※原作の彼は主人公(ペルソナ5)を参照。
概要
有料ダウンロードコンテンツの栄えある第1弾として、2019年4月18日よりVer.3.0アップデートと同時に配信開始された。
ATLUSはセガの子会社でもあるため、ソニック、ベヨネッタに続く、3体目のセガを出身とするファイターでもある。
PV
予告PV「心の怪盗団、オタカラをいただく」
「こちらジョーカー。ミッションを開始する」
2018年12月7日(日本時間)、米ロサンゼルスで開催された「The Game Awards 2018」で、突然『ペルソナ5』の映像が公開。
その中で、『P5』主人公の「ジョーカー」が『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に参戦する事が明かされた。
予告PVでは、怪盗らしく「招待状をいただく」と述べ、本来ならスマブラ主催から送られてくる招待状を自ら盗むという前代未聞の演出がされている。
参戦PV「The Masked Rebel」
モナ「さぁジョーカー、待ちに待ってた出番だぜ!」
そして約4ヶ月後の2019年4月16日、満を持してゲーム画面を用いた参戦PVが公開された。
特徴
必殺ワザ
通常時 | アルセーヌ召喚時 | |
---|---|---|
通常必殺ワザ | ガン | ガンスペシャル |
横必殺ワザ | エイハ | エイガオン |
上必殺ワザ | ワイヤーアクション | 反逆の翼 |
下必殺ワザ | 反逆ガード | テトラカーン/マカラカーン |
最後の切りふだ | 総攻撃 | (同左) |
CEROの関係でナイフ等を使ったバトルスタイルはどうなるかと心配されていたが、物語序盤で入手できる架空のナイフ「シルバーダガー」と架空の銃「トカチェフ」と無事に両方を用いて戦う姿が見られた。
性能
通常ワザは主に蹴り攻撃やナイフを使った攻撃。出が速く、隙が少ないワザが多数ある他、機動力もある。
通常必殺ワザである「ガン」は入力後に前もしくは後ろ方向に入力することで地上空中双方で移動しながら撃てる他、ジャンプを入力してその場でジャンプし下方向に撃ったり、空中では下方向に入力することで下方向への攻撃に以降できるなど派生が多いワザとなっている。
また、上必殺ワザの「ワイヤーアクション」は相手をこちらに引きずったり、ワイヤー復帰が可能など全体的にテクニカルな要素が多くなっている。
そして、ジョーカー独自の要素として反逆ゲージが存在。時間経過や被弾(下必殺ワザ「反逆ガード」で攻撃を受ければより多く溜まる)で溜まり、満タンになるとペルソナ・アルセーヌを召喚する。この際、タイマン時もしくは相手がすべてCPU時のみ、お馴染みの「ブチッ」のカットインも同時に挿入される。
アルセーヌ召喚状態になると火力も加わり、スピードに加えパワーも兼ね備えたファイターに変化。相手を撃墜する能力が一気に上昇するため、この状態を如何に上手く使えるかが勝敗に直結すると言っても過言ではない。
また、必殺ワザの性能も大きく変化し、特に「ワイヤーアクション」は上方向に大きく上昇する「反逆の翼」になるなど全く違うものになる。
最後の切りふだは「総攻撃」。突進で巻き込んだ相手を怪盗団の仲間達と共に袋叩きにする。フィニッシュはあの「THE SHOW’S OVER」のカットインになる。アルセーヌがいても通常と同一のものになる。
最大4人まで巻き込め一定量の蓄積ダメージを越えていると、ベヨネッタやゼルダ達同様即バーストするが、他とは違い、必要なダメージは「120%前後」で少し高めの為、相手の蓄積ダメージや巻き込む人数と場外までの距離に気をつけながら発動するように(ただ、即撃墜無しでも吹っ飛ばし力はかなり高めなため、わざわざ即撃墜を狙うよりはさっさと決めて吹っ飛ばしてしまった方がいいこともある)。
キャラクター性能を要約すると、通常時はスピードファイターだがアルセーヌ召喚状態になると火力も加わり、スピードとパワーを兼ね備えたファイターに変化し、ピンチをチャンスに変えるトリッキーなファイター。手数で攻めていくので相手を翻弄しやすく、ガン(ガンスペシャル)やエイハ(エイガオン)という優秀な飛び道具もあるのでダメージ稼ぎにも向いている。
特筆すべきはアルセーヌ召喚状態で、この時はダメージ稼ぎ性能もバースト力も共に文句無しの超一級品。この状態を如何に上手く使えるかが勝敗に直結すると言っても過言ではない。
防御面も上位レベルで、空中通常必殺技下シフト(通称下ガン)は、下方向への攻撃判定が非常に長いだけでなく、途中キャンセル可能、着地隙も非常に短いと着地狩りを拒否する性能がかなり優秀。(ただし横から殴られると弱い)
また、落下速度は平均程度なものの、スティックを下に倒した急降下時の落下速度は非常に速いという特徴を持っており、これによって攻めや着地に緩急をつけることができるという独特な強みを持つ。
対人戦
参戦当初は撃墜力の低さや、リーチの短さが問題視され、上位勢からの評価も「よくて中堅上位止まり」と言われていた。
が、開拓が進められていくにつれ、攻撃面はアルセーヌなしのコンボ。防御面は通常必殺ワザの牽制と反逆ガードといった強みが明らかになっている。下ガンによる牽制と妨害も高性能。
このことから、『スマブラSP』に於ける「最強キャラの一角」との呼び声の高いファイターと言われている。
しかし、前二作の最強キャラとは違いちゃんと実力で対策可能な性能である事や、ジョーカー自身の弱点もはっきりしている為、一強状態には至っていないというある意味で絶妙な調整であり、「どのキャラでも勝つ事が出来るスマブラSP」の頂点に立つキャラとして相応しいファイターと言える(ポケモンでいうところのガブリアスに近い)。
強キャラの代表格であるが故か、アップデートで若干の弱体化補正がされている数少ないファイター。
Ver.7.0.0では下ガンの射撃範囲が縮小された他、2人以下及びタイマンでの乱闘中にアルセーヌ召喚状態でダメージを受けた場合、アルセーヌの召喚時間の減少幅が大きくなる下方修正を受けた。
また、Ver.11.0.0ではエイハとテトラカーン/マカラカーンの隙が増加し、ダメージ稼ぎがやりづらくなっている。
ワイヤーのお陰で復帰力は高いものの、高所での空中戦(ワイヤーは高い位置で攻撃出来ず、アルセーヌの反逆の翼も攻撃能力を持たない)が出来ない欠点があり、空中戦主体のファイターには復帰阻止しにくく、ダメージを与えにくい側面も持つ。できるだけ復帰経路を読んで復帰阻止をメインに戦って行こう。
その他
特殊な勝利演出
ジョーカー勝利時のリザルト画面は原作再現の特殊仕様で、勝利ポーズはストック制・体力制にてこのワザで決着をつける切りふだでのフィニッシュの特殊パターン・飛びはねるモルガナに手を振り立ち去るパターン・モルガナが画面にぶつかった後立ち去るパターン・モルガナカーに乗って立ち去るパターンの計4つ、メメントスで勝利時背景の変化、ファンファーレ曲がクラウド同様延々と流れる、本来流れる『JOKER WIN!』アナウンスの代わりに勝利時の怪盗団達からの勝利のコメント等様々である。複数のファンファーレ曲はシリーズ初となる。ちなみに「スピリッツボード」で勝利後に場面が移る際の演出も異なっている。
なおチーム戦での仕様だが、彼がストックや撃墜数で優れている場合は、アナウンスが無く他のファイターが登場しない上述の専用リザルト画面となるが、それ以外だと
- 相方(ジョーカーおよびセフィロス以外)がストックや撃墜数で優れた:通常の勝利演出で、ジョーカーは上アピールと同様に手袋をはめる専用の仕草を行う(上述の特殊勝利ポーズを行わない)
- 自分の最後の切りふだでとどめを刺した:相方との優劣関係に問わず、上記の専用演出で締める
と言った仕様となっている。
勝ちあがり乱闘「シャドウを追え!」
原作『ペルソナ5』における「シャドウ」との戦いを意識した構成。敵ファイターは全て黒カラーとなっており、ROUND2以外は全て「メメントス」で戦う。
ROUND2~6では、前ROUNDで戦ったファイターのうち一人が明るい色になって味方に付く。これはシャドウと交渉することによってペルソナとして仲間にする事ができる、原作のシステム「会話交渉」を再現している。
ボスはマスターハンドとクレイジーハンドだが、他のファイターと違ってステージはメメントスとなっており、ネタバレになるため詳細は伏せるが、ストーリーの終盤を再現している。
カラーバリエーション
3~5Pカラーはそのナンバリングのイメージカラー、6Pカラーはクロウ風カラーとなっている。
また、7P・8Pカラーでは秀尽学園の制服を着た姿になる。この場合はアルセーヌを召喚するとメガネが外れる。
このうち3P・5P・8Pカラーは、後の『#コンパス』でも採用された。
ファイタースピリット
「ジョーカー(怪盗)」と「ジョーカー(制服)」の2種類がある。前者の「怪盗」表記は後者との区別の他、FEifのジョーカーとの名義重複防止のためと思われる。
余談
担当声優の福山潤はロイの声も担当しており、ファイター2名の声を同時に担当することとなった(ファイター役の兼任は他にも、マリオキャラを演じたチャールズ・マーティネー、カービィとネスを演じた大本眞基子、『SP』でファルコとウルフを演じた高口公介などがいる)。
また、英語版の声優は一番重要なキャラクターとの兼役だったりする。
原作では「総攻撃」の最後に血しぶきのエフェクトが出るが、『スマブラ』は良い子のCERO-Aなので、代わりに星しぶきが出る。
Ver.3.0アップデート及びジョーカー配信開始に伴いサーバーにアクセスが集中した為か、ニンテンドーeショップに接続できなくなる事態において「心の怪盗団が任天堂のサーバーを盗んだ」とまで言われてしまった。ペルソナ公式Twitter(のモルガナ)は、「ジョーカーは逃げないぜ!」とフォローしていたが、怪盗団にサーバーを盗む技術がある人がいるので一部のプレイヤーからは本当にやったのでは…?とネタにされている。
関連タグ
スマブラ 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL 主人公(ペルソナ5)