ユノ(ブラッククローバー)
ゆの
オレは魔法帝になる
プロフィール
概要
主人公・アスタと同じ日にハージ村の教会へ捨てられ、共に育った家族であり幼馴染みであり無二の親友にして魔法騎士団のトップ“魔法帝”を目指す生涯のライバル。
魔導書の授与式では、初代魔法帝も授かったといわれる四つ葉のクローバーが刻印された伝説の魔導書に選ばれ、騎士団の入団試験では全団からの指名を受けてその中から「金色の夜明け」へ入団するなど、エリート街道を突き進んでいる。
人物
身長が高く、黒髪にセピア色の瞳をした眉目秀麗で、冷静沈着な少年。口癖は「ありえねー」。
一見クールに見え、アスタとは対照的な印象を醸し出すが、実際はとんでもなく負けず嫌いな性格で、勝負事になるとすぐに熱くなる。また、時折り毒舌を吐くこともある。
人間関係に対しては極めてマイペースで、「下民生まれでありながら四つ葉の魔導書を持つ」「新人ながら団長のヴァンジャンスから目を掛けられている」などやっかみの種も多い事から疎む者もいるが、蔑む者には構わずどこ吹く風といった態度でいる。そのため、入団当初はほとんどの団員との関係は良いものではなかった。逆に、仲間や慕う者は無碍にはせず、体を張って守ろうとする。また、実績と努力を弛まずに積み重ねていく中で、自身を蔑んでいたクラウスを始めとする団員達との関係も良好になっていく。自身を特に良く思っていなかったアレクドラとは、アニメ版141話での任務を通じて少なからず認められるようになり和解した。アニメ版152話では金色の夜明けに入団して1年が経ち、団員達から活躍や実績を認められたからか、入団1周年の記念パーティをしてもらえた。
アスタの事を高く評価しており、魔法が一切使えないアスタを他の者達が嘲り侮蔑しようとも、本人が諦めた時でさえも、秘めた力で自分の想像を超えてくると信じている。
キテン戦役にてダイヤモンド王国八輝将を迎え撃った際には、既に「金色の夜明け」の精鋭入りしている程の実力をつけている。
王撰騎士団(ロイヤルナイツ)選抜戦では圧倒的な強さで決勝まで登りつめ、水色の幻鹿の団長リル・ボワモルティエと対峙する。その戦いで精霊魔法の極みともいえる精霊同化”スピリット・ダイブ”を使い、見事優勝を果たす。
当然王撰騎士団(ロイヤルナイツ)にも選ばれ、白夜の魔眼殲滅戦でも一番に最深部へ辿り着くが、同時に転生魔法が発動し彼もエルフに体を乗っ取られてしまう。
だが、アスタの「魔法帝になる」という言葉が切っ掛けで自らの意識を取り戻し、アスタ達と共にクローバー王国の危機へと立ち向かう。
戦闘能力
魔力が高く自由自在に風を操る風魔法の使い手。
幼少期からその実力の片鱗を見せ、自他共に認める天才であるが、それに胡坐を掻くことは無く、魔法の鍛練を欠かさない努力する天才。
また、魔宮(ダンジョン)攻略の際には四大精霊の一つ・シルフに選ばれ「精霊魔法」を使いアスタのピンチを救った。
しかし、魔宮を攻略した後は有り余るその力を制御出来ず思うように「精霊魔法」が発動できずにいたが、王都襲撃事件の際、白夜の魔眼・灰魔法の使い手キャサリンと交戦し、絶体絶命の窮地に立たされたことで魔(マナ)の支配を自覚したことにより覚醒し、「精霊魔法」を使いこなせるようになる。
さらにメレオレオナ・ヴァーミリオンによる強引な修行に付き合わされた事で、マナを留める技術「マナスキン」とその先を行く極地「マナゾーン」の体得し、精霊の力を自分の中に取り込む魔法「精霊同化”スピリット・ダイブ”」を習得する。
発動中は左側に羽が現れ、左半身に紋章のようなものが現れる。
右半身のみが変化するアスタの「ブラックアスタ」とは対になるデザインとなっている。
エルフの力を得た後は物質を風化させる事も可能としており、こちらも魔法を無力化するアスタと対象的なものである。
シルフ
CV:内田彩
前述した通り、魔宮(ダンジョン)で手に入れた精霊で、後にベルと命名している。
身長15cmで、見た目は少女型の妖精。
当初は自我が無かったが、ユノと共に成長しており、エルフ化した際には彼女の耳も尖った形に変化している。
騒がしい性格で、「ユノの彼女」を自認しているようだが、ユノからの扱いは素っ気ない。ヤキモチ焼きな所があり、自分には見せない笑顔を見せるアスタに嫉妬し、チャーミーとはいつも喧嘩している。
魔法一覧
【風魔法】
魔法書を使わずに発動することができる魔法。
「暴嵐の塔」
地から空へと突き上げる暴風で相手を吹き飛ばす。
マナゾーンを習得した後は、相手の魔法の中に発生させて、内側から食い破るという荒技も見せた。
「カマイタチの三日月」
三日月の形をした斬撃を放つ。
成長により、4発同時に放つ「カマイタチの三日月・四刃」へ進化している。
「暴嵐の牙」
水平に渦巻く暴風で相手を吹き飛ばす。「暴嵐の塔」の水平バージョン。
【風創成魔法】
魔法書を使い発動できるようになった魔法。
「疾風の白鷹」
風で鷹を創り出して相手にぶつける。騎乗して空中戦も可能。
「天つ風の箱舟」
風で舟を創り出す。人間六人を軽々と運ぶだけの能力を持つ。
「風刃の叢雨」
無数の風の剣を創り出し、標的めがけて降り注がせる。
「疾風の白弓」
巨大な弓矢を風で模り、ベルが矢に息を吹きかけて吹き飛ばす。
【風精霊魔法】
風属性の精霊シルフが魔導書に宿ったことにより発現した特異魔法。
「シルフの息吹」
周囲の魔(マナ)を集束させ、膨大な大気の奔流を竜巻のように放つ。
精霊同化(スピリットダイブ)
魔道士と精霊が一体化することで、その力を宿主の魔力に付与し最大限に発揮することができる、高いセンスと気が遠くなるほどの努力を重ねて辿り着ける魔法の極致。この状態となるとユノに頭部に王冠、背中にベル(シルフ)と同じ妖精の羽が出現し、その風貌はアスタのブラック状態とは左右が対照となっている。
「スピリットストーム」
精霊同化によって使用可能。「シルフの息吹」よりも強力な竜巻を放つ。
「マナゾーン」により、別方向から発生させての奇襲も可能。
「静かなる精霊の舞踏」
精霊同化の状態時に使用。周囲の魔(マナ)の流れを読み、魔法攻撃の隙間を縫って高速で移動する。
「スピリット・オブ・ゼファー」
周囲の魔(マナ)を空気ごと凝縮し、剣の形に押し固める。
大気を切り裂き、物質を風化させる力を備える。
始めは初代魔法帝・ルミエルやリヒトが使った強力な魔力の残滓を利用していたが、後にエルフに転生した金色の夜明けのメンバーが行った体内に残っているエルフの力を扱う修行にて成果が出たのか単独で使えるようになった。
「スピリット・オブ・ボレアス」
魔(マナ)を矛の形に押し固めたスピリット・オブ・ゼファーの更なる強化版。ベルが魔(マナ)を限界まで溜め込み精霊同化を上位互換へ昇華させたことで発動。一度は敗れた漆黒の三極性(ダークトライアド)のゼノンとの再戦で使用し、周囲の魔(マナ)をも支配する彼の空間魔法を打ち破り、逆に周囲の魔(マナ)を味方につけて彼の胴体を骨魔法の防御ごと貫通して抉り取る威力を見せた。
転生
彼に宿ったエルフは、族長のリヒトと人間の王女テティアの息子。
パトリの回想によると、結婚前にテティアは既に身籠っており、結婚式の日に悪魔に誑かされた人間の王族達の襲撃を受け、リヒト以外の他のエルフ族全員共々テティアも殺される。
その為、前世のエルフも胎児の状態で死亡しており、転生魔法発動時に意識を乗っ取られなかったのも、この影響と考えられる。
母のテティアは風魔法の使い手であり、父のリヒトも四つ葉の魔導書を授かっているなど、前世の影響は色濃く見られる。
だが、テティアは辛うじて生きており、同時にお腹の子供は双子であった。ネロの封環魔法で二人を治療した後に辺境の地へと転移させたが、彼女がアンチ鳥になってその行方は解らずじまいだったが、500年経ってその子孫が生き延びていた事を言霊の悪魔との決着後、贖罪する旅には出ていたパトリ達は知る事となる。
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僕のヒーローアカデミアの登場人物にして、主人公の幼馴染み繋がり。
テンションや立場は真逆だが、生まれた頃から天才的な能力と個性を持ち、
天性のセンスだけで状況を切り抜く力を持つ。
非常に負けず嫌いでもあり、勝負事には熱くなる点も共通している。
出自(ネタバレ注意)
言霊の悪魔を発端とする騒動から半年後、金色の夜明けの副団長に出世したユノだったが、スペード王国から故郷のハージ村に流れ着いた男・ラルフからその出自が明かされた。
彼のフルネームは「ユノ・グランベリオール」。
その出自はスペード王国を統治していた王族、グランベリオール家に生まれた王子であった。なお、彼がペンダントとして持っている「最後の魔石」も、元々父が魔窟で手に入れた品である。
王族だったからこそ豊富な魔力と魔法が使えるとノゼルは認識している。
作中時点では最も危険な侵略国家になり果てたスペード王国だが、かつては心優しきグランベリオール家による善政の下、極寒の厳しい環境下で過ごしながらも国民達は幸福で平和な日常を送っていた。
今から16年前、悪魔憑きとなり強大な力を手にしたゾクラティス兄弟がグランベリオール家に反旗を翻しクーデターを実行。
悪魔憑きとなったゾクラティス兄弟は魔力の強い王族ですら止められず次々と殺害されていき、赤子であったユノを逃がすために当時のスペード王国魔導防衛隊第一師団長であったラルフの父親は仲間たちと共に決死の亡命を決行。仲間の命がけの時間稼ぎもあってハージ村に辿り着き、教会の前に置いていった。
この事実にユノ自身も内心ではかなり動揺していたが、時を同じくして金色の夜明けの本部を襲撃してきたスペード王国の騎士から弱い民を弾圧して搾取している王国の現状を聞き出した事で、
王子としても魔法騎士としてもそれを許すわけにはいかないと決意を固める。
決意を固め、金色の夜明けの本部に急いで戻ってきたが、既に団員の半数近くがスペード王国の幹部と精鋭部隊2名によって殺害及び虫の息となった惨状を目の当たりにし、怒りが爆発する。最初に相対した精鋭部隊の一人を苦戦しながらも倒し、もう一人を交戦中のクラウスとレトゥアに加勢してこれも勝利。
しかし、ヴァンジャンスを奪いに来たスペード王国の幹部であり、悪魔憑きとなりスペード王国のクーデターに加担したゾクラティス兄弟の一人、ゼノンと交戦するも、圧倒的な力の差で敗れ瀕死の重体になるも、ヴァンジャンスが拉致される直前で残した回復魔法で生還する。
しかし、金色の夜明けの団員の半数が死亡し騎士団が半壊状態になった現実を見て、「もっと強ければ。」と言う悔しさや悲しさの余り、悲痛の叫びをあげた。
ヴァンジャンスとヤミがゼノンに拉致されて数日後の団長会議に出席。そんな中で黒の暴牛副団長、ナハトが現れ、彼がスペード王国の中枢に潜入して集めた情報を知る。ヴァンジャンスとヤミがクリフォトの樹に必要な生贄にされている事、完成すれば二人の命も世界も終わってしまう事、門が開き切るまでは二人が死ぬ事は無いと言う事実を聞かされる。スペード王国に攻め込む部隊を作ると言う話が出た時は真っ先に名乗りを挙げ、団長達からは反対されるものの、ヴァンジャンスが団員達を守りながら戦った事を知っていたため、「オレが助けないと意味がない」と言って食い下がる。
そしてユノはヴァンジャンスを「誰よりも頼もしく優しい団長だ」と言い切り、必ず助けると決意を新たにする。
団長会議終了後、自主トレをする中、団を離れていたランギルスと再会する。金色の夜明けを襲われた報せを受け戻ってきた彼と空間魔法も使うゼノン対策に特訓を申し出る。
そして、スペード王国に攻め込む精鋭部隊の一人としてスペード王国へと乗り込む。
ランギルスと共に足を進める中、ヴァンジャンスを拉致し、16年前にスペード王国のクーデターを起こした主犯の一人である仇敵ゼノンと遭遇する。
最初はゼノンの骨魔法の驚異的な防御力に加え、ランギルスすら嫉妬するほどの超強力な空間魔法でほぼ完全に優位に立たれてしまうも、攻め込む瞬間まで魔力を蓄えたベルとの”精霊同化 スピリット・オブ・ボレアス”を発動。それはゼノンの魔法の発動さえ許さない空間でも問題なく魔法を使えるばかりか、ゼノンの骨魔法による防御をものともしない攻撃力で致命傷を与えて見せた。
ゼノンとの戦いを有利に進める中、現在はスペード王国に亡命したダイヤモンド王国の魔導学者モリスが悪魔憑きの才能に目覚めており、その力と知恵でクリフォトの樹の成長を解明した事で状況は一変する。
そしてクリフォトの樹の第一関門が開かれ、最上級悪魔ナヘマーとリリスが現世に降臨してしまう。
更にクリフォトの樹の第一関門が開かれた事で、最大80%までしか行使できなかった悪魔の力を100%まで引き出せるようになったゼノンの魔法はより強力かつ凶悪になったうえにユノに付けられた傷も全快、一転して絶望的な状況に追い込まれてしまう。
その上ゼノンから大半の魔法騎士団長を始めとする戦力がスペード王国にいる中で、クローバー王国に魔神を差し向け進軍させたと伝えられ不安と恐怖を煽られるも、「アスタがいるから」と言い切り戦いへと気持ちを切り替える。
関連タグ
敵組織に国を乗っ取られ、側近の手引きによって偏狭の地で育った王子繋がり。
また、物語終盤まで自身が王族生まれであった事を知らなかった所も共通している。
幸福で平和な王族に生まれ、己の存在が国民達の「希望」とされた者繋がり。