概要
主にスマートフォンアプリによるソーシャルゲームの開発・運営を事業とする。
「miHoYo」という社名は萌え感が強くてオタクっぽい「み」(mi)を頭文字とし、「Ho」と「Yo」は、経営者2人の名前に由来する。社訓は『TECH OTAKUS Save the World』(技術オタクは世界を救う)。
開発本部を中国・上海に置きつつも、シンガポール、ロサンゼルス(アメリカ)、東京(日本)、モントリオール(カナダ)、ソウル(韓国)に支社を持ち、「HoYoverse」ブランドのもと、各支社で開発・制作・出版などを行える企業体制を整えている。
日本のオタク文化に対し、強い関心と造詣、そしてリスペクトを抱いた企業で、制作したアプリケーションにその濃度の高さを窺える。
特に幹部陣のほぼ全員が『新世紀エヴァンゲリオン』の熱烈なファンを公言しており、エヴァからのリスペクトを感じさせる設定や描写も散見される。のちに『崩壊3rd』にて待望のコラボ企画を実現させた。
ユーザーへの配慮の高さ・対応の迅速さでも知られ、日本の大手メーカーとも遜色ないほどにユーザーファーストを貫いている。
一方で、オタク文化への敬愛が深過ぎるせいか、稀にプレイヤーでも軽く引くようなネタをブッ込んでくることがあり、特に出世作である『崩壊学園』ではそうした側面が強く出ている。
日本のライトノベル、特にSF関連作品のような濃密な世界設定を持つ作品を手掛けており、ゲーム中では語りつくせない膨大な裏設定を背景に隠している。
『崩壊3rd』以降は3DCGによるアクションRPGの開発に注いでおり、当該作品の開発で得られたノウハウを『原神』にも多数導入している。
沿革
2011年ごろに、IT分野を専攻していた3人の上海交通大学大学院生によって、日本のオタク文化を取り入れたモバイルゲームを制作するために立ち上げられた。
2015年2月には日本法人を立ち上げ、同年3月には『崩壊学園』の配信が行われた。
2017年にmiHoYoはとある3Dゲームを開発していたが、開発理念にそぐわなかったため途中で断念した。
2019年には初の家庭用ゲーム機市場への参入を表明、第1弾タイトルとしてPlayStation 4用ソフト『原神』を発表した。
2020年、miHoYoは2019年(1390人)から社員数を1000人以上増やし、約2400人の社員数となった。
2020年後半、bilibili動画での公式インタビューにて『崩壊』シリーズと『原神』は同じ幹にある違う枝であることが明言された。
日本でいうならここ、アメリカでいうならここと同様の世界設定を採用していることになる。
さらに『崩壊3rd』ver.4.9にて「崩壊3rd×原神」という社内コラボキャンペーンが実現した。
2021年12月、運営・販売業務の主体をシンガポール支社"COGNOSPHERE PTE. LTD."に移管。さらに2022年2月、業務の拡張および世界展開を目的に"HoYoverse"ブランドを立ち上げ。これにより各支社での開発が自由に行える土台が整うこととなった。
(※さらにこの体制整備で、中国でのゲーム規制が強化され上海の開発本部の身動きが取れなくなったとしても企業自体の活動には支障が出にくくなると思われる)
制作
崩壊シリーズ
本社の出世作であり、以後の作品群の基盤ともなっている。
未知の大災害「崩壊」と人類の、互いの存亡をかけた戦いを描く壮大なSF作品群。
シリーズ作品は崩壊シリーズを参照。
原神
全く新しい視点で描かれるMMORPGで、当社の主力ゲームファンタジーサイド。
プラットフォームをios・android、PC、プレイステーション4・プレイステーション5のほか、ニンテンドースイッチにも展開予定。
『崩壊3rd』で培ったオープンワールドシステムを始めとした多数の技術を導入しており、圧倒的な美麗な3Dグラフィックと自由度の高い操作性で、瞬く間に話題をさらった。
事前登録者数・世界累計1,000万人という2020年のアプリゲームでも最注目作品と期待される。
配信初月で売上100憶円を記録し、今後のアップデート及び展開が期待される。
未定事件簿
他のシリーズとは無関係な、完全に独立した作品。