ニコラ・テスラ(Fate)
にこらてすら
ごきげんよう諸君。ここに、我が天才の一端をお見せしよう
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャーのサーヴァント。レアリティは☆5で、第1部第四章クリア後にストーリー召喚へ追加される。
雷電の力を解明した近代の科学者。「星の開拓者」の1人。
テスラコイルや磁束密度の単位「テスラ」に名を残す。
メインシナリオでは第1部第四章「死界魔霧都市ロンドン」にて登場。ロンドンを覆う魔霧を活性化させるため、「M」に狂化スキルを付与され現界。同じく雷電を触媒に対抗策として召喚された坂田金時(と玉藻の前)と対峙する。
第五章「北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナム」では妙な魔術師に密かに召喚されており、西部アメリカ軍のエジソンに情報提供を行っていたらしい。
第2部第5章後編「星間都市山脈オリュンポス」に登場。オリュンポスに先行侵入した汎人類史のサーヴァント達ではアーチャーがリーダーを務めているが、彼らの中で唯一のアーチャーであるために彼がリーダーとなってる模様。
「バトル・イン・ニューヨーク 2022 ~スペース・オデュッセウス対ニコラ・テスラ~」でも主役の一人として登場し、これに際してモーションリニューアルが行われた。
真名
電磁を制した十九~二〇世紀の天才科学者。星さえ割ってみせると宣う、堂々たる天才。
数多の神話で神(自然)の伝説として語られる雷電の力を解明し、人類文明に「電気」をもたらした偉大な碩学のひとり。
比類無き天才。絶世の美男子。現代のプロメテウス。発明王エジソンの好敵手。ゼウスの雷霆を地上に顕した男。
壮絶にして華麗なる叡智の魔人こそ、彼である。
聖杯にかける願いは「ニコラ・テスラ世界システムを完成させること」。
交流電流が空間そのものを行き交う新世界の到来である。
これを成就させるためにも、ニコラ・テスラは人類史の修復に協力を惜しまないだろう。
クラス問題
『Fateシリーズ』における文化人サーヴァントはキャスター枠として召喚されるのが定例であった中にあって、初の文化人アーチャー。
それも、「『実体のある何か』を飛ばさない」という出鱈目にも程があるアーチャーである。
しかし、雷は「打たれる(撃たれる)」ものであり、別の義の同義語に瞬間的に心に強烈な印象を受けた感想を表すことを「電流が走る」と言うことや、一部の神話や伝承では雷は神の矢(または飛び道具系の武器)として表現されることもあるので、雷電を操る彼がアーチャーのクラスになったのはある意味間違ってないのかもしれない。
また、一連の文化人系キャスター達が本職ではないにしろ何らかの魔術を行使している(テスラと同じく科学者のバベッジでさえ固有結界という形で)のに対し、見てくれはいかに魔術めいていても力の根源が物理であるテスラはキャスター枠に当てはめられない、と見なされた可能性もある。
…まあ、「魔法(物理)」なんてものもあったりはするが。
しかし、キャスターが道具作成スキルを持つ=発明家も適正がある以上、テスラもキャスター適正を持っていてもおかしくはないだろう。これ以外に都市伝説レベルではあるが、フィラデルフィア計画に使われたとされるのが軍艦である為、ライダー適正を持っているのかもしれない。
人物
紳士かつ尊大、しかし王侯に勝るとも劣らぬ器の大きさを持つ人物でもあり、人類発展を願い導かんとする理想的な科学者でもある。
第4章において狂化させられてもその信念は全く揺るがず、ただ召喚に応じた目的の完遂だけの為に行動し、またそれを止めにくるものさえ大いに歓迎し、あまつさえ自分を倒してみろと宣うなど、運命を受け入れ道化役さえ真面目に楽しむ覚悟の強さも相当なもの。正直、器の底が見えない。
あのキャス狐に「イケ魂」認定させ、思わず一目惚れさせ掛けたという、シリーズ全体でもある意味で規格外なサーヴァント。なお、彼女に対しても紳士的にレディーファーストを重んじ、丁重に応対していた。
やたら大声なのが玉にキズだが、性格そのものは誠実で真摯。
ただ生前の上司で宿敵であるエジソンと事を構えると、大人げなくなり子供のような喧嘩に発展する。
奈須きのこ氏のブログ『竹箒日記』によると大きい方が好きらしく、ファンからは概念礼装との相性も手伝って、「第二のドスケベ公」という不名誉なあだ名が定着しつつある。一方、尊大以外の何物でもないマスターへの態度やその規格外振り、何よりクラスも相まって某AUO(あえて言うなら『CCC』及び『Fake』における比較的丸い方の)との類似性も低くない。
セイバーウォーズではヒロインXから『キャプテン・ニコラ』とマーベル風味に呼ばれていたが、本人は『キャップ』より『ドクター』と呼ばれたいらしい。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
FGO主人公 | D | C | C | B | D | EX |
保有スキル
ガルバニズム(A) | 生体電流と魔力の自在な転換、および蓄積。魔光、魔風、魔弾など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、周囲に放電することで無効化する。また、蓄電の量に応じて肉体が強化され、ダメージ修復も迅速に行われるようになる。生命活動を肉体に宿る電気で説明するガルバニズムの概念は、フロギストンやエーテルと同じく、錬金術のカテゴリーに属している。 |
---|---|
テスラコイル(A+) | 「ガルバニズム(A)」がランクアップしたスキル。彼が発明した空中放電装置であり、セイントグラフの背景にも描かれている。 |
天賦の叡智(A→EX) | 並ぶ者なき天性の叡智を示すスキル。肉体面での負荷(神性など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルをA~Bランクの習熟度で発揮可能。ニコラ・テスラ本人はこのスキルをあまり使用しない。 |
星の開拓者(EX) | 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。神代の存在のみが有していた力を地上へ降ろし、文明を引き上げた彼は、EXランクを所有する。 |
対魔力(C) | 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 |
単独行動(B) | マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。マスターを失っても、Bランクならば2日は現界可能。 |
人類神話・雷電降臨(システム・ケラウノス)
- ランク:EX
- 種別:対城宝具
- レンジ:1~99
- 最大補足:400人
「刮目せよ!」
「神の雷霆は此処にある。さぁ、ご覧に入れよう!『人類神話・雷電降臨(システム・ケラウノス)』!!」
「電気を人類に対してもたらす」という生前の偉業と、数々の超自然的伝説による神秘が昇華されたモノ。
数多の神話で語られる雷電神たちの再臨を思わせる猛威を地上へともたらす宝具であり、基本的にはこの宝具による電磁投射で攻撃を行う。
この遠距離攻撃の存在が、彼をアーチャーたらしめている。
真名解放前でもきわめて強力な電磁操作能力だが、真名解放を行えば「限定的・擬似的な時空断層の発生」によって周囲一帯を破壊する。
攻防一体の宝具だが燃費が悪く、真名解放による魔力消費はあまりに膨大で、使用するとすぐに魔力切れになってしまう。
ゲーム内での種別は「Buster」、効果は【敵全体に強力な〔天または地の力を持つサーヴァント〕特攻攻撃&低確率でスタン付与+自身のHPを500減らす】。
幕間の物語をクリアするとスタン付与の確率が中確率にアップする。
「天または地の力」というのは、隠し属性である天地人の天・地どちらかに属しているという意味で、意識せずとも多くのサーヴァントに対して優位に立てる。
ゲーム上での性能
☆5(SSR)ランクのアーチャーの中では、アルジュナと並んでバランス型。
アルジュナと比してHPが多く攻撃力で劣る準耐久型。
カードバランス《Quick:1/Arts:2/Buster:2》のセイバー型という変則タイプ。
スキルは、3ターンの間自身のNP獲得量を上げる「ガルバニズム(A)」、様々な効果が付与される「天賦の叡智(A)」、自身にNP増加&無敵貫通&スター獲得を付与する「星の開拓者(EX)」。
「天賦の叡智(A)」で付与される効果は、3ターンのガッツ(HP0でも一度だけ復活)が確定で、さらに1ターンの間宝具威力アップと3ターンの間防御力アップがランダムで発生する。
全体的にNPチャージに長けており、単独でも素早く宝具解放まで持って行けるのが利点。またランダム性がネックだが「天賦の叡智(A)」により、土壇場でも粘り強い。
宝具とその効果は上述の通り。
自身のHP500減少のデメリットがあるのが難点だが、高威力な上にスタンによる足止めも期待できるため、強力な部類に属する。
ちなみに、某AUOと同様にローマは宝具の特攻対象から外れた天敵である。
2017年8月4日にニコラ・テスラ強化クエストが追加された。天賦の英知がEXにランクアップし、宝具威力アップが3ターンに強化され新たに攻撃力アップ3ターンが追加された。
この攻撃力アップは確定で付与されるため、カリスマスキルと同じ感覚で使えるスキルとなった。また、もし宝具威力アップが決まれば異種バフで乗算の関係になるため、宝具火力が飛躍的に向上する。そして宝具威力アップが3ターンに増加したことで2度目の宝具時にも高い火力を出せるようになった。
なお、この日は金枠キャスターも強化クエストが追加された。その対象者は…、運営が意図的に仕掛けたのだろうか。
2019年9月4日には新たな幕間の物語が実装され、「ガルバニズム(A)」が「テスラコイル(A+)」へランクアップした。追加効果は【3ターンの間自身以外のNP獲得量アップ】で自身に付与されるものよりも低倍率ではあるが、味方全体のNP効率を底上げできる。
余談
テスラを「雷電博士」と称したのは親交のあった小説家マーク・トウェイン。
彼もまた「キャスターにならない文化人」となり得る可能性を持った人物で、船舶運航従事者の中でも上位に位置する「水先人」の資格を持っていた事、またアニメ化もされた代表作『トム・ソーヤーの冒険』のイメージ等から、ライダークラスでの召喚も考えられる。
史実での彼は非常なイケメンの上紳士的であったことから、数多の女性から非常にモテたそうだが、生涯独身を貫いている。上述の「好み」と違い女嫌いであったという説もあるが、実際のところは不明。
晩年はなぜか鳩に異常なまでの執着を示し、泊まっていたホテルのドアを「ハトがいつでも入ってこれるように」開けっ放しにしていたとか。
関連人物
会社の元上司にして、最大の宿敵・ライバル。「直流悪鬼」とあだ名するほど、普段は牽制している。
だが主人公たちが来ることをテスラから予め聞かされているなど、互いに敵に塩を贈る関係でもあることが分かる。同日に強化クエストも追加された、仲いいなおまえら。
彼女を発明したフランケンシュタイン博士の技術には賞賛を惜しむつもりはない。素晴らしい。
無論、その結果であるレディも素晴らしい。
同じ天才として尊敬しつつも、エジソンとの喧嘩をたしなめられたり頭が上がらない。
あと、あの円盤にも興味が尽きない。
2017年夏イベント「デッドヒート・サマーレース!」ではエレナ、テスラ、エジソンでチームを組んでレースに参加した。
自身と同じ「星の開拓者」スキルの保有者。
ドレイクの幕間では、当該スキルの解説も担当する。
関連項目
Fate/GrandOrder アーチャー(Fate) サーヴァント
黄雷のガクトゥーン:桜井光がシナリオを担当した、ニコラ・テスラが主人公として登場するゲーム。こちらのテスラも強大な雷の力を操り、かつ非常に尊大な性格をしている(どちらも史実由来と言えばそれまでではあるが)。