「くれたものを返せとは… 見苦しい事極まりなし… わちきには男など金を運ぶ犬……!! 無くなれば価値はなし」
「貧乏人は 嫌いでありんす♡」
概要
青緑色の髪が特徴の女性。高下駄を履き、孔雀が描かれた着物を着ている。狂死郎一家に属している「ワノ国のトップアイドル」とも言われる花魁。男の憧れにして女のカリスマ、高い教養、国をも揺るがすその美貌、神にも落とせぬ気高さはもはや女の「完全体」と作中で称されている美女。
人物
評価
あまりの美しさに見ただけで失神する者が後を絶たない程である。ワノ国将軍黒炭オロチに言い寄られ、また多くの民衆や百獣海賊団の大看板クイーンからも惚れ込まれている。
その反面、その美貌と高い演技力を使って何人もの男を騙して金を貢がせて破産させる悪女ともとれる側面を見せており、近しい者からは腹黒い女と評されているが、武士の娘としての生き方を曲げる事は無い。
性格
彼女自身は自分の言葉や振る舞いを曲げることを良しとせず、誰にも謙らないことや自分が正しいと思えば譲らないことを信条としている。そのため、自分に言い寄ってくる男に媚びた態度を取ることもあるが、内心では決して服従しない。
また、従者のおトコに対しては優しい素振りを見せ、トコ自身にも懐かれている。
経歴
オロチ城の火祭りの前哨戦の宴に呼ばれるが、そこで将軍オロチが光月おでんやその家臣達について熱弁をしていた最中、従者のおトコが笑いだしたことでオロチが逆上してトコを殺そうとしたため、彼女を庇ってオロチに明確な形で反逆する。その後、反逆者としてワノ国の大ヤクザ居眠り狂死郎に斬り伏せられた。
この一件で世間では死亡したことになり、葬儀が営まれることとなったが──
「兄の名前は“光月モモの助” 私は妹…」
「“日和”と申します」
その正体は光月おでんの娘である光月日和。
プロフィール
年齢 | 26歳 |
---|---|
身長 | 不明 |
肩書 | ワノ国九里の大名が娘→花魁 |
悪魔の実 | 不明 |
覇気 | 不明 |
出身地 | モビー・ディック号 船上 |
誕生日 | 不明 |
星座 | 不明 |
血液型 | 不明 |
好物 | 不明 |
一人称 | わちき、あちき(小紫)→私(日和) |
CV | 水樹奈々、大和田仁美(幼少期) |
人物
幼い頃はお転婆な性格で、よくモモの助の後頭部に飛び蹴りをしていた程であった。三味線の演奏が得意で、三味線を弾くときは必ず狐のお面を付ける(ワノ国編の開幕・閉幕シーンで三味線を弾いている。また、いつも演奏する定番の曲があり、オロチはその曲をとても気に入っている)。小紫の性格は演技だったのかアニメ版ではわりと素の性格は無邪気というか天然であり良かれと思ったのだが結果として迷惑をかけてしまったりしていることもある。
経歴
- 幼少期──誕生から失踪まで
26年前、兄モモの助と同じく白ひげ海賊団のモビー・ディック号で生まれる。父がロジャーにスカウトされて移籍した後は共にロジャー海賊団に移り、後に母が疲労の為に倒れて船がワノ国に立ち寄った際に母と兄と共に下船し、それ以降はワノ国で育った。子供の頃から三味線が得意で、中でも「つきひめ」という曲は父おでんにも気に入られていた。
20年前に“百獣のカイドウ”と黒炭オロチによって父が処刑され、もしもモモの助に何かあっても、光月家の血が断絶しないようにと理由から、未来には飛ばずに母と共におでん城に残り、家臣の河松の助けで水路から城を脱出した。家族を一度に失った為に20年後に兄が帰ってくるという希望を信じられず、当初は生きる気力を失い口を利かずにいたが、河松の励ましと尽力により徐々に笑顔を取り戻した。
城を脱出してから13歳までの7年間は河松に育てられてたが、年々に窶れていく彼の姿に耐えられなくなり、自分のせいで彼が死んでしまうのではないかと怖くなった彼女は手紙を残しその前から姿を消した。
その後の、花の都で狂死郎一家の遊郭に入り、狂死郎と名を変えていたかつての家臣・傳ジローと再会。傳ジローの提案で素性を隠し、「小紫」と名乗るようになる。その後は類稀なる美貌で花魁として人気を博し、ワノ国一の遊女として将軍オロチを始め国中の人間に愛される存在となった(また、金を貢がせて破産させた件は冷酷な性格を演じていただけに過ぎず、騙された男の多くは元々インチキ商売を営んでいた上に最近になって墓荒らしをしていたことも明らかになり、小紫として悪党達から巻き上げた金銭は傳ジローへと引き渡されていた)。オロチには正体がばれぬ様振る舞いながら、兄達の帰還を待ち続けていた。
第2部 最後の海・新世界編
- ワノ国篇
オロチ城での火祭りの前哨戦の宴に呼ばれるが、トコに笑われたオロチが逆上して殺そうとしたため、彼女を守るべく反逆し狂死郎に斬り伏せられる(傳ジロー(狂死郎)は、毎日着物に血糊を仕込むよう日和に指示しており、いざという時は死を偽装してオロチと日和を引き離すと約束していた)。この一件で世間では小紫は死亡したことになり、羅刹町老屋敷にて“罪人”として葬儀が営まれる。その後、トコの命を狙う人斬り鎌ぞうから逃走していた際においはぎ橋でゾロ十郎に遭遇。鎌ぞうを討つも深手を負ったゾロを手当てし、自分の素性を明かした(アニメ版では手当て後の一夜の様子が更に細かく描写されており、満足に毛布もない小屋で冷え込みの厳しい夜を過ごすにあたり、怪我と寒さで苦しそうにするゾロを温めるべく、抱きつくような格好で添い寝をして一夜を過ごした。サンジが見たら血涙を流して羨みそうな光景である。ちなみに、添い寝自体は原作でもしており、翌朝にブルックに見つかっている)。
翌朝、ブルックから康イエが処刑されると知り、飛び出したトコを追って羅刹町に向かう。康イエ処刑後、オロチお庭番衆によって標的とされるも再びゾロに助けられ、花の都の外れの森の奥にある「閻魔堂」へと逃げ延びた。「おれの刀を盗った奴の所に戻りてェ」と言うゾロと共に再び鈴後のおいはぎ橋を目指こととなる。
翌日、再び鈴後に戻ると偶然にも兎丼の囚人採掘場から脱出した河松と13年ぶりに再会。
その後ゾロに国宝「秋水」をワノ国に返す代わりに、自身が亡き父から譲り受けた名刀「閻魔」を譲ることを提案。その後は河松やゾロと一時的に別れる。本人曰く決戦が終わるまで兄のモモの助達とは会わないとのことだが。
人間関係
- トコ
日和の素性を知る数少ない人物であり親友。曰く「トコの明るさに何度も救われてきた」とのこと。小紫として彼女を従者にしていたのも、その間柄が大きかったものと思われる。
- 河松
おでんの死後、7年間に渡って日和を守り、育てた忠臣。悲嘆に暮れて生きる希望を失った日和を励まし、元気付けたのも彼。その後、河松の我が身を省みぬ献身に心を痛めて離別。
- 傳ジロー
偶然の再会の後、河松に代わって日和を守っている忠臣。日和に『小紫』として生きることを提案し、自身は『狂死郎』としてオロチの懐に潜り込み、時には『丑三つ小僧』として民衆を助けることに。
- 光月モモの助
兄。本来なら28歳なのだが、20年の時を超えて現代に来た為、兄妹の年齢が逆転してしまった。日和は『再会は討ち入りを成し遂げた後』と決めている。ちなみに、モモの助も同様の発言をしている。
- 光月おでん/光月トキ
両親。20年前に喪ってしまった。
- 黒炭オロチ
両親の仇にして、『小紫』に惚れ込んでいる将軍。小紫は宴席で彼の逆鱗に触れ、命を狙われそうになったところを『狂死郎』に斬り捨てられた(詳細は上述)。
- ゾロ十郎(ロロノア・ゾロ)
鎌ぞうやオロチ配下の忍者軍団といった刺客から、おトコ共々、幾度にも渡り命を救われる。命を救われ、兄や赤鞘達の無事を教えてくれたゾロ十郎の事をかなり気に入っているのか、(秋水をワノ国に返すためとはいえ)大切な父の形見である『閻魔』を譲り、(鈴後の夜が冷え込んだからとはいえ)添い寝までしている。
余談
- 疑惑
作中では光月日和=小紫とは明言されておらず、判明したのがジャンプの特集ページである「ワノ国動乱地図」から判明したものだった。
仮に同一人物だった場合、葬式の描写に疑問が出る上に、日和が何故小紫と名乗ったのか、小紫の遺体はどうなったかなどが全く判明しておらず(その場に居合わせたナミやロビン、オロチも殺された事をハッキリと認識している)、更に狂死郎の一太刀からどうやって生き延びたのかも不明瞭で、斬られたのに怪我をしている・苦しんでいる仕草がないなど、明らかに不自然な描写があり、日和=小紫と決めつける確固たる証拠が作中では一切無い。その為、影武者など別人の可能性も考えられていた。
後に狂死郎の正体が赤鞘九人男の一人・傳ジローで、常に服に血糊を仕込んでいたことが判明上記の疑問が解決された。また、日和=小紫という事もハッキリと描写されている。
関連イラスト
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風鳴翼……中の人が同じなだけでなく、聖遺物がおでんの得物と同名の「天羽々斬」である。こちらは元になった神剣そのものという設定。