再びこの世に転生せし文豪達が綴る、もうひとつの文学譚――
(DMM.com公式より)
概要
近代風情が漂う平和な時代に、突如として文学書が全項黒く染まってしまう異常現象が起きる。
それに対処するべく、特殊能力者“アルケミスト”と呼ばれる者達が立ち上がり、文学書を守るため文学の持つ力を知る文豪を転生させる。
(公式サイトより引用)
ゲーム紹介
公式略称は「文アル」。
ジャンルは「文豪転生シミュレーション」。
基本プレイは無料だが、召装や誕生日特別回想などといったアイテム課金がある。
各地の記念館や文学館の企画展でコラボが行われたり、キャラクターモデルになっている近代文学者の関連書籍の重版のきっかけになったり、オーケストラコンサートが開催されるなどの様々な動きがみられている。
ゲームプレイ推奨環境
プレイ推奨ブラウザはGoogleChrome。
Firefoxを使用しているユーザーはプレイする前にブラウザの確認をお忘れなく。
むしろ、GoogleChrome以外では起動できないので推奨と言うよりは必須かもしれないが。(Firefoxでは起動すらできず、GoogleChromeのダウンロードリンクが表示される)
アプリゲーム版
2017年6月14日より配信。
それに合わせて公式サイトが更新された。
文豪紹介では今まで公開されなかった文豪たちの趣味嗜好が追加されていたり、『夕飯のアルケミスト』という診断も追加されている。
配信当初一部機種で動作不具合が発生していたが、後に軽量化モードが実装され、これによって不具合はある程度解消されている。
アプリ版配信一周年記念回想(図鑑未収録)では「携行型概念転送装置」という特務司書が開発した概念を捉えて携行し浄化活動に活かす道具という設定が明かされていた。
ブラウザ版とのデータ連動が可能になっているので、18歳以上のプレイヤーはバックアップ取得も兼ねてブラウザ版とのデータ連動を強く推奨する。
大型アップデート
2021年7月に大型アップデートが実施された。
それまでのシステムを維持しつつも、敵や今までお楽しみ要素だった衣装に属性を持たせるなど、戦略性を意識した新システムを組み込んでいる。
DMM.comの規約上の注意
このゲームは18歳未満のユーザーはご利用する事ができません。(無論、受給18歳以上である他人のアカウントを使用する事も不可)
厳密にはゲーム自体は一般(全年齢)向けコンテンツゲームであり、プレイそのものに支障はないように思えるが、DMM.comに18歳未満の人物は登録することがそもそもできない。
これはコンテンツそのものがアダルトコンテンツであるか否かに関わりなく、アイテム課金などの問題に考慮したDMMの指針によるもの。
詳しくはオンラインゲーム利用規約、第3条の第3項・『18歳未満はご利用できません』 を参照して下さい。
なお、アプリ版は対象年齢が4歳からとなっている。
ゲーム設定
世界観
舞台となるのは、歴史のどこかの時点で違う分岐をした日本。
平和で、近代風情が長く漂う空気の中、人々に個性と意思を与えてきたのは多様な思想を生み出す文学書の数々。
しかし、そんな文学書が突如黒く染まってしまう異常現象が発生。次第にそれらは、最初から無かったかのように人々の記憶からも奪われ始める。
それは───負の感情から生まれた「本の中の世界を破壊する侵蝕者」によりもたらされた災禍だった。
それに対処するべく、国の図書の全てを扱う国定図書館に派遣されたのは「アルケミスト」と呼ばれる特殊能力者。
彼らは特務司書として文学書を守るため、文学の持つ「力」を知る「文豪」を転生させ、その力を使い侵蝕者達を追伐する。
プレイヤーは特別な力を持った特務司書=「アルケミスト」となり、闘う文豪たちのパーティ=「会派」を編成、彼らを育成し能力を開花させていく事が目的となる。
旧プロローグ(チュートリアル)にて
「君の最初の任務は、その力で文学書へ潜書できる存在を呼び出すことだな」
「実はここに一冊の有魂書がある……君にはアルケミストの力でこの中に宿る魂を呼び寄せ、転生させてもらいたい」
プレイヤーはこのように上司のアルケミストである館長と人語を解する不思議なネコに出迎えられた後、プロローグストーリーが始まる。
プロローグでは特務司書として初めて転生させる文豪である徳田秋声と出会い、そしてチュートリアル中に織田作之助・佐藤春夫・中野重治・堀辰雄の中から一人を選ぶ。
最初は彼らと共に文学書の侵蝕現象の原因である侵蝕者に立ち向かいながら、ステータス回復資材も兼ねている洋墨や時に特殊な栞なども用い、またイベントで有碍書を浄化する事などで文豪たちを転生させていくことになる。
2021年7月28日の大型アップデート後は新プロローグに差し替わり、現在は回想図鑑に格納されいつでも閲覧可能になっている。
新プロローグにて
2021年7月28日の大型アップデート後のプロローグ。
侵蝕されたボードレールの著書・「悪の華」を浄化後、長期休暇を取っていた特務司書が帝國図書館に戻り、新アイテム・錬金糸を持った徳田秋声と泉鏡花に出迎えられる場面から始まる。
新種の侵蝕者に圧倒されて戻ってきた芥川龍之介を目の当たりにし、地・水・火・風の四大元素の属性をまとった新種の侵蝕者の調査に取り掛かる。
味方のキャラクター/勢力
- アルケミスト
不思議な力を持った者。
任務遂行のため人を転生させる能力を持つが、転生には特別な資材が必要となる。
実在した錬金術とは違い「科学」の領域らしく、「オカルト」とは別らしい。
アルケミストの力を持つ者が「特務司書」の役職を担う。
アルケミストの能力によってこの世界に転生した近代の文学者。
ペン…ならぬ、刀や銃などの武器を扱う力を持っている。
詳細は文豪にて。
プレイヤーが勤める帝國図書館の館長。おおらかな性格をしており、研究に勤しんでいる。
彼もアルケミストの一人だが、その力は不安定なもの。
ただしネコ曰く「凄腕のアルケミストなのは確か」。
国からの指示を伝えてくれる、喋ったり潜書する事が出来る謎の多い猫。
性別はオスで、無愛想な性格。撫でられるのが好き。
政府から派遣された帝國図書館の研究員。アルケミストでもある。
館長より優れたアルケミストを自称するなどやや年相応の生意気さを持つ。
優れたアルケミストである事の証明として二人とも潜書する事が出来る。
結社に所属する海の向こうから訪れたアルケミスト。
イベント「異境秘録「不思議の国のアリス」ヲ浄化セヨ」で初登場。
- ハワード
封蔵書内にいた人物。イベント「異境秘録「アッシャー家の崩壊」ヲ浄化セヨ」で初登場。
イベント内では正体は明かされなかったが、のちに文豪ラヴクラフトとして実装された。
敵キャラクター/勢力
人間の負の感情から生まれた本の中の世界を破壊する存在。
彼らが文学書を全て侵蝕しつくすと、その本の存在や著者の記憶は人々の記憶の中から消し去られてしまう。
タグ付加に際しての注意
登場する文豪は初期実装段階で30人以上。
全てが実在した文豪と同名であり、『文豪ストレイドッグス』をはじめとした文豪を題材とする作品も多く存在するため、人物名の被りも多い。
当該キャラクターのイラスト及び小説を投稿する際は、マイナス検索という観点から「文豪名(文豪とアルケミスト)」の形式に統一するようにお願いしたい。
2017年5月17日に新文豪として井伏鱒二が実装される事になったが、こちらの元ネタは戦前から活躍しているが没年が平成になってからと言う人物であり、現在も彼のことをよく知る家族や関係者も多くいる。本作に限らないが、この手の商業作品は没して久しい人物を対象にしているから許容されているようなもので、下手をすると「実在人物の商業利用」と言われても仕方のない行為なのである。
因みに実在の人物をモデルにした場合、直系子孫の方が居るくらいの事は珍しくない。
且つ本作をはじめ明治以後に生まれた人物がモデルの場合、直系子孫どころか実子含め家族や友人が存命というのは全く珍しくない。詳細は文豪のページに掲載されている登場文豪一覧の★印の実在文豪の記事へのリンク先を参照。
本作に登場する文豪は実在人物とは別物だが、元ネタからモチーフを借用していることを明示している以上、「全くの無関係」であるというわけではないということはわきまえておきたい。一例として日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が本作に登場する小林多喜二を好意的に取り上げたところ、一部のファンから「小林多喜二の政治利用ではないのか」という声が上がり物議を醸したことがある。
他作品とのコラボ
2018年10月に開催された『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』とのコラボイベント。
2019年10月に開催された『戦国BASARA』とのコラボイベント。
メディアミックス作品
舞台化
これまで4度にわたって舞台演劇化されている。第5作目が2022年9月に上演予定。
詳細は舞台・文豪とアルケミストにて。
テレビアニメ
2020年4月、OLMの手によって「文豪とアルケミスト〜審判ノ歯車〜」というタイトルでテレビアニメ化。
ゲームでは、各話の放送に連動した記念イベントが開催された。
ノベライズ
刊行年月日 | タイトル | メインパーソン | 作者 | 刊行記念ログインボーナス |
---|---|---|---|---|
2019年8月 | 顔のない天才 | 芥川龍之介 | 河端ジュン一 | 表紙絵の衣装 |
2020年2月 | 不終の怪談 | 小泉八雲 | 矢野隆 | 表紙絵の装像 |
2022年2月 | 君に勧む杯 | 井伏鱒二 | 仁木英之 | 表紙絵の衣装 |
朗読CD
2017年11月から、フロンティアワークスより朗読CDがリリースされている。
発売年月 | 対象文豪 |
---|---|
2017年11月29日 | 中原中也、高村光太郎、宮沢賢治 |
2018年10月24日 | 萩原朔太郎、室生犀星、北原白秋 |
2019年5月29日 | 江戸川乱歩、小泉八雲、夢野久作 |
2020年3月25日 | 川端康成、菊池寛、横光利一 |
2021年4月28日 | 芥川龍之介、中島敦、梶井基次郎 |
2021年10月27日 | 夏目漱石、新美南吉、井伏鱒二 |
2022年6月29日 | 永井荷風、谷崎潤一郎、佐藤春夫 |
余談
- 各文豪達の武器や衣装、および敵キャラクターやステージなどのデザイン性は言わずもがなだが、中でも関わりのある文豪達の会話イベントが見られる『食堂』では料理デッサンにも力を入れている事に定評があり、そのあまりにもリアルすぎかつとっても美味しそうなメニューの数々に、一部の司書からは飯テロゲームとも言われている。そのため大型アップデートにより食堂が廃止された時は多くの司書が大ショックを受けたとか……
- サービス開始5周年記念で、前述の食堂が補修室と共に新しい散策先として復活。全司書は復活を喜んだとか……
- 料理デッサンの評判を受けてか、2018年2月に一迅社から「文豪とアルケミスト ごはん帖」が刊行。詳細な解説や開発陣インタビューの他、再現レシピも掲載されている。
- アニメ「文豪とアルケミスト〜審判ノ歯車〜」でも『文豪グルメ』というミニコーナーとして各文豪ゆかりの料理が紹介されており、さらなる飯テロ効果を生み出しているとか……。
- 2021年8月5日放送「ダークサイドミステリー」の「読むと危険? 奇書"ドグラ・マグラ"と夢野久作の迷宮世界」では、本ゲームで夢野久作の声を当てた浪川大輔氏朗読の「瓶詰地獄」が番組内で流れた。
- 「小説新潮」2022年6月号にてW表紙で5周年記念特集が掲載され、小説新潮史上2度目の重版出来となった。(参照:小説新潮編集部Twitter公式アカウント 2022年5月25日午後5:30)
関連ページ
- 帝國図書館(文豪とアルケミスト) 本作におけるプレイヤーと文豪達の本拠地
- 文豪とアルケミスト(二次創作) 二次創作タグ一覧ページ
- 文豪(文豪とアルケミスト) 実装済み文豪一覧
- 文豪とアルケミストNPC一覧 チュートリアルを始め、イベントや回想に登場するNPC一覧
- 文豪とアルケミスト関連用語集 ゲーム中の細かい用語や関連語句、ファンの間でのみ通じるネタ用語など
- 文豪とアルケミストイベント一覧 過去に開催されたイベントの一覧
- 文豪 キャラクターモデルになった実在人物関連のリンクがある
- DMM.com 配信・提供元会社
実在した文豪をモデルにした作品つながり
本作と同じ実在文豪をモデルにしたキャラクターが登場する物語。
二次創作に関する注意喚起や検索避けに関する話など共通項がある。
関連動画
外部リンク
公式Twitterアカウント
- 【DMM】文豪とアルケミスト_館報 グッズ販売情報・コラボ情報・実装情報などの告知アカウント
- 【DMM】文豪とアルケミスト_運営 ゲームのメンテナンスやイベント情報などの告知アカウント