパーティ構成次第でデュラン、ホークアイ、アンジェラのいずれかに助けられ、当該キャラは船に乗り遅れて別れることになる。
仲間に選ばなかった場合
序盤で主人公達がウェンデルを出る際にヒースを探す目的で同行を申し出るも「危険な旅になるから」という理由で断られる。
その後中盤でランプ花の森で再登場し、同行を断られたことをやや根に持っていたのか主人公達にランプ花の森の特徴を教えずに一人で森の中に入った所で魔物に襲われ、主人公達に助けられ森の特徴とディオールへの行き方を教えてくれる。
ディオールの妖精王の下へ訪れると遅れてくる形でシャルロットも訪ねてくるがそこで妖精王から自身の出生と両親の境遇に関する事実を聞かされ、その事実にショックを受けて泣きながらその場から飛び出してしまい以降はそのままストーリーからフェードアウトしてしまう(リメイク版ではEDのスタッフロールのムービーに登場するためディオールからどうにかウェンデルに帰ったことが確認できる)。
性能
武器はフレイル。精神年齢は見た目相応に低いが、精神の値は全キャラ中トップの高さ。回復魔法を早期に習得できる都合、安定感を求めるなら入れておいて損はない。一方、攻撃力にも耐久力にも問題があり、近接戦は不得手。
リメイク版では、ヒーラーとしての役割が強化され、安定感がさらに増した。通常攻撃は発生・リーチ双方で優秀とは言えないものの、弱→強(吹き飛ばし攻撃)だけは他のキャラと比べて繋がりが異様に早く、ダウンを取れる相手には滅法強い。
クラス1
クレリック
最下級の聖職者。
『ヒールライト』『ティンクルレイン』を習得。
クラス1時点で回復魔法を覚える唯一のキャラ。
リメイク版では、アビリティ『危機一髪』(バトル中、HP30%以下の味方回復時、HP回復量を20%アップ)や『特技回復アップ』(バトル中、特技での味方回復時、回復量を10%アップ)が追加され、立て直し能力が向上している。
クラス2
プリーステス
クレリックより上位の聖職者。
『フレイムセイバー』『アイスセイバー』『サンダーセイバー』『ダイヤセイバー』『ホーリーボール』を習得。『ヒールライト』が全体化。
味方にバフを掛ける魔法を覚え、サポーターとしての役割を兼ねるように。申し訳程度に魔法攻撃もこなせるが、本来の役割を踏まえるとあまり気軽には使えない。
リメイク版では、『危機一髪II』(バトル中、HP30%以下の味方回復時、HP回復量を30%アップ)や『HP自動回復』(バトル中、5秒毎にHP1%回復)が覚えられ、ヒーラーとしての能力に磨きがかかっている。
エンチャントレス
物体に仮初めの命を吹き込む呪術師。
『ユニコーンヘッド』『マシンゴーレム』を習得。『ヒールライト』が全体化。
こちらは魔法アタッカーとしての役割を兼ねるように。無属性のため、どんな敵にも一定のダメージを出せるが、あまり気軽に連発できないのは光クラスと同じ。攻撃力がやや高めで、打撃もそこそここなせる。
リメイク版では、『強化召喚』(召喚魔法の与ダメージを30%アップ)や、『だっしゅ』の対象が単体→範囲になったおかげでアタッカー方面に磨きがかかっている。また、リンクアビリティ『スリープ』(強攻撃時、30%の確率で眠り状態付与)が地味ながらも強力で、優先して取りたいところか。
クラス3
ビショップ
神聖なる者の代弁者たる最高位の聖職者。聖なる力でアンデッドを退散させる。
『マジックシールド』『ターンアンデッド』『セイントセイバー』を習得。『ティンクルレイン』が全体化。
『ターンアンデッド』はアンデッドに999ダメージを与えて事実上即死させる特殊な魔法。相手次第ではあるものの、攻撃面でも大きく貢献できるように。
リメイク版では、戦闘不能になりにくくなるアビリティが多く、ヒーラーとしては全クラス中随一。
結城信輝氏曰く「聖職者の上級職なので金パーツを多くしている。」とのこと。
セージ
争いを良しとせず静かな秩序を好む賢者。豊富な知識を持つ。
『セイントビーム』を習得。『ティンクルレイン』『ホーリーボール』に加え、各種セイバー魔法が全体化。
攻撃・回復・補助と、習得特技のバランスが最もよいクラス。立ち回りの幅が広くなった分、MPに対する依存度も高くなっているため、リソース管理には注意が必要。
リメイク版では、『ブレッシングII』(バトル中、30%の確率で特技の消費MPを0にする)で消耗を抑えられる。また、『アタックセイバーII』(セイバー魔法の消費MPを4アップ、効果中与ダメージを15%アップ)で全体化セイバーを活かしやすくなっているものの、このアビリティを覚えるには力に育成ポイントを振る必要があるため、シャルロット本来の役割を考えるとやや噛み合いが悪いか。
ネクロマンサー
生命を冒涜する、堕落した聖職者の成れの果て。
『グール』『ゴースト』『ダークセイバー』『ブラックカース』を習得。『ティンクルレイン』が全体化。
『ブラックカース』が突き抜けて優秀で、シャルロットはコレのためだけにネクロマンサーにする価値があると言われるほど。
リメイク版では、『ブラックカース』に効果時間が設定されて大きく弱体化したが、味方にデバフ持ちがいない場合の利用価値の高さは変わらず。加えて、『ストーン』(強攻撃時、10%の確率で石化状態付与)を中心とした攻撃アビリティが軒並み強力で、旧作とはまた違った方向で優秀なクラスに調整された。
SFC時代の最強装備「死者のつちほこ」の設定イラストはハンマー部分があまりにも禍々しい頭蓋骨であり、今だったらCERO-Zになりかねない迫力。当時のちびっこには攻略本の該当ページが怖くて開けなくなった子もいたとか。
イビルシャーマン
神は神でも邪神に仕える呪われた聖職者。
『グレムリン』『グレートデーモン』『デーモンブレス』『アンティマジック』を習得。
シャルロットの最終クラスでは唯一、『ティンクルレイン』を全体化できないため、この一点で評価を大きく落としている。
リメイク版では、専用アビリティ『ライフリーピング』(必殺技使用時、HP15%回復)で攻防一体の働きができるようになり、アタッカー方面に強化が入った。さらに、各種ダウンオール系アビリティによるパーティ全体の支援が可能に。
結城信輝氏曰く「ちびデビル」とのこと。
クラス4
ハイプリーステス
光の最上級クラス。
専用スキルは『サルヴェーション』(戦闘不能時、戦闘不能の味方全員をHP100%で復活)。
カオスメイカー
闇の最上級クラス。
専用スキルは『ヘルヘイム』(バトル開始時、敵全員に魔法攻撃力・魔法防御力ダウン効果を付与)。
余談
クロスオーバーネタ
小柄な外見やダボっとした衣装などから「女版ポポイ」といって差し支えない容貌であり、pixivでも両者のコンビのイラストが描かれることも多い。
実際二人は容姿だけでなく、彼女の専用防具に「ポポイのおさがり」なるアイテムがある他、片や妖精族の子供、片やハーフエルフと常人とは異なる血筋であることなど共通点が多い。
デザインについて
シャルロットのデザインについて、聖剣伝説3でゲームデザインディレクターを担当した石井浩一氏は公式イラストブックで以下の様に答えている。
- イタリアのお祭りの衣装と赤ちゃんの服を組み合わせた人形のイメージ。
- 底抜けに明るい女の子にしたかった。しかし誰よりも明るく振る舞うからこそ深い寂しさを持っている。
- ゲームを遊び終えた時にイラストを見ると、違う印象になるようにしたかった。
また、聖剣伝説3のディレクター田中弘道氏は、同じく公式イラストブックで以下の様に答えている。
- 「聖剣伝説2」のポポイのイメージをそのままスライドして持ってきている。
- ツッコミ役として、言いにくいこともサラッと言う感じ。
- ポポイの女性版という感じ。
中の人と某漫画家の話
外部出演やリメイク版でシャルロット役を演じた諸星すみれ氏は、TVアニメ『ポプテピピック』のポプ子役も演じたことがあり、その所以か原作者の大川ぶくぶ氏本人のTwitterにてこのようなイラストが投稿されたことも。
また、このイラストのリツイートにて『ポプテピピック』アニメ内にて登場した『ゼーブルファー』のパロディーのピピ美の顔三つに上記のイラストをハメたイラストをリツイートしている人がいる。
関連イラスト
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