『はたしてハッピーエンドで終わるでしょうか』
概要
ヒロインたるもの!の登場人物の一人。
紫髪とメガネが特徴の美少女でもある。
概要
普段は冷静沈着かつ真面目な性格であり、快活なひよりや陽気な樹里に比べると大人びた印象を受けるが、好きなものに対する話題になるとかなり饒舌になる。ひよりから幼馴染である白波に告白されたことを相談された際には
「幼馴染みからの告白！OKすべき！絶対に！！」
ひより「なんで…？」
「イケメンの幼馴染みがいる！それは女子なら誰でも憧れる設定！その幼馴染みに、ずっとお前が好きだったって告白される！多くの少女漫画やアニメで描かれてきた憧れのそのシチュエーションで断るなんて、あり得ないから！！」
ひより「そ、そう…？」
「そうよ！！かっこいい幼馴染みに告白される、白馬の王子さまが迎えに来る、そんなのヒロインみたいじゃない！！」
樹里「ちょっとベタすぎな～い？」
「ベタの何が悪い！！ベタはいい、むしろベタがいい！！涼海さんは贅沢すぎる！！そんなことで悩むなんて…！！ずるい…！！」
ひより「あ～…」
…と、自らの意見を(やや激しめに)主張しており、普段のイメージとのギャップから視聴者に「ん！？(見るアニメ)まちがったかな…」「お前は何を言っているんだ」などの感想が挙がるほどである。
しかし、ひよりがスキャンダル騒動で学校やネット上で嫌がらせを受けていた時には、樹里と共にひよりに寄り添って刺させようとしており、友達想いで優しさと強さを兼ね備えた女の子でもある。
総じて、やや性格に癖が強いことに目を瞑ればいたって普通で善良な女子高生であると言えるだろう。
余談
前述したようにひよりや樹里と仲のいい千鶴だが、実は演者の早見沙織氏もひより役の水瀬いのり氏や樹里役の佐倉綾音氏とも親交が深いことで有名であり、そのためか共演の機会も多い。
関連タグ
ウルトラマンタイタス:ウルトラマンタイガに登場するキャラクター。彼もまた筋トレに対する愛情が強いという一面があるが、それ以外は真面目な気質の性格という共通点がある。
カメレゴン:スーパーペーパーマリオに登場するキャラクター。その壮絶すぎるオタク気質な一面が千鶴のそれと似ている。
※これより先はアニメ『ヒロインたるもの！』及びハニーワークスシリーズにおける重大なネタバレが含まれております。アニメ11話を未視聴の方は注意して閲覧してください
まさかの正体
その正体は、ヒロインたるもの!の登場人物、ちゅーたんのもう一つの顔であり、LIP×LIPのファン「ジュリエッタ」の一人。作中で涼海ひよりとLIP×LIPの写真を拡散してスキャンダル事件を引き起こした本作の黒幕であった。
上記のひよりがスキャンダル事件でファンの女子からの嫌がらせにあっていた際に向けていた笑顔と優しさも本心ではひよりに対するこみあげてくる憎しみと嫌悪感を押さえつけて接していたが故の芝居でしか無かった。
彼女はLIP×LIPのが初めて出演することになったお菓子の広告を見たときにLIP×LIP、主に柴崎愛蔵に一目惚れをして推し続けてきたファン、要はガチ恋勢の一人でもあった。だが彼女は彼らがアイドルの頂点を目指そうとしていることを応援するために自分の気持ちを抑えて身を引くことができる、要は『わきまえているファン』であった。その愛情の強さと純粋さは本物であり、LIP×LIPだけではなくその裏方である社長やマネージャーにもファンレターを送るほどであり、彼女がメイド喫茶でバイトをしているのもLIP×LIPの活動を支援するため(本人は貢ぐためと言っている）であり、LIP×LIPが日本一のアイドルになることを応援するための「軌跡ノート」なるものを作り、学校のカバンに入れて持ち歩くほどであった。
ところが、桜丘高校に入学し、同じクラスにLIP×LIPの染谷勇次郎と柴崎愛蔵、そして後にその二人のマネージャー見習いをすることになるひよりが入学してきたことで状況が一変する。
ひよりがあらかじめ事務所のマネージャーである内田茉優から「LIP×LIPのマネージャーをしていることは家族や友人にも明かしてはいけない」と釘を刺されていたことにより、千鶴はひよりとLIP×LIPの関係性を知らなかったため、何も知らない状態で傍から両者の関係を正確に察することはほぼ不可能に近く、周囲の人間が浮ついた憶測をしてしまったとしても何も不自然なことではないのである。
田舎から上京してきたことでアイドルに関する知識が全くなく、そして異性との距離感に無頓着なひよりが学校やプライベートでLIP×LIPに接触することに対する怒りが千鶴の心の中で蓄積されていき、友人としてひよりに接しつつもひよりをLIP×LIPに対する障害として敵視していた。
そして、LIP×LIPがカウントダウンライブに出場することが決定した際に住宅街のど真ん中でひよりが二人とハイタッチをしていたところを目撃した際に怒りが頂点に達し、上記の行動に及んだのである。
つまり、LIPxLIPの謝罪会見でのある行動や友達思いな樹里の介入といったイレギュラーはあれど、LIPxLIPとひよりのスキャンダル事件はほとんどが彼の策略によるものだったのだ。
また、本性を現してからは、言動もそれまでの紳士的なものから一転して、それまでの大人しくも思いやりのある性格から一転冷徹な本性をあらわにし、ひよりとの対話を一顧だに拒絶する傲慢で狂気じみたものに変貌している。
もっとも補足すると、一応人気はない道ではあったが、変装もしていない状態で人気アイドルが異性と親しくしている状況なことには変わりはなく、誰が見ているかもわからない状態でやるにしては危険な行動であったことは事実である。
またその前にも体育祭の最終種目のリレーで優勝した際にも同じく３人でハイタッチをしていたところから、ひよりが軽率だという事実を後押ししている。こちらはリレーに優勝したことで皆が興奮していたから、という理由で納得できなくもないが、その時に同じくリレーに出場したクラスメイトの女子である平野を省いた三人で行っていることから、そういった勘違いをされてもおかしくはないだろう。
そういった意味では、自らの推しであるLIPxLIPを裏から苦しめていた黒幕であると同時に、彼もまたLIPxLIPによって運命を狂わされた被害者の一人だったとも言える。
その後の活躍はちゅーたんの項目を参照。
真の余談
実は、予告の段階で視聴者からは既に「ちゅーたんやスキャンダルと何か関係があるのではないか」と怪しまれていた。
そして予想通りちゅーたん、そしてスキャンダル騒動の黒幕だった訳だが、LIPxLIPが初期の頃から推していたご長寿ファンにして『ヒロインたるもの!』の黒幕のという、まさかの実態に驚かされたファンも少なくない。
……とは言え、全部が全部彼の想定内だったかと言われれば疑問符が付く。
そもそもひよりがLIPxLIPマネージャー見習いになったそのきっかけ自体、家庭の事情によりアルバイトを探し回った結果、仕事の志望動機を「生きるため」と宣言したり、全国の女子高生が夢中になっているLIP×LIPを知らなかったことを面白がった社長に見こまれたというイレギュラー中のイレギュラーである。仮にひよりが見こまれなければスキャンダルに必要な写真は当然存在しなかったため、その場合はひよりに相当する他の人物(ハニーワークス１０周年を記念して公開された映画、HoneyWorks 10th Anniversary ”LIP×LIP FILM×LIVE”において事務所に張り込んで愛蔵を待ち伏せしスキンシップを取ろうとしてきた女性・かおりや、ノンファンタジーのMVにて共演したことをきっかけにプライベートでの関係を迫ってきたアイドルのゆめる等)に目を付けるか、より直接的な手段に出ていた可能性が高い。
また、ひよりが周囲の人間達にどこまでマネージャー見習いの詳細を伝えているかは不明だが、ひよりがあらかじめ事務所のマネージャーである内田茉優から「LIP×LIPのマネージャーをしていることは家族や友人にも明かしてはいけない」と釘を刺されていたことから判断して、スキャンダルが発覚する第9話までの出来事が起きたことはほとんど明かしていない節があり、第6話でのプロデュースも同様だと思われる。
もしも千鶴がマネージャー見習いのことを(こっそり)知らされていれば、自身の行動を思い留まるまでは行かずとも、少なくとも「騒動」の可能性を考慮くらいはしたかもしれないが、ある前例の顛末を顧みるとそれでも成功の確率は怪しく、こればかりは神のみぞ知るところだろう。
推し☆ごとにて「無断撮影ありえない」と謳いながらスキャンダル騒動を起こし、スキャンダルやその謝罪会見後も利用価値が無くなった筈のひよりと交流を続け、ひよりを殴って気絶させた場面は、一部の視聴者からは「暴走による悲しい思考の乱れ」という意見が上がっている。
そもそもひより自体、田舎から上京してきたことでアイドルに関する知識が全くなく、そして異性との距離感に無頓着と、千鶴の思想やLIPxLIPとは本来真逆の欲望を孕んだ真性の人物であり、そんな奴と友達になった時点で形振り構っていられなかったのかもしれない。
また、正体が判明した後に本編を観直すと、あまりにも自作自演としか言いようのない言動や行動の数々が明らかになる為、某プロレスラーを絡めたネタとして中村☆自演乙☆千鶴と呼ばれることもある。
演者の早見氏といえば「そのお声、ご性格に似合わないドSゼリフがドM界の心を掴んで離さない」と称されているが、劇中で千鶴がそういったドSなセリフを放つことはなかった(もっとも、これは今までにも早見氏が演じてきた他のキャラクター全般にも言えるため何も千鶴に限ったことではないのだが。ちなみにそれを指摘したのは奇しくもひより役の水瀬氏だったりする。)
真の関連タグ
石堀光彦、トキオカ・リュウイチ:前者はウルトラマンネクサスの、後者はウルトラマントリガーエピソードZの登場人物。両者共に主人公たちに好意的に接していたが、その正体は作中における全ての黒幕であったという共通点がある。ただ、石堀の場合は(一部の勘のいい人や「ネクサス」後期OPの伏線に気付いた人を除いて)視聴者にすら正体が発覚することはなかったという真逆の点が存在する。
高見沢アリサ、三浦加恋:ハートの主張に登場する、千鶴と似たようなことをやらかした先輩キャラクター。ただ、彼女たちの場合はいじめという深刻な状況の中で自らの身を守るために起こした行動であり、悪質さと厄介さはこちらの方が遙かに上である。ちなみに、奇しくもアリサはLIPxLIPと仕事で共演したことのある成海聖奈の大ファンだったり、アリサ役の東山奈央氏は千鶴役の早見沙織氏とやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。にて共演した過去があり、そっち方面でも何かと比較対象として挙げられている。
アブソリュートタルタロス:ヒロインたるもの!と同時期に配信されたウルトラギャラクシーファイト運命の衝突に登場するキャラクター。こちらもとある手段を利用して主人公達の強化や誕生を妨げていたという共通点がある。ただ、所々で詰めの甘さが見られる千鶴と違い、タルタロスの場合は所々で用意周到な部分が多いという違いがある(もっとも元々善良な人間である千鶴と違いタルタロスは悪意を持った侵略者であるため単純な比較はできないが)。
水原千鶴:彼女、お借りしますの登場人物。普段は「レンタル彼女」として男性に好まれる仕草や言葉遣いに対応できる性格だが、実は真面目かつクールで強気な性格という二つの性格を使い分けているという共通点があり、「千鶴」繋がりでもある。
憧れは理解から最も遠い感情だよ：もう少しこう何というか、手心というか…。
