※本記事は『仮面ライダー剣』に関する核心的なネタバレを含みますので留意した上で閲覧ください。
データ
概要
特撮番組『仮面ライダー剣(ブレイド)』に登場する怪人。アンデッドの1体で、ハートのカテゴリー2に属する。
ヒトの祖たる不死生物であり、彼が1万年前のバトルファイトの勝者となったことで人類が地球の支配権を手にし繁栄した、というのが『仮面ライダー剣』の世界における人類史である。
他のアンデッドと異なり体に古傷にあたる黒い箇所がなく、見かけは上半身裸にジーンズを履いた普通の人間と変わり映えしない姿をしている(回想シーンでカリスと対峙している時代は現代なので、どこかから衣類を調達したのだろう)。
古傷らしき部分が無いのは、前回のバトルファイトの勝者故なのか、一万年というとても永い年月が経っている為完全に完治してしまったのか、人類の祖先らしく力よりも頭脳を使った戦法で戦い抜いたからなのか、詳細は不明。
その顔は仮面ライダーカリスの変身者である相川始(とついでに三上了)と瓜二つである。
それもそのはず、相川始はジョーカーアンデッドがハートの2「スピリットヒューマン」のカードを用いてヒューマンアンデッドの姿に変身したものだからである。
タランチュラアンデッドと同様、アンデッドとしては珍しい穏やかな性格の持ち主。
他者には敬語を使っており、対話の際は口を開くことはなく、テレパシーのようなもので意思疎通を行う。
本編開始より前に封印を解かれたジョーカーに遭遇。一万年前はジョーカーを封印した存在でありながら、一切抵抗することなく自ら封印された。
しかし、封印されてなおスパイダーアンデッドのように意思を残していたようで、ジョーカーは彼の影響により本能を抑制され、これまで戦うことしか知らなかった性格が徐々に和らぎ、人間を愛するようになっていった。
物語後半では、カードを奪われたことでジョーカーの本能を抑えきれなくなった始が自己催眠により意識を失った後、彼の体を借りる形でヒューマンアンデッドとしての意思が表出し剣崎一真たちと対面した。
剣崎たちに1万年前のバトルファイトの真実を語る一方、勝利した際に何を望んだかを質問された際は答えることなく、逆に剣崎に対し「君なら何を望みますか?」と問いかけたのを最後に再び眠りにつく。
結局、ヒューマンアンデッドの願いは明かされることはなかったが、現在の地球上を見る限り「全ての生物が共存できる世界」だったのではないかと推測する人もいる(トリロバイトアンデッドの子孫=三葉虫がいないけど)。
だが、皮肉にもヒューマンアンデッドの子孫たちの手により、バトルファイトはあらぬ形で再開されてしまったのだが……。
ラウズカード
封印されたラウズカードはハートの2「スピリットヒューマン」。
カリスラウザーにラウズすることで、使用者をヒューマンアンデッドの姿に変える。
ラウザーユニットがコネクトされたカリスアローにラウズした場合の効果は不明。他のカテゴリー2のラウズ効果が武器攻撃の強化であることから、同系統なのでは?と推測されることもある。
第31話「53番目の存在」のエンドカードに選ばれている。
「スピリットヒューマン」は他のラウズカードと比較して異色な点が多い。
- カテゴリー2のラウズカードなのに、絵にアンデッドバックルが存在せず、胸に巨大なハートマークが描かれている。
- 効果名のみが書かれており、自身の名前であるhumanの文字が書かれていない。
- プロパーブランク時の鎖がそのまま残っており、胸のハートと繋がっている
- カテゴリー2~5に存在するはずのFP(フォースポイント)が設定されていない。
これらは全てバトルファイトに一度勝利した者の特権なのだろうか?真実は不明。
余談
彼が身に着けているバックルは、「アンデッドバックル」として商品化されている。上半身は裸、下半身を青のデニムジーンズにして装着すればヒューマンアンデッドになりきれる訳である。
なお、人類の祖先である彼が上級アンデッドのようなJ〜Kではなく、カテゴリー2なのはAよりも2が強い「大富豪」のルールからではないかという見方もある。スートがハートなのはラウズ効果の「SPRIT(=魂・心)」からだろうか。
身長・体重は演者である森本亮治氏の当時のものと思われるが、大半のアンデッドが身長2m・体重100kg超えであることを考えるとアンデッドの中ではぶっちぎりで小柄である。体格の差では圧倒的に不利であるはずなのにジョーカーを封印し、一万年前のバトルファイトを勝ち抜いたわけである。一体どんな能力を持っていたんだ…。
関連タグ
仮面ライダー剣 アンデッド(仮面ライダー剣) 下級アンデッド カテゴリー2 バトルファイト
関連・類似項目
スパイダーアンデッド:同じく意図的に封印され、使用者に働きかけていたアンデッド。
インビジブル・ドーパント:同じく元々怪人として登場したもののスーツがなく、俳優が怪人態として演じた怪人。
ジュウオウヒューマン:動物スーパー戦隊に置ける動物モチーフの中で唯一「人間」がモチーフとなった戦士。
マンティスアンデッド(A) → ヒューマンアンデッド(2) → ハンマーヘッドアンデッド(3)