「舎弟が世話になったな」
「マジックだよ それはタンクトップマジック」
概要
ヒーローランキング | S級14位→15位 |
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CV | 小西克幸 |
S級ヒーローの一人で、タンクトップのヒーロー達の集団「タンクトッパー」のリーダーでもある。
タンクトップが似合う男を目指しており、鍛えた体とタンクトップの動きやすさを生かしたパワーファイトを得意としている。
人物像
性格に癖のある舎弟が目立つ「タンクトッパー」だが、リーダーである彼は、脳筋・体育会系・猪突猛進などのステレオタイプではない。
冷静沈着で先見性や洞察力に優れ、傲ったり慢心することは一切ない。自らの過ち、若しくは至らなかった部分を冷静に見つめて反省したりと、作中でも屈指のできた人。ガロウとの戦いで仲裁に入った無免ライダーに暴言を吐く舎弟を叱ったりするなど、ヒーローとしての心掛けをちゃんと持っている人格者である。
舎弟が喧嘩を売ったサイタマとは嫌悪感を抱くどころか、むしろガロウとの戦いにアドバイスを送ってやるなど、誰にでも対等に接している。負傷した状態でも病院内で怪人と戦い続ける無免ライダーと共闘し、彼の体を労わる言動も見せている。一般に「人の話を聞かない」なんて言われるS級ヒーローだが、彼の場合、「人の話を聞き入れたうえで自分の意思を行動に移す」という、人として当たり前のようで難しいことを実行している。
因みに、サイタマとはどこかで知っているような素振りを見せるが、詳しい事は不明である。前述したように、喧嘩を売って返り討ちに遭った舎弟が何か言ったのかもしれないが。
能力
筋骨隆々とした見た目通り、パワーファイトを得意としており、本人なりの対空攻撃手段も持ち合わせている。本人曰く、タンクトップの動きやすさにより全ての技の威力は強化されている。よく「S級ヒーローの中でも弱い奴なんじゃないか」と言われてしまう彼だが、もちろんそんなことは一切ない。
拳一振りで辺り一面のコンクリートを割り砕き、数十mはあろうかというビルの残骸を投げ飛ばす。更には鉄塔を投擲したうえで、その威力を活かし電線に掴まって短距離の飛行すらやってのける。その実力は、確かにA級ヒーローとは一線を画すものなのである。成長途中とはいえ、初撃でガロウを負傷させたことと言い、全体的に見てももっと評価されて良いヒーローのはず。
彼はただ、比較対象が毎回とんでもないだけである(実質的なヒーロー協会最高戦力・後に作中屈指の強敵に成長する者など)。
必殺技
- タンクトップタックル
数多の怪人を屠ってきた、彼の代表的な必殺技。地面を打ち鳴らす事で相手の動きを止め、その隙に渾身の体当たり攻撃を食らわせる。
- タンクトップパンチ
タンクトップの動きやすさにより、威力が倍増した強力なパンチ。
タンクトッパー
メンバーのそれぞれが、マスターの『タンクトップは強さの象徴』、即ち『タンクトップが似合う=強い』という理念のもと、各々様々なタンクトップを着こなせるよう努めている。
上記の通り、癖の強いメンバーが多いが、病院では弱者を庇って避難したり怪人に応戦するなど、マスターがその場にいた事もあるだろうがやはり何だかんだヒーローなのである。
ちなみに、舎弟らのマスターへの応援や賛辞はこれに似ている。
メンバー
タンクトッパーの紅一点。マスターを尊敬しているものの、他のメンバーが曲者揃いなためか出席率は低い。だが、他と比べればマスターに続く常識人。病院での戦いにも参戦。
- タンクトップロカビリー
普段は副業でバンドをやっており、タンクトップ型のギターを愛用している。
- タンクトップジャングル
毛深い。少々ナルシストな気がある。
- タンクトップアルデンテ
よく朝食などにパスタを食べているが、粉チーズをかけすぎている。着ているタンクトップは降り注ぐ粉チーズをイメージしている。
- タンクトップレーサー
フルフェイスヘルメットを被っている。免許は50cc。
- タンクトップ仮面
小児用タンクトップを顔面でも着こなしているが、暑いらしい。
- タンクトップスイマー
厳つい風貌が多いタンクトッパーの中では比較的爽やかな風貌で、ゴーグルが特徴。クロールは得意だが未だに平泳ぎの足の動きが理解できないらしい。
- タンクトップハッター
占いのラッキーアイテムが帽子だったことで被っているものの、ツイた試しがないらしい。
- タンクトップベジタリアン
A級9位。
- タンクトップブラックホール
B級81位。
- タンクトップタイガー
C級6位→13位。
A級、B級、C級ヒーロータグ参照。
関連項目
リメイク版ネタバレ注意
原作ではガロウに敗れた後は怪人協会に関わることがなかったが、リメイク版では無免ライダーとともに病院を抜け出し、救助活動に参加する。そのパワーを活かし瓦礫の撤去などを行っていたが、タツマキのバリアで救助ヘリが行き来できなくなったため、早急に戦闘を終わらせ救助を再開するべく他のS級ヒーローに合流。
上空でタツマキと交戦する敵に瓦礫を投擲して注意を惹き、更に複数のヒーローをビルに隠して投げつけることで鎮圧に貢献した。
安堵したのも束の間、地下から災害レベル竜の凶悪な怪人たちが一気に参戦。豚神とともにハグキと交戦するが何度もピンチに陥る。更にブサイク大総統に人質をとられるも、一瞬の隙を突いて豚神が人質を全員飲み込み、彼ごと遠方に投げ飛ばすことで救出に成功する。
しかしブサイク大総統のパンチで両腕が全壊。更に全身を滅多打ちにされボロボロになった挙句、ハグキに咀嚼されながら飲み込まれてしまう。
消化される寸前にシルバーファングとジェノスに救出されるが、全身の骨が折れているうえに心肺停止の絶体絶命。しかし引っ張られたタンクトップが縮んで戻る衝撃により心臓が再び動き出すという奇跡が起こり(本人曰くタンクトップマジック。救助したバングとジェノスからは意識混濁故の妄言と思われたが至って正気である)、予断を許さない状況ながらもなんとか生き永らえた。
リメイク版第187話における、もはや生存も危ぶまれるほどの急展開に多くの読者が衝撃を受けた。
しかし第188話で実に彼らしい方法により生存したことで、皆が胸を撫で下ろしたことだろう。
なお、生命力の強いブサイク大総統ですらハグキの体内でドロドロに消化されていたのに対し、彼にはそう言った消化されたような描写がまるでない。
恐らくブサイク大総統が「よ~く噛めよ ノドに詰めねーようにな」とハグキに言った為、シルバーファングの救出時まで完全には飲み込まれず、口内で留まれた事が大きな要因だろう。ここで丸呑みにされなかったのは奇跡に近い。(その一つ前のコマを良く見ると、ハグキの口からタンクトップマスターの足が出ているのが分かる。)