二階堂サキ
にかいどうさき
プロフィール
概要
フランシュシュのリーダー(自薦)。ゾンビィ2号。
世紀末、九州制覇を成し遂げた暴走族チーム「怒羅美(ドラミ)」の一員として、ライバル暴走族チームである殺女(コロスケ)と熾烈な抗争を繰り広げた、伝説の特攻隊長。(何故に藤子不二雄縛り……)
鏡山で「殺女」と決着をつけるべく、殺女総長とのチキンレースに挑み、バイクごと崖下に転落。「怒羅美」の総長であり親友でもある麗子が叫ぶ中、大破炎上したバイクと運命を共にした。
この際に負ったものと思われる大きな傷痕が右腕や右頬にある他、バイクの爆発炎上で負った火傷を隠すように服の下のほぼ全身に包帯が巻いている。
リベンジ第2話で中学時代の出来事が語られ、中学当時から喧嘩に明け暮れた荒れた日々を送っていた。
中学時代の制服は紺色のセーラー服(純子のものとも別)で麗子のは薄紫のセーラー服であり、中学校は別だったようだ。ちなみに、この時、サキの髪色はメッシュの入っていない純粋な金髪、麗子は黒髪と、今とは違う容姿を見せていた。
中学卒業後、高校に通学していたのかは不明だったが、リベンジ7話でフランシュシュの正体に関する核心に迫ったサガジン記者・大古場が引っ張り出してきた死亡記事では「女子高生死亡」と書かれていたことから、一応高校に籍は置いてたようである。
また、サキが死亡した当時の新聞記事の内容によればバイクと共に転落後病院に搬送されたもののバイクの爆発炎上による火傷と裂傷、爆発時の衝撃等によって2時間後に死亡したとされている。
彼女のみ芸能と明らかに関係のない分野から抜擢されている (逆に、中の人はメンバー唯一のアイドル歌手出身であるが)。
しかし、マジでヤンキーがモテる佐賀においては不可欠なメンバーかもしれない。
自我を取り戻した当初は全国制覇の夢を叶えきれなかった事と、お気に入りだったたまごっちもできなくなった事にふてくされていたこともあり、巽幸太郎の指示に唯々諾々と従っているように見えたさくらが気に食わず、彼女に辛く当たっていた。しかし、ライブ中に吹っ切れたさくらの渾身のラップバトルを介して彼女の根性を知り和解、友人として認める。
その後は、さくらとともに行動することが多くなっており、メンバーをさくらがまとめ、サキが引っ張っていくという構図も見られる。
人物像
絵に描いたようなヤンキー。
「ぶっ殺すぞ!」が口癖で、目につく人間にはとりあえず因縁をつけ、どこ中かどうかで人を判断する。
反対に、生前の口癖は「アタシは絶対死なん!」だった(ゾンビとなった今では死ななくなったどころか、死ねなくなったが...)。
性格は良くも悪くも大雑把で、細かいことは気にしない質。考えることは苦手で、先に身体が動くタイプ。
ゾンビィバレについては当初ほとんど気にしておらず、逆に気にするメンバーを挑発するような行動を取っていた。本格始動後は公衆の面前でのゾンビィバレについては気にしているようだが、それでもこっそり温泉に行こうとするなど、問題行動が目立つトラブルメーカーである。
ただし、その破天荒な行動が、ゾンビィたちが現代の生活 (温泉・観光など) を堪能する火付け役になることでチームの親睦を深め、深刻に考え過ぎないメンタリティも手伝って、団結をより強固にすることも少なくない。
地元愛が深く、佐賀ローカルの仕事には人一倍やる気を見せる。特に、生前懇意にしていたドライブイン鳥のCMオファーには涙を流して喜んでいた。
没年が1997年だったため、当時人気の絶頂だったたまごっちが好き。自分と一緒にたまごっちも死んでしまったであろうことと、毎回おやじっちになっていたことが心残りになっている。なお、彼女自身が持っていた筐体は現代でも麗子に預けたままであり、麗子のバイクの鍵と共に20年たった現在でも大事に保管されている。
オレンジと黄緑のメッシュを入れた膝まである金髪をポニーテールにしており、瞳はオレンジ色。服装は赤のスカジャンにロングスカートで、就寝時は犬の柄のグリーンのジャージと赤いズボンを着用する。
源さくらの説教に対して即興のラップで対応したことから、ヒップホップにも造詣が深いようである。
リーダーシップ
生前は特攻隊長だったためか、人の上に立ち、引っ張りたがる傾向にある。フランシュシュのリーダーも自分から買って出た。
それは自我が目覚める前からで、ファーストライブではその場に転がっていた拡声器を拾って叫びだし、オーディエンスを盛り上げたりしている。
何かと仕切りたがりではあるが、リーダーシップ自体はきちんと持っており、愛と純子がそれぞれの時代で違うアイドル観からケンカした際には、やきもきしつつもトラウマに怯える愛をなぐさめてケアしてやったり、普段からかっているリリィの生い立ちが明らかになった時も軽く笑い飛ばして受け容れるよう他のメンバーに呼び掛けたりするなど、リーダーとしてメンバー間でトラブルが起こらないよう気配りをする仲間想いな一面もある。
命知らず
生前の「死ぬ気でやれば何でも出来る」というド根性が、ゾンビと化してからは転じて「死んでいるから何でも出来る」になっているため、不死身であることをいいことに常人なら命に関わるレベルの体を張った無茶をすることが多い。作中不死身ネタは予期せぬハプニングやアクシデントが多い中、自分の意思で不死身ネタをやらかすのはサキぐらいで(走行中の自動車から飛び降りる、単車で崖下に特攻する、毒キノコを食らう等)、当然ながらそれを見る周囲の者たちからは顰蹙を買うことが多い。
ちんちくこと星川リリィがゾンビィ化を悲しむどころか不老になれて喜んでいるのと同様、サキも不死の体を楽しんでいると言えよう。
他のメンバーが自らの死因に関してトラウマを持っており、それらが関わるとパニックに陥る場面がたびたび描かれる中で、サキは自らの死因に関するトラウマを持っていない。第5話のガタリンピックにおける自転車レースでも特攻隊長らしく先陣を切って出場し「任しとけ!二輪じゃ負けんばい!」と自信満々で、運転に対しての恐怖など皆無であった (結果は惨敗であったが)。
むしろまったく同じ構図で崖からバイクで飛び降りる様を見せられたかつての親友・麗子のトラウマを抉っている)。その上、死因を覚えていることを利用してバイクで崖から落ちる際、ハンドルから手を放して爆風に巻き込まれるのを回避してダメージを最小限に留める(その結果メイクが落ちてゾンビィバレすることがなかった)など、仲間を助ける為なら自身が死んだ事故を再現させるほどの根性を見せつけている。
ちなみに麗子の回想でサキが死亡する場面ではブレーキ跡が無いため、元々サキはチキンレースで止まる気が無かった可能性が大いにある。
生前の口癖のように自分が死ぬなんて思ってなかったのか、チームの看板を背負う特攻隊長として後に引けなかったのか…
自身が無事で済まないと思ってなのか、チキンレース開始時にたまごっちを麗子に預けており、結果的に彼女の遺品となってしまった。
ジェネレーションギャップ
生きていた時代が1979~1997年と昭和後半〜平成前半の20世紀なこともあり、アニメ本編でもめんたいロックやたまごっちなどの今では死語に近いコンテンツを推したりしている。
かといって、一応平成の世までは経験しているため、永き眠りについている間に文化や技術が著しく発展してしまった紺野純子よりは幾分かマシなのだが。
むしろ20年間地元の土を踏んでいない(というか、地元の土に埋まっていた)せいか、変わりゆく街並みにショックを受ける方が多いのかもしれない。
2期因縁の舞台でもある駅前不動産スタジアム(鳥栖スタジアム)は、彼女の生前あることはあったが(1996年開場)、ある意味彼女を最も驚かせる存在だっただろう。
佐賀のサッカーチームは、当時JFLの鳥栖フューチャーズであった。Jリーグ全盛期の九州人なら当時加入したばかりのアビスパ福岡に注目が集まっていたはずで、いくら地元とはいえ特にサッカーに興味のないサキが知っていたとは思えない。ゾンビとして蘇ってからは強豪J1チーム・サガン鳥栖として生まれ変わっていたことはずいぶん予想外のことだったはずである。
しかし、駅スタライブの時点で復活後1年経っていたためか、サキは既にそのことを知っており、特にそのことに関する感慨などは語られなかった。
ラジオパーソナリティ
2期2話にて、サキの憧れの存在で、ラジオ局「FM佐賀」の深夜枠の番組『ホワイト竜の佐賀が佐賀であるために』のラジオパーソナリティを長年務めていたロックミュージシャンのホワイト竜が老齢を理由に番組を降板すると聞いたサキが、辞めないでくれとラジオ局に乗り込んで直談判した際に、「熱い魂」を受け継いでくれと彼に指名され、彼の後続として『フランシュシュの佐賀が佐賀であるために』のラジオパーソナリティになった。フランシュシュにとっては深夜ラジオ放送枠を一本持った結果となり、託された時の様子はラジオに公開生放送されていたのもあり、深夜ラジオの愛聴者たちには概ね好評で、サキの唐津弁混じりのトークも好評でフランシュシュの知名度を上げた。ちなみに毎週金曜放送で、サキと他の出演メンバーは放送参加のために、フランシュシュの反省レポートを早期に出す事になっている。
実際にエフエム佐賀にて、『フランシュシュ2号の佐賀がサガであるために From ゾンビランドサガ リベンジ』が2021年4月18日22時より放送され、二階堂サキ役の田野アサミがパーソナリティとして放送しており、初回放送前週の4月11日には『ホワイト竜の佐賀がサガであるために』も未告知で放送されている。
余談
プロフィール欄に「嫌いなもの:甘いもの」とあるが、第4話ではショーウインドーに並んだ佐賀のスイーツの数々に涎をたらしながらガラスに張り付く様子が描かれていた。
ひょっとして、「人間的に甘いやつ」が嫌いなだけか…?あるいは、生者でないゾンビィは食事を必要としないため、幸太郎に碌に食べさせてもらってないとかでよほど食に飢えていたとか…
また、第5話ではドライブイン鳥を知らないフランシュシュのメンバーに対して、「お前ら全員佐賀失格じゃ~」と怒りを示し、その際に「佐賀失格」と書かれたサキの喉ちんこが大きく映し出された。
人称・口調・口癖・呼称(アニメ版準拠)
メンバー+αへの呼称
メンバー | 呼称と変遷 |
---|---|
源さくら | さくら |
水野愛 | 愛 |
紺野純子 | 純子 |
ゆうぎり | 姐さん |
星川リリィ | ちんちく |
山田たえ | たえ |
巽幸太郎 | てめえ、アイツ、グラサン |
メンバー+αからの呼称
メンバー | 呼称と変遷 |
---|---|
源さくら | サキちゃん |
水野愛 | サキ |
紺野純子 | サキさん |
ゆうぎり | サキはん |
星川リリィ | サキちゃん |
山田たえ | - |
巽幸太郎 | サキ |
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