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シンザン記念の編集履歴

2022-07-15 00:08:15 バージョン

シンザン記念

しんざんきねん

JRA京都競馬場で行われる3歳限定重賞(GⅢ)。メイン画像は2013年優勝のエーシントップとその鞍上を務めた浜中俊。

概要

1964年に史上2頭目・戦後初のクラシック三冠馬となり、後に種牡馬顕彰馬となったシンザンの功績を讃え、彼の競走馬引退後の1967年に新設された年始の3歳限定GⅢ京都芝1600mで争われ、クラシックを目指す馬たちが鎬を削る。


1600mのマイル戦のため、NHKマイルカップを目指すマイラー血統馬や、桜花賞を目指す牝馬の出走も目立つ。また後述の通り、このレースの勝ち馬が後に3歳クラシック競走制覇をはじめGⅠ馬となったケースも多い。

また、条件は性別を指定していないためクラシックに出られないセン馬も出走でき、実際にセン馬が勝ったことがある。


データ

コース京都・芝1600m
条件3歳
最大出走枠18
負担重量馬齢(牡馬・セン馬56、牝馬54)

1967年(第1回):創設。

1974年(第8回):日刊スポーツ新聞社より寄贈賞の提供を受け、「日刊スポーツ賞 シンザン記念」と正式名称を変更。

1984年(第18回):グレード制施行でGⅢに格付け。

2021-22年(第55-56回):京都競馬場改修工事のため中京開催、最大16頭立て。


出世競走

シンザン記念は毎年1月10日前後の開催、12月の阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティステークスホープフルステークスと3つの2歳GⅠを終え、年が明けて最初の3歳重賞である。必然的に、出走する馬は上記の2歳GⅠに出られなかった馬が主体となる。

にもかかわらず、平成期以降シンザン記念の勝ち馬からは、のちにクラシック競走制覇を初めとする重要な活躍を果たした馬がちらほら出ている。


古馬となった1998年にフランスのG1モーリス・ド・ギース賞を制覇、日本調教馬として初の欧州G1制覇の快挙を果たした。

シンザン記念から日本ダービーまで全て重賞で6戦4勝も、猛ローテの代償で故障引退。種牡馬としてウオッカを輩出。

第4代三冠牝馬。ジャパンカップ連覇・ドバイシーマクラシック制覇を含むGⅠ7勝を挙げ、顕彰馬に選出。

古馬としても2016年マイルチャンピオンシップ制覇、同年JRA賞最優秀スプリンター。

  • アーモンドアイ(牝・2018年第52回)⇒ 同年牝馬三冠達成・ジャパンカップ制覇

第5代三冠牝馬。天皇賞(秋)連覇・ドバイターフ制覇を含む国際GⅠ9勝(日本最多)。

JRA史上初となる、曾祖父グラスワンダーから父系4代連続のGⅠ制覇を達成。



これらの馬に多いのは、調整・デビューの遅れや条件戦の取りこぼしなどで、有力馬と目されながら2歳重賞に間に合わず、シンザン記念が重賞初挑戦というパターンである(上記のうち、シーキングザパール以外はこれ)。


前述の通り牡馬・牝馬ともにマイラー血統馬ならNHKマイルカップ、さらに牝馬なら桜花賞の選択肢が増え、これらを見据える馬にとって初重賞の力だめしにちょうどいいレースであるとともに、この年始一発目の重賞で首尾よく勝利または2着に入って収得賞金を加算できれば、その後の3歳春GⅠで収得賞金不足で出走枠からあぶれる心配はほとんどなく、余裕をもってその後のレース日程が組み立てられる。

こうした点が、のちの活躍馬をしばしば生む素地となっているようだ。

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