「舞台に実ったたわわな果実。
だけど、みんな柔らかだから、誰かが守ってあげなくちゃ。
99期生、大場なな。
私が守るの。ずっと、何度でも!」
概要
名前 | 大場なな |
---|---|
出席番号 | 15番 |
誕生日 | 7月12日 |
イメージカラー | イエロー |
好きなこと | カエルグッズ集め、料理・お菓子作り |
苦手なこと | ひとりになること |
好きな食べ物 | 豚汁 |
嫌いな食べ物 | 激辛全般 |
使用武器 | 輪舞(二刀流(大小一組の日本刀)) |
キャスト | 小泉萌香 |
クラスのなかで一番身長が高く、ダンス、歌、お芝居と幅広くこなせる本格派の舞台少女。
1年次の学園祭でみんなで創った舞台『スタァライト』が今でもお気に入り。
ニックネームは「ばなな」。愛城華恋による命名で、そこから派生した「ばなナイス」もよく使っている。
人物
女子力が高く、手料理と大きな優しさでみんなを包み込む、クラスのお母さん的な存在。
はまっていることはカエルさんのグッズ集め。
お肉よりもお魚が好き。しかし、豚汁も大好き。
勉強は苦手で、寝相も悪い。
チョコバナナを思わせるスマホカバーを愛用しており、よくカメラでみんなの写真やビデオを撮っている。
寮のルームメイトである星見純那となかよし。( →じゅんななな)
舞台少女の一人であるが、主役回である7話までオーディションに参加する様子が一切映らない。
また、九九組一の実力者とされる天堂真矢からも抜きんでた才能がある節を思わせる発言があり、第100回聖翔祭を最後に裏方に徹することに決めていた。
舞台版では
時間よ止まれ 大人にならないで
アニメ版より前に出た最初の舞台版では、最初の登場シーンでは学校生活を謳歌している女の子らしい人物のように紹介されるが、ひかりが転校してきたことにより、次第に選抜八人で作る「スタァライト」が崩されることへの恐怖にスポットが当たっていく。
ティーンズらしい一言では語り尽くせない悩みを抱えていることしか観客にはわからない。
関連イラスト
制服姿
舞台衣装
令嬢エレナ(『スタリラ』期間限定イベント衣装)
関連動画
舞台少女紹介プロモーションビデオ 大場なな
【スタリラ】聖翔音楽学園 大場なな 自己紹介動画
関連タグ
ドンキーコング64:ビッグバナナという音声が入っていることから当初ネタにされた。
笹子・ジェニファー・由香:同じブシロード作品のキャラで、中の人やイメージカラーが同じなどの共通点を持つ。
中川菜々:こちらは(お)「台場」の「なな」であり、中の人も舞台少女である。しかも生徒会長だったが、大場ななと同じ中の人のキャラに選挙で敗れた。
外部リンク
ネタバレ注意
※ここから先は重要なネタバレが含まれています。
「今回の再演、どうしちゃったのかなあ。初めてのことばっかり。」
「やっぱり、台本通りじゃなくっちゃね。」
実はひかりが転入してこない「本来の時間軸」ではレヴューオーディションの優勝者。
優勝特典としての〝運命の舞台〟に第99回聖翔祭「スタァライト」の再演を希望し、その後優勝を重ねる度に時間をループさせ、第99回聖翔祭とそこに至るまでの学園生活を何度も体験して楽しんでいた。
時間をループするとなな(とキリン)を除くみんなの記憶もその時点まで巻き戻る(この手の作品にありがちなデジャヴュのようなものは一切見られない)ため、そのたびにまたみんなと友達になってはまったく同じ日々を繰り返している。彼女はこれを「再演」と呼ぶ。
中学のころは演劇部に入っていたが、友達はみんな他の部との掛け持ちで、最後には全員辞めて独りぼっちになってしまった(この時離れてしまった部員の一人と後に対峙することになる)という過去があり、その影響で「ひとりになる」とトラウマが刺激されるため、苦手になった。
舞台に求めるものもほかの参加者とは違い、トップスタァを目指すのではなく、「みんな」で協力して何かを作り上げることに価値を見出している。これはメインキャラを除く名前が出ない生徒たちや、学校のレベルについていけず退学してしまった子も含む。
舞台の世界に流れる生存競争じみた実力至上主義な空気にはずっとどこかで疑問を抱いていたようで、退学者が出た日、自他ともにストイックな真矢に本当は高い素質を持っているのに集団から抜きん出て叩かれることを恐れて実力を発揮していないことを看破された上で「あなたを許さない」とまで言われてしまう。
そんな時にキリンに「勝ち残りさえすればどんな舞台でも叶う」機会を与えられたことで心理的な枷が外れ、天才と呼ばれる真矢すら思わず戦慄するほどの本来の力を発揮していくことになる。
普段の明るくふんわりとした態度は意図して作っている部分が大きく、素の性格が出ている時は低めの声で、大人びた喋り方をする。
繰り返す時間の中で笑顔は仮面となって顔に貼り付き、舞台を目指すことによって生じる苦しみからみんなを守っているという意識が芽生えていき、娘たちが愛しいあまりに外界から切り離す毒親のような人格が誰にも気づかれないまま形成されて行く。
しかし、何回目かの「再演」でひかりが転入してくる、という「イレギュラー」が発生。彼女の「再演」を大きく動かしていくこととなる。
最初こそ見慣れない転校生を警戒し、こっそり様子をうかがっていたななだったが、ひかりもみんなに馴染み始めたことから彼女も疑似家族のメンバーに欲しくなってしまい、彼女も自らの再演に取り込まんとレヴューに望む。
「きっとつらいことがたくさんあったのね。でももう大丈夫」「ひかりちゃんももう私達の仲間なんだから」と妙に明るい笑顔のまま、壊れた機械のように優しい言葉をかけながら追い詰めるななだったが、窮地が逆にキラめきを失っていたひかりの覚醒を促してしまい、一敗。負け惜しみとも呪詛ともつかないセリフを残した。
一敗した事に加え、自分を取り残して次の聖翔祭に進んで行くAB組の姿を見て平静を失うなな。
その後、たまたま倉庫でいっしょになった純那に唐突に彼女には想像もつかないであろうループ中の話を語り始め、そして「私の純那ちゃんは『じゅんじゅん』なんて呼ばれてない……絶対に呼ばせない」と、いままで隠してきた本音を漏らしてレヴューに向かうが、その際、ふとしたことから再演の内容が変わった原因がひかりではなく華恋にあったことに気づく。
そして、華恋との対戦。あくまで「ひかりちゃんとスタァライトするの」という夢しか見ていない華恋に対して、笑顔の仮面をかなぐり捨て、「仲良くなった相手と離れ離れになる悲劇なんて大嫌いよ!」と剣を叩きつけるような荒々しいスタイルで戦うなな。
華恋はその心境を知ってか知らずか、ななに一度きりの舞台の輝きを説くも、それでもあきらめきれず泣きつくように「ダメ!ダメよ!」と繰り返すも、意地でも今に留まろうとするななにはリアルタイムで進化し続ける華恋は止められず、ふたたび敗北を喫する。
いままで自分がしてきたことに自信が持てなくなってしまい、夜の噴水の前でうずくまるななだったが、そこに現れた純那がなんとか元気づけようと、知識を総動員して偉人の言葉を引用し始め、それを見て思わず微笑みがこぼれるなな。
「あはははは。こんなに楽しい純那ちゃん、はじめて……」
「ずるいわ、私はななのことなんにも知らないのに!」
だが、やがて感情が溢れ出し、泣き始めてしまう。
彼女を抱きしめ、ななって大きいのに子どもみたい、と笑う純那。結局、彼女の本質とは、誰かと仲良くしたくてもうまく踏み込めず、消えない寂しさをなんとか紛らわそうとしている、現代社会ではごくありふれた人間のひとりに過ぎなかったのだ。
その後、他の参加者と一緒にオーディションの結果を最後まで見届け、いままで味わったことのない「その先」の生活を、不安を感じつつもかけがえのない友達といっしょに謳歌しているように見える。
レヴュースタイル
他の参加者のような赤、青、緑系のカラフルな服でも、真矢、クロディーヌの黒いエリート仕様の服とも違う白を基調とした衣装を纏う。
武器は大小一組の刀。長いほうが「輪」(めぐり)、短いほうが「舞」(まい)。両方合わせて「輪舞」となり、彼女のキャラクター性を象徴している。
あまり出て来ないが鞘もあり、カエルのマークがついている(『還る』とかけたシャレ?)。
ある時は剣豪のように、ある時は暗殺者のように、和風アクションのツボを押さえたにくいスタイルで魅せる。
ある程度力をセーブしながら戦う癖があると思しく、場合によっては一刀流も用いる。
ひかりとの対戦ではあえて相手を自分に突っ込ませていなし続け、じわじわと体力を削るような戦法を用いた。おそらく、これで今まで強敵を打ち破ってきたと思われる。
そのひかりに敗れた後の華恋との戦いでは、余裕がなくなったこともあって感情をあらわにしたなりふり構わないスタイルで戦った。
名乗り演出
暗くだだっ広いステージに、赤いレーザーのような細い光が降り注ぎ、99回聖翔祭のマークと「99」の数を映し出す。
ちなみに
米俗語で、the big bananaという言葉には、実力者、大物という意味がある。
関連タグ(ネタバレ関連)
神崎士郎、暁美ほむら、エンドレスエイト、バイツァ・ダスト、黒コノハ:タイムループ繋がり。とくに神崎士郎はキリンのオーディションと、仮面ライダー龍騎の類似性の高さも相まって度々ネタにされるが、繰り返すこと自体が目的という意味で決定的に異なる。
ジョージ・クライ:こちらはループではなく時間を停止させることで幸福な時間を守ろうとした。
※最新映画版の内容を含むため、視聴後の閲覧を推奨
🦒===3
♪♬♩
皆 殺 し の レ ヴ ュ ー
ワイルドスクリ―――――――――――――ンバロック
それから時が過ぎ、卒業を目前に控えた八人(ひかりは海外にいる)がプロの劇団の見学に行った帰り、突如あのメールの着信音が鳴り響いて電車が移動するステージに変形、謎の舞台ワイルドスクリーンバロックに巻き込まれる。
他のみんなが戸惑う中、先頭車両で音楽に合わせて足でリズムを刻んでいるななの姿は、彼女が間違いなく「仕掛けた側」についていることを示すものだった。
みんなが色めき立つ中、この演目を「オーディションじゃない」と説明しつつ華恋と真矢を除く5人を赤子の手をひねるように瞬殺。この場面を境に日常パートが終わり、役者と観客はアニメーションで描かれた舞台に引き込まれて行くことになる。
「なんだか強いお酒を飲んだみたい」と発言したり、少なくともこの場面のななは完全に「大人」として描かれており、あらためてその秘めた実力と、嫌味なまでの大人げなさを見せつけた。