「After all,you're only human」
演:ピーター・ホー(中国語名表記では「何潤東(ハー・ルンドン)」)
概要
村上峡児の用心棒としてスマートブレインに所属し、彼の指示に応じて任務を遂行する。勇治たち人間に味方するオルフェノクの始末を委ねられていた。
アジア系だが片言の「変身」の掛け声を除いて日本語を一切話さず、セリフはすべて英語である。字幕等も表示されないため、語学力が無ければ何を言っているのかわからず、当時の日本の視聴者に不気味な印象を与えていた。
「HERO SAGA」では片言ながらも日本語を話している場面がある。
オルフェノクであるが劇中では変化せず、人間体のままでも使徒再生を行うことが可能。
スマートブレインに忠誠を誓っているようで、うなじにはスマートブレインのロゴのタトゥーが確認できる。
帝王のベルトの内、天のベルトである「サイガギア」を装着しサイガに変身する。
相手を挑発し、翻弄しながら華麗な身のこなしで相手を追い詰める戦法をとる。実際にカイザへ変身した草加雅人を圧倒的な力で葬り、人間解放軍のほとんどを殺害していった。
人間解放軍のリーダーである園田真理を攫い、コロシアムで見せしめとしてエラスモテリウムオルフェノク(激情態)に処刑させようとするが、乾巧ことファイズに邪魔され失敗。
ファイズと激突し度々追い詰めるも、カイザ戦のようなうまく主導権を握る展開にはならず、最終的に必殺技を使用したものの、逆にファイズによるカウンター+必殺技をもろに食らってしまい敗北する。
その際にサイガギアもレオと共に灰化してしまった。
HEROSAGA
「MASKED RIDER 555 EDITION -ロスト・ワールド-」にて劇場版の前日譚が描かれた。
レオはライオンオルフェノクに変化する上級オルフェノクとされている。
まだ記憶を失う前の巧とローズオルフェノクこと村上峡児が激しい戦闘を繰り広げていたようであり、巧はブラスターフォームに、村上はライオトルーパーver2に変身し、鎬を削っていた。
激戦の末、村上はファイズに首を切り落とされたが、その首をレオに拾われ助けられた。その報酬として、レオにサイガギアを渡した。
こうしてレオは晴れて仮面ライダーサイガとなったのだった。
本作において帝王のベルトは元々デルタギアから作られたものとされ、草加の策略によって命を落とした三原修二の犠牲の上で成り立っているベルトである。
つまり、草加がデルタギアを改造して生み出されたサイガギアの所有者であるレオによって殺害される末路を劇場版原作で辿ったのは、まさに自業自得であったとも言える。
ちなみに劇中でレオが「Transform」ではなく「Henshin」というのはサイガギアがデルタギアを元に作られており、音声認識機能を引き継いで日本語で言わなければ変身できないため、という説明がなされている。
余談
演出担当していたピーター・ホー氏はアメリカ出身の香港系台湾人であり、広東語・中国語・英語三つの言語が流暢に話せる金城武のようなトリリンガルである。
555劇場版の時は日本語の勉強はまだまだで、片言が多くて難航していたらしい。
ちなみにピーター・ホー氏の身長は185cmで、仮面ライダーサイガの設定上の身長は193cmだが、スーツアクターの永瀬尚希氏の身長が175cmであるため、サイガに変身している時よりも身長が高く見えてしまう。
さらにピーター・ホー氏の誕生日は9月13日であり、つまりカイザの日である。
レオについて、ピーター氏は、「唯の悪役では無く、ネイティブアメリカンが闘いを聖なる物と考えるように、闘いをスポーツのように捉えており、その中で自分自身を発見している人物」と解釈している(『劇場版 仮面ライダー555 公式アルバム』)。
セリフ一覧
彼が劇中で話していた英語を意訳してみた。その一覧を載せる。
草加雅人に勝利した時
原文:After all, you are only human.
意訳:「所詮、君はただの人間だ」
原文:Give me the Belt.
意訳:「そのベルトを渡してもらおう」
原文:Good to see you,guys.Taking care of all of you is also part of my job.
意訳:「やぁ、諸君。君らを片付けるのは僕の仕事の一つでもあるんでね」→この後に片言の「ヘンシン!」
サイガに変身して
原文:Let the game begin!
意訳:「さぁ、ゲームを始めよう」
人間解放軍のアジト襲撃時、巧に言い放った言葉
原文:Let me see what you got!
意訳:「君達の力を見せてもらおう!」
アクセルフォームと化したファイズを前に
原文:Either you, or me.
意訳:「決着をつけよう」