さそり怪獣アンタレス
さそりかいじゅうあんたれす
概要
あらゆる物に変身できる能力を持つとされる好戦的かつ高い知性を兼ね備えた宇宙怪獣の一種にして、拳法の達人。
蠍のような姿をしており、両手と両足、そして長い尻尾には、あらゆるものを引き裂くとされる鋭い切れ味の鋏が付いている。尻尾には猛毒も含まれており、その一振りは富士山の五合目から上を斬り飛ばせる威力を持つとされ、火炎放射も可能。両目からは強力な破壊力を持ったショック光線を発射することが出来る。
頭もよく、相手の両腕を鋏で両足を踏みつけて抑え込んでから、目から発射するショック光線で相手をひるませた隙に、背後から尻尾で殴りつけて打ち倒す戦法を得意としている。ちなみにこの戦法は後述する尻尾を隠した人間態時の姿でも使用可能であり、猛スピードで繰り出されるその攻撃は並の動体視力では見ることが出来ない為、正体を悟られる事は無いようである。
ウルトラマンレオを倒して名を上げるためレオに挑戦し、一度は彼を敗退させる。この時、尻尾による攻撃をダンに阻害されたが、それでもレオの肩に大きなダメージを与えた。
そして「完全に止めを刺すことが出来なかったため、このままではおちおちと暴れ回ることが出来ない」という理由から、自身の攻撃の対抗策を身に着ける前に完全に止めを刺そうと考え、空手少年の姿に化け城南スポーツセンターに道場破りを決行し、彼を抹殺しようと暗躍するが、丁度その時ゲンが不在だったため未遂に終わる。
その直後に怪獣形態で暴れ回り、MACの戦闘機を火炎放射攻撃で撃墜し、乗っていた隊員を殉職させた。
後日改めて再び少年の姿でスポーツセンターを訪れゲンを指名し対決するが、猛特訓の末に尻尾による必殺攻撃の対抗策を既に得ていたゲンに敗れてしまい、スポーツセンターから逃走し正体を曝して襲い掛かる。しかしもはや自身の最強必殺技の対抗策を編み出したレオの敵ではなく、完全に尻尾からの攻撃を見切られ、逆に尻尾をレオキックスライサーで切断されてしまい、更にその尻尾のハサミを投げ返されて自身の首をぶった切られる。
それでもその首を抱えてレオに迫るという執念を見せ付けるが、力尽きて爆死した。
人間体では終始「エ゛ーイ」という(少年らしからぬ低音の)掛け声しか言わなかったが、「おおとりゲンとしか戦わない」と道場の人間に伝えていた事が青島隊員の口から語られたことから、人間の言葉を理解出来る上に話せるようだ。
一説によれば変幻自在の宇宙怪獣が地球のサソリと合体した姿とも言われる。
『小学二年生』掲載版に登場。
実は友好的な怪獣であるが、「兄の仇」と思い込んでいたレオを抹殺しにかかる。実はこの「兄」はマグマ星人に殺されていたのだが、アンタレスは「兄」がレオと決闘(実はただの試合)を果たした日に謎の死を遂げ、直後に母星にマグマ星人が進行を遂げたことから、レオとマグマ星人がグルであると思い込んでいたのである。
東京で巨大化しレオと戦っていた所を見たマグマ星人は好機とばかりにアンタレスの背後から襲いかかり、二人とも田楽刺しにしようとするが、レオがすんでのところで庇ったために、アンタレスは真相を知ることとなる。
「その通り! アンタレスの兄貴を殺したのはこのおれよ!!」
卑劣なマグマ星人は肩を負傷したレオにとどめを刺そうとするが、そこに割って入ったのはアンタレス。悔悟と反省を口にしながらも息も絶え絶えとなったアンタレスはサーベルを掴み、仇敵マグマ星人へと襲い掛かる。しかし傷は深く、マグマ星人には逃げられてしまった…。
物言わぬアンタレスの骸を抱え、レオは無限に広がる宇宙へと彼を弔うために向かうのだった。
ジャッカル軍団大逆襲!!
ジャッカル軍団配下の怪獣軍団の一体。メビウスらのいない光の国を襲撃し、一般隊員と戦闘を繰り広げた。
駆けつけたメロスのレーザーショットアンドロメロスでジャッカル軍団員諸共消し飛ばされる(といっても、ほぼ頭部だけを焼かれたような描かれ方をしている)。
酩酊!怪獣酒場2nd
第8話にて、夏の花火大会にやって来た怪獣として登場している。
名前の由来になったアンタレスは夏の夜空に輝く星であり、ぴったりな人選であるといえよう。