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玉藻前の編集履歴2022/04/24 09:40:19 版
編集者:ふーたん
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概要

平安時代後期に鳥羽上皇が院政を行った時代に活躍したといわれ、若い女性でありながら大変な博識と美貌の持ち主であり、天下一の美女とも、国一番の賢女とも謳われた。

その正体は一般には九尾の狐である白面金毛九尾の狐、すなわち妲己となって紂王を誑かして王朝を滅ぼしたのをはじめ各国の諸王を破滅させた大妖怪とされる。「化生の前」とも云われ、『玉藻の草子』が語られた初期はその正体を二尾妖狐であったとし、江戸時代に玉藻前の説話が流布すると白面金毛九尾の狐と語られるようになった。

中世の絵巻では後日譚として源翁和尚(玄翁和尚とも)による殺生石譚が付随するものとしないものの2系統があるが、殺生石譚以外のあらすじに大差はない。

伝承

玉藻前は、その美貌と博識をもって鳥羽上皇より寵愛を受けるが、上皇は次第に病に伏せるようになった。

その原因が玉藻前にあると陰陽師に正体を見破られ、白面金毛九尾の狐の姿となって逃亡、その行方を暗ませる。

その後、那須野(栃木県)で発見され、武士の三浦義明・千葉常胤・上総広常らに討伐される。

その九尾の狐の怨霊は殺生石となり、近づく人間や動物等の命を奪い、人々を恐れさせた。

玄翁和尚が殺生石となった玉藻前の怨霊を鎮めたという後日譚や、玉藻前の死体から玉を抜き取ったとされる三浦義明が89歳の時に衣笠城で外孫の畠山重忠に討たれ、孫の和田義盛は和田合戦で北条義時に滅ほされ、曾孫の三浦泰村は宝治合戦で北条時頼に一族と共に滅亡させられたことと絡んで義明が子孫の代まで玉藻前に祟られたという別伝もある。

日蓮宗寺院喰初寺には開祖日蓮により法華経の力で玉藻前の怨念が浄化され、寺ゆかりの黒羽城主の家系・大関家の守護神「九尾稲荷」になったという伝承が残る。

中世に恐れられた鈴鹿山大嶽丸大江山酒呑童子に並ぶ日本三大妖怪とも、インド中国で君主の寵愛を受け国々を亡国に追いやった世界的大妖怪とも言われるようになった。

その一方で悪女ではなく、愛情を求め運命に翻弄された悲劇のヒロインとする見方もある。

平安時代末期に鳥羽上皇の愛妾で、当時絶大な政治力を振るっていた藤原得子美福門院)がモデルであるとも言われる。彼女がモデルに選ばれたのは彼女と関わりがありいずれも不遇の生涯を送った待賢門院崇徳上皇母子への同情もあったからともされる。

こうした伝承を踏まえ、古来から様々な物語が語られてきた。中には彼女が最後に改心して魂の救いを得るもの、仏心に目覚めるものも存在する。

詳しくは玉藻前(無双)を参照。

葛葉へ

前略。

何から始めればよいのか分からなくなったので、気紛れに書かせてもらおう。どうか気にしないでくれ。

葛葉。この前、君の息子を見かけたよ。彼は今。御所で話題になっている。

君の代わりに会いに行ってやりたい、なんせあの子の面倒は私が見る約束したからな。

だが彼も素直な奴だ、都を守ることが己の使命だと思っている。

いずれ、私の敵になるだろう

伝記一より

CV:朴璐美

絶世の美貌と絶大な妖力を持つ大妖怪。

類を共にする狐妖怪の葛の葉とは深い交わりを持ち、葛の葉とはある誓いをたてた。

よく女性の姿で現れるものの、実のところそうではない。

実際、期間限定イベントの絵巻によると、ある巫女と結ばれ、二児の父親になっていた過去が明かされた。

覚醒前(画像左)は口調が男性寄りで、覚醒後(画像右)やスキンでは女性寄りになる。

Fateシリーズの玉藻前

詳しくはキャスター(Fate/EXTRA)を参照。

GS美神 極楽大作戦‼ の玉藻前

玉藻前の転生体。タマモを参照。

ゲゲゲの鬼太郎シリーズの玉藻前

詳しくは玉藻前(ゲゲゲの鬼太郎)を参照

原典

2021年7月より、玉藻前が登場する様々な物語を現代語訳した『玉藻前(たまものまえ)アンソロジー』が刊行中である。訳者は「朝里樹(あさざと・いつき)」氏。殺生石にならって「殺之巻」「生之巻」「石之巻」の三分冊になる予定。

玉藻前の編集履歴2022/04/24 09:40:19 版
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