ナリタブライアン、7馬身差の衝撃。
群れに、答えなどない。
※2011年JRA・CMより
本番までの動き
1994年のクラシック競走は、ナリタブライアンが圧倒的な強さで春の二冠を達成。シンボリルドルフ以来10年ぶりの三冠達成が懸かっていた。
しかし、前走の京都新聞杯(GⅡ、当時は菊花賞トライアル)はスターマンに不覚を取ってしまう。
ブライアン包囲網としては、上記のスターマンの他にはダービー2着馬のエアダブリン、ダービー3着馬でラジオたんぱ賞(GⅢ)を勝ったヤシマソブリン、また1980年の天皇賞(秋)(当時は春と同じく3200m)を逃げ切り勝ちした牝馬プリテイキャストを母に持つスティールキャストも出走し、母同様の逃げ切りを狙うと宣言した。
しかし、故障による回避が相次いだことで、菊花賞はフ ルゲート割れの15頭立てとなった。
出走馬
※すべて4歳牡馬。
枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 単勝 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | スターマン | 藤田伸二 | 4 |
2 | 2 | マルカオーカン | 河内洋 | 8 |
2 | 3 | キョウトシチー | 松永幹夫 | 13 |
3 | 4 | ナリタブライアン | 南井克巳 | 1 |
3 | 5 | スティールキャスト | 角田晃一 | 11 |
4 | 6 | バンブーフェリーニ | 田原成貴 | 10 |
4 | 7 | インターライナー | 的場均 | 7 |
5 | 8 | エアダブリン | 岡部幸雄 | 3 |
5 | 9 | ラグビーカイザー | 柴田善臣 | 6 |
6 | 10 | フェスティブキング | 菊沢隆徳 | 14 |
6 | 11 | アドマイヤコール | 上村洋行 | 12 |
7 | 12 | ヤシマソブリン | 坂井千明 | 2 |
7 | 13 | ウインドフィールズ | 東信二 | 5 |
8 | 14 | サムソンビッグ | 小島貞博 | 15 |
8 | 15 | ゴーゴーゼット | 村本善之 | 9 |
レース展開
JRA版
カンテレ版(実況:杉本清)
弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!
10年振り、10年振りの三冠馬!ナリタブライアン!
そして2着はヤシマソブリンで堅そうだ!
ナリタブライアンだ!ナリタブライアン!三冠馬~!
弟は大丈夫だ!史上5頭目の三冠馬!史上5頭目の三冠馬!
10年振り!レコード~!レコード~!3分4秒6!
兄貴のレコードを10分の1秒縮めました!
京都競馬場、南井コール!
レース結果
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 3 | 4 | ナリタブライアン | 3分4秒6 | 1 |
2着 | 7 | 12 | ヤシマソブリン | 7 | 2 |
3着 | 3 | 4 | エアダブリン | 3/4 | 3 |
4着 | 3 | 4 | ウインドフィールズ | 3/4 | 5 |
5着 | 3 | 4 | スターマン | クビ | 4 |
終わって見れば掲示板は上位人気5頭での決着となった。
関連タグ
- 1994年クラシック三冠
第54回皐月賞:ナリタブライアン
第61回東京優駿:ナリタブライアン
第55回菊花賞:ナリタブライアン
【前回】第54回菊花賞(1993年) 優勝:ビワハヤヒデ(岡部幸雄)