はじめに
当記事は「ファミリーコンピュータロボット」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
対応ソフト2本という超短命で終わりながらも、幾多のゲスト出演で高い知名度を得ている、ファミリーコンピュータの周辺機器「ファミリーコンピュータ ロボット」。
そんな彼(?)は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』にも第3作『X』から参戦している。
ファイター番号は42、通り名は灼熱のロボビーム。
特徴
高い復帰力と2種類の飛び道具、判定の強さが揃った迎撃型ファイター。ロボットだけあってか体重も重く、粘り強く戦える。
地上攻撃は発生が速く判定も強いが、スマッシュ攻撃の発生は標準的なため、スマッシュ攻撃による撃墜はあまり得意ではない。それ故、撃墜難に陥りやすいという欠点を抱えている。
空中ワザも通常空中攻撃や後空中攻撃など、判定は非常に強いが発生前に潰されてしまいやすいという一長一短な性能。
飛び道具で牽制し、接近してきた相手を迎撃する立ち回りが基本になる。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:ロボビーム
目からビームを撃つ。最速の飛び道具で射程も長い。撃つ角度を上下に変えられる。
ビームを撃つためのエネルギーは自動で溜まり、撃った直後はエネルギー切れにより使えなくなる。
最大まで溜めると攻撃力が上がり、攻撃範囲も大きくなるが、一方で弾速が落ちるという珍しい特性も。
- 横必殺ワザ:アームスピン
腕を回転させながらゆっくりと前進する。腕に当たった飛び道具を跳ね返すことができる。
- 上必殺ワザ:ロボバーナー
一定時間ホバー飛行を行う。エネルギーが尽きるまで上昇が可能。
飛行中に攻撃すると飛行は中断される(『SP』では空中回避でもキャンセル可能)が、攻撃後に飛行を再開できる。
地面に着地するとエネルギーが回復する(1.5秒弱で最大回復)。
ボタンを連打したほうが燃費が良く、長く飛べる。かなり自由な復帰ができるが、相手の復帰妨害も非常に受けやすいので注意。
- 下必殺ワザ:ジャイロ
コマを構えてチャージし、もう一度ボタンを押すと発射する。
ガードや左右操作でチャージを中断し、持ち越しが可能。フルチャージすると体全体が白く点滅する。
発射したコマは地面でしばらく回転を続け(その場に攻撃判定を置くようなもの)、回転が止まると消滅する。ロボットの強みの一つ。
復帰阻止や追撃、コンボパーツ、ガケのぼり潰し、起き上がり潰し、飛び道具の防御(コマに当たった飛び道具は貫通するもの以外は打ち消せる)など様々な使い道がある。
他のキャラクターもアイテムとして拾うことが可能。
ただし、画面内にコマが存在するときは、次のコマを使うことができない。
全ファイターの中でも珍しく、3作品全てにおいて異なる切りふだを使用する。
「ロボビーム」の強化版を繰り出すのは共通だが、作品を重ねるごとに大幅なパワーアップを遂げ、今や文字通りのロボット兵器と化している。
詳細はすぐ下の「経緯」にて。
経緯
大乱闘スマッシュブラザーズX
『X』での最後の切りふだは「拡散ロボビーム」。
約15秒間無敵となり、連続ヒットする渦巻き状のビームを出し続ける。
射程は短く、一見地味だが、数秒に一度、ふっ飛ばし力の大きい強力なビームが出る。
発動中もロボビームを除いた通常の行動が可能。
この作品のみ、デフォルトカラーが日本版・海外版共にファミコンカラーだった。
切りふだ以外のワザはこの作品のものが一貫して引き継がれている。
亜空の使者
「亜空軍」の戦力として、行動の異なる幾つかの量産タイプが多数出現する。
そして後半にエインシャント島でリーダー機(マスターロボット)が登場。
実は物語序盤からエインシャント卿という姿で登場しており、故郷であるエインシャント島と同胞を人質に黒幕に半ば脅される形で従っていた。
だが黒幕が「亜空間爆弾」と「亜空砲戦艦」の製造を終えると、乗り込んできたファイターたちに正体を明かし、量産機に彼らを攻撃しないよう命令、彼らと協力する道を選ぶ。
魔術師のような姿でいたのは、良心の呵責から逃れるための変装だったらしい。
ところが今度は、ホログラムで現れたガノンドロフが亜空砲戦艦を出撃させるための「時空の穴」を開けるため量産機たちに強制命令を下し、亜空間爆弾工場ごと自爆させてしまう。
これによりエインシャント島は亜空間に引きずり込まれ、無数の爆弾による凄まじい影響から、事件解決後も戻ることなく喪われてしまった。
『for』以降の英語版ではこれを踏まえたのか、通り名がThe Last of His Kind(最後の一体)という哀愁漂うものになっている。
ちなみにロボットのシリーズマークは「ジャイロのコマ」なのだが、よく見ると…?
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
『for』での最後の切りふだは「スーパー拡散ロボビーム」。
胴体を巨大な主砲に変形させ、前方で4つに枝分かれする極太のビームを発射し、とどめに巨大な光弾で大きくふっとばす。
『X』ほどではないが、ビームにしては射程が短いのは相変わらず。
本作から待機時にやや画面手前側を向くようになった。
その弊害でアピール時の向きが不自然になっているが(『SP』でも未修正)。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
『SP』での最後の切りふだは「誘導ロボビーム」。
胴体を主砲に変形させるのは前作と変わらないが、溜めている最中に相手を自動ロックオンする赤い誘導ビームを発射し、最後に緑色の極太レーザーでふっとばす。上下入力でレーザーの角度を変えられる。
射程が非常に長く、ようやく遠くの相手にも攻撃できるようになったのが嬉しいところ。ただ、極太レーザーは発生が非常に遅く、角度にも制限があるため、相手と離れてから使うと良い。
「アームスピン」が大幅に強化され、復帰阻止やコンボの〆としての撃墜ワザとしても使えるようになった。
下投げはダメージが半減した代わりに、相手を埋める効果が付与。ただし埋める時間はかなり短く、後隙も大きくなっているため、相手のダメージが溜まった時に使うのが吉。
非常に見づらいが、脊髄に「ロボバーナー」の燃料を表すゲージが追加されている。
勝ちあがり乱闘「ポーカーフェイスの戦士」
ROUND | 敵 | 備考 |
---|---|---|
1 | メタナイト | |
2 | ダークサムス | |
3 | Mr.ゲーム&ウォッチ×5 | 軍団戦(2体ずつ) |
4 | リトル・マック | ワイヤーフレームカラー |
5 | Wii Fit トレーナー×2 | |
6 | ロボット×6 | 軍団戦(3体ずつ) |
BOSS | ガレオム |
表情がわかりづらいファイターが相手。
かつての亜空軍を思わせる相手も多いが、恐らく偶然だろう。
余談
『マリオカートDS』で一躍知名度を上げたロボットだが、実は『スマブラ』への参戦はそれ以前から予定されていた。
ちなみにロボットをスマブラに参戦させるにあたり、参考資料として使われたのは、桜井政博氏が大事に保管していた私物のファミコンロボ。
2021年でもブラウン管TVさえあれば動作する事が確認されている。
参戦名が「ロボット」と至極単純であることについて、スマッシュアピールで突っ込まれている。
また、BGMはあるもののシリーズを通して固有ステージは存在せず、『SP』公式サイトの背景も1人だけステージが描かれていない。
「目からビームを出すロボット」という、スマブラでは意外と貴重な特徴を持つファイターであるためか、スピリット戦においては各種ロボキャラの役を担当する事が多い。
関連タグ
奇跡のカーニバル…AAのモデルとなった。