かぐや様は告らせたい
かぐやさまはこくらせたい
概説
「ミラクルジャンプ(集英社)」2015年6月号から2016年2月号まで連載された。
その後2016年17号からは「週刊ヤングジャンプ(集英社)」に場所を移し連載されている。
どこからどう見ても相思相愛にもかかわらず、プライドの高さから互いに告白することができない二人の天才高校生が、なんとかして相手の側から告白させるべく策謀を巡らせるという、バカバカしくも熾烈な「恋愛頭脳戦」を描く。
空気の読めない生徒会メンバーの動向などが絡み合い、世にもバカバカしい頭脳戦は混迷を次第に極めてゆく…………
作者曰く、文化祭編が一旦の区切りであり、文化祭終了後は氷編や修学旅行編、終わる秘密編など生徒会メンバーの家庭の事情や恋愛事情などの不確定要素絡みの長編やシリアス要素が多くなり、かぐやと白銀も交際がスタートし次へのステージへと進む…。
英題は"Kaguya-sama: Love Is War"
回が進むごとに二人のポンコツぶりも露になり、頭脳戦の要素や天才設定がどっかに吹っ飛んでしまったような描写も目立つようになった。
作者自身YJに移籍した頃から、「正直『天才たちの恋愛頭脳戦』の看板はもう外したい」と言う始末。
さらに、Q&Aコーナーでも
Q「天才たち?」 A「はい。すみません。」
Q「頭脳戦?」 A「はい。すみません。」
と書かれている。
そして、アニメ第2期においては『天才たちの恋愛頭脳戦』の部分には打消し線が入り、アニメ第3期でついに外れた。
あらすじ
「恋愛は告白した(好きになった)方が負けなのである」。
将来を期待された秀才が集う名門・秀知院学園、その生徒会で二人は出会った。
生徒会副会長・四宮かぐやと生徒会会長・白銀御行。お互いに惹かれあいながらもそのプライドの高さから素直になれないまま半年が経過。いつの間にやら、「如何に相手を告白させるか」を競い合う恋愛頭脳戦が繰り広げられるようになっていく。
登場人物
メイン人物は以下の6人。
- 四宮かぐや(しのみや かぐや)
本作の主人公の1人。秀知院学園高等部2年、生徒会副会長。身体的特徴:美少女
氷かぐやも参照。
- 白銀御行(しろがね みゆき)
CV:古川慎、演:平野紫耀(King&Prince)
本作のもう1人の主人公。学園高等部2年、生徒会会長。身体的特徴:目つきが悪い
- 藤原千花(ふじわら ちか)
本作のヒロイン。学園高等部2年、生徒会書記。身体的特徴:ゆるふわ巨乳
- 石上優(いしがみ ゆう)
本作の裏主人公。学園高等部1年、生徒会会計。身体的特徴:根暗前髪
- 伊井野ミコ(いいの みこ)
本作の裏ヒロイン。学園高等部1年、生徒会会計監査。身体的特徴:低身長
- 早坂愛(はやさか あい)
学園高等部2年、四宮家かぐや付き近侍(ヴァレット)。身体的特徴:アイルランド人とのクォーター
その他の人物は「かぐや様は告らせたい登場キャラ一覧」を参照。
スピンオフ
後述のアニメ化発表に併せ、スピンオフ作品2つの連載が告知された。
かぐや様は告らせたい 同人版
2018年6月14日~2020年06月25日にとなりのヤングジャンプで連載された。単行本は全4巻。
「本編であったらいいなと思うエロスピンオフ」を標榜し、『エロに頼らないラブコメ』であるかぐや様は告らせたいの本編では見ることのできない"エロ"を解禁したスピンオフ……のはずであったが、回を追うにつれエロ要素がなくなり、幼児化や童話パロ、入れ替わってる~!?などなどまた違った意味で本編では見られないスピンオフとなってきている。
作者はpixivユーザーでもある茶菓山しん太氏。茶菓山氏は元々かぐや様は告らせたいの同人誌(それも藤原書記のエロ同人)を描いていたところを編集部の目に止まりスカウトされた。曰く編集部から連絡が来た時は集英社から訴えられたと思ったそうだ。
テレビアニメ
第1期
2018年5月31日にテレビアニメの放映が発表。2019年1月~3月に、毎日放送、群馬テレビ、AT-X、BS11、とちぎテレビほかにて全12話で放送された。
1話につき原作3話分を基本に構成されており、以降のシリーズでも踏襲されている。
第2期
2019年10月19日に、第2シリーズ『かぐや様は告らせたい?』の製作決定がアナウンスされた。2020年4月~6月に毎日放送、BS11ほかにて全12話で放送された。
2020年10月25日開催のリアルイベント『秀知院音楽譚』の中で、第3シリーズとOVAの制作決定がアナウンスされ、OVAは2021年5月に原作22巻特別版に付属された。
第3期
2021年10月21日にタイトルが『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』となることは発表、2022年4月~6月に放送された。
同時公開のテイザーPVにはO話とも言えるエピソード「石上優は語りたい」が含まれている。
全13話で、12・13話は異例の1時間SPとなり、最終回SP仕様のキービジュアル、PVも公開された。
最終話放送終了直後「新作アニメーション制作決定」が発表された。(劇場アニメ化・後述)
制作スタッフ
原作 | 赤坂アカ |
配給 | アニプレックス |
企画 | 岩上敦宏、阿相道広、弓矢政法、丸山博雄 |
監督 | 畠山守 |
シリーズ構成 | 中西やすひろ |
キャラクターデザイン | 八尋裕子 |
プロップデザイン | 木藤貴之 |
美術監督 | 若林里紗 |
美術設定 | 松本浩樹、小山真由子 |
色彩設計 | ホカリカナコ |
CG監督 | 栗林裕紀 |
撮影監督 | 岡崎正春 |
編集 | 松原理恵 |
音楽 | 羽岡佳 |
音響監督 | 明田川仁 |
音響制作 | マジックカプセル |
音楽制作 | アニプレックス |
音楽プロデューサー | 山内真治 |
プロデューサー | 石川達也、中島直人、船越拓、前田俊博 |
アニメーションプロデューサー | 山田賢志郎 |
アニメーション制作 | A-1Pictures |
ナレーション | 青山穣 |
製作 | かぐや様は告らせたい製作委員会(アニプレックス、集英社、ジェイアール東日本企画、毎日放送) |
主題歌
オープニングテーマ
「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」(第1期)
作詞・作曲 - 水野良樹(いきものがかり)/ 編曲 - 本間昭光 / 歌 - 鈴木雅之
ちなみにサビのカラオケ(?)シーンで登場人物が取っているポーズは(かぐやのアレも含めて)、鈴木氏が在籍していたラッツ・アンド・スターズのヒット曲「め組のひと」の振り付けのオマージュだと思われる。
「DADDY!DADDY!DO! feat. 鈴木愛理」(第2期、OVA)
エンディングテーマ
「センチメンタルクライシス」(第1期、第3期13話挿入歌)
作詞 - 宮嶋淳子 / 作曲・編曲 - 山田竜平 / 歌 - halca
「風に吹かれて」(第2期、OVA)
作詞・作曲 - 小倉しんこう / 編曲 - 本間昭光 / 歌 - 福原遥
「ハートはお手上げ」(第3期)
作詞 - 高橋久美子 / 作曲 - 水野良樹 / 編曲 - 本間昭光 / 歌 - 鈴木愛理
「My Nonfiction」(第3期5話)
作詞 - あっこゴリラ / 作曲 - あっこゴリラ・PARKGOLF / 編曲:PARKGOLF / 歌 - 白銀御行&藤原千花(CV:古川慎&小原好美)
劇中歌
「チカっとチカ千花っ♡」(第1期3話)
作詞 - 福島真希 / 作曲 - 福島節 / 歌 - 藤原千花(CV:小原好美)
劇中ではエンディング位置で使用された。
歌詞中に本編(原作)の藤原の発した台詞が織り込まれている。
「やさしさの記憶」(第2期7話)
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 羽岡佳 / 歌 - maimie
少女漫画というよりは乙女ゲームのオープニング風の演出で使われた。
「あなたの♡にヘッドショット!」(第3期1話)
作詞 - 赤坂アカ / 作曲・編曲 - 羽岡佳 / 歌:國土佳音
石上がヘッドホンで聞いていたアニソンor萌え系アイドルらしき曲。
「悲しくてlululululu」(第3期2話)
作詞 - 赤坂アカ,くまのきよみ / 作曲 - 西田圭稀 / 編曲 - 安谷屋光生 / 歌:早坂愛(CV.花守ゆみり)
ハーサカがカラオケで「……私の気持ちを歌います」。
「春色リップ」(第3期11話)
作詞・作曲 - 西田圭稀 / 歌:告RADIO Loves 花守ゆみり
文化祭のステージ早坂が披露。
劇場アニメ
2022年7月8日発売の「月刊ニュータイプ8月号」にて『かぐや様は告らせたい -ファーストキッスは終わらない-』のタイトルで原作の「クリスマス編」にあたる内容が劇場アニメ化されることが発表された。
実写映画
2019年2月22日に実写映画の制作が発表され、同年9月6日公開された。配給会社は東宝。
なお、アニメでかぐや役を担当した古賀葵も本人名義で本作に出演すると発表された。→外部リンク
また、2021年8月20日には第2作『ファイナル』が公開された。
さらにこれに先駆けてAmazon Prime Video及びGYAO!にてミニエピソードが全5話で配信された。
どちらもオレンジ文庫からノベライズが出ている。
関連動画
原作
アニメ
第1期
第2期
第3期
第3期・最終回PV
実写映画
第1作
ファイナル
評価タグ一覧
関連タグ
お可愛いこと 壁ダァン キューバリファカチンモ ドーンだYO!!
- キングダム:同じ週刊ヤングジャンプ連載作品。アニメ第2期とあちらの第3シリーズが一時的に同じ時期に放映された他、アニメ第3期とあちらの第4シリーズも同じ時期に公開される予定。また、実写版のヒロインの中の人も共通している。