地味子とは、キャラクターの性格・個性を表した言葉の一つである。
概要
どことなく存在感が希薄なキャラクター(主に女の子)に付いてしまうあだ名。
地味すぎるとかえってキャラが立つこのご時世、人気獲得の為には敢えて存在は薄いほうがいいのかもしれない。けど…、
地味とかゆーな!
なお、こうしたキャラがメインヒロインに据えられると、最悪の場合『メインヒロイン(笑)』という不名誉な称号を得てしまう。
少女漫画だと、イメチェンして派手子に変わるという設定が多い(または、ショートヘアのまま…)。
派生の、自分を醜女と勘違いして病んでいくパターンなどもある。
地味子の基準
とくに特定のものはなく、キャラはあるのに目立たないという一点であろうか。
ただ、地味子認定されているキャラにも、それなりの共通項はある。
1,性格が温和
言ってみれば、大きな騒動を起こさず、むしろサポートに回るというイイ子。
男としては非常に理想的な性格の女性だが、ツンデレやヤンデレ等の強い個性の前にはどうしてもかすみがち。ただ、この手のキャラがヤンデレ化するパターンもなくはない。
2,逆に気が強過ぎる
「ツンデレ、漢女上等じゃないか」と言われそうだが、外見や性格の特徴のなさがセットになると愛嬌のなさと棘だけが目立ってしまう。ツンデレというよりは、自分よりもアクティブな主人公や自分よりもかわいい娘を妬む雰囲気ブス、ヒステリーのような印象に。しかも、日常の世界だけで強い一般人という立ち位置だったりする。
3,テンプレなキャラ付け
黒髪or茶髪・家事万能・幼馴染み・眼鏡といった分かりやすいが、若干使い古された感のある設定。
安定感は抜群だが、むしろ昨今では兵器生産工場ぐらいに料理が下手、手先が不器用、気は強いがアホの子・・・等の方が萌え属性にされる傾向が強い。
4,他の個性が強すぎる
最大の要因であろう項目。
当人は決して悪い子ではないし、決して個性が没してるわけでもないが、周りが萌え属性とあざとい設定の塊と化しているため、実質的に無個性となってしまったパターン。
5,似たポジションが二人以上いない
似たポジションが二人以上いれば、個性的な無個性、(いい意味の)その他大勢という印象になり、百合キャラという利点が付くものを。
6,主人公(及びもう一人の主人公)ではない
主人公補正でイヤボーンしたり、合わない場所から離れていくことがない。このポジションが地味なのは当たり前。だが、読者の分身の主人公という立ち位置で目立つことができないのなら、間違いなく本人の責任であろう。
地味という個性
しかしながら昨今、多様な属性を有する個性的なヒロインの乱立によって、普通の思考回路、普通の趣味、普通の言動、という地味さが逆に個性として機能するようになってしまっている。
特にハーレム系作品においては、尖った個性を有し、下手すれば電波、悪女、ビッチ、サイコパスと言われかねない多くのヒロインたちの中で、常識と良識を備えた(または特徴がないのが特徴の)地味系ヒロインが心のオアシスとして機能する場合も。
例え空気は目に見えなくとも、空気がなくては人は生きていけないのである。
いろんな地味子さん
- 「世界樹の迷宮」シリーズに登場するレンジャーの女の子。
- 砂原よしみ - 「けいおん!!」に登場するクラスメイト。
- 青木夕 - 「となりの吸血鬼さん」に登場するクラスメイト。
- 田村麻奈実 - 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」に登場する幼馴染。
- 星乃結美 - 「キミキス」に登場するメインヒロイン。
- 桃瀬くるみ - 「ぱにぽに」の登場人物。
- 佐藤花 - 「城下町のダンデライオン」の登場人物。
- 赤座あかり - 「ゆるゆり」の主人公。
- 松本りせ - 「ゆるゆり」の生徒会長