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OSXの編集履歴

2022-09-20 10:41:06 バージョン

OSX

おおえすてん

米AppleがMacintosh用に開発しているオペレーティングシステム「macOS」の旧呼称。初期のバージョンは「Mac OS X」の表記だった。

概要

macOS(マックオーエス)は、Apple Inc.Macintoshパソコン用の現行オペレーティングシステム (OS) である。現行バージョンはmacOS 11 Big Sur。10.7 LionまではMac OS X、10.8 Mountain Lionから10.11El CapitanまではOSXと称した。


OSの系譜としてはUNIX系であり、BSDの子孫の一つである(正式な認証を受けたUNIXとしては最もユーザー数が多い)。


v10.6まではサーバー版がMac OS X Serverとして販売されていた(現在のOSX Serverはクライアント版と別製品ではなく、サーバアドオンという形をとっている)。ただし、Mac OS Xの発売前(1999年2001年)にアップルから販売されていたMac OS X Server1.xは基本的に全くの別システムである(後述)。


バージョン別OS名称

v10.8までのOS Xには猫科猛獣のコードネームが当てられていたが、v10.9以降はカリフォルニア州の地名がコードネームとしてつけられている。v10.2 Jaguarから(日本ではv10.3 Pantherから)は商品名にもなっている。


v10.12以降はmacOSと名称を改めたが、ピクシブ百科事典仕様大文字小文字を区別できず(運営仕事しろ)、この項目名を作成できないため本項目で引き続き取り扱う。


バージョンコードネーム(v10.2以降は商品名でもある)
Public BetaSiam
Mac OS X v10.0Cheetah
Mac OS X v10.1Puma
Mac OS X v10.2Jaguar
Mac OS X v10.3Panther
Mac OS X v10.4Tiger
Mac OS X v10.5Leopard
Mac OS X v10.6Snow Leopard
OS X v10.7Lion
OS X v10.8Mountain Lion
OS X v10.9Mavericks
OS X v10.10Yosemite
OS X v10.11El Capitan
macOS v10.12Sierra
macOS v10.13High Sierra
macOS v10.14Mojave
macOS v10.15Catalina
macOS 11Big Sur

特徴

Macintosh専用のUNIX互換OS。このOSからiPhoneiPadなどAppleのモバイル製品に搭載されるiOSが派生している(後にiPad向けはiPadOSとして独立)。1996年にアップルが買収したNeXT社の技術をベースに、バージョン9まで続いたそれまでのClassicMacOSの後継として開発され、2001年からリリースされている。


UNIXベースとなり、比較的容易な移植でBSDLinuxなど他のUNIX系OSで開発されたソフトウェア資産を使うことができる(Mac Portsというリポジトリサービスを使うのが一般的)。またWineという互換環境をインストールすれば制限はあるがWindows向けソフトウェアも一応使うことができる(IntelMacなら、Boot Campという機能を使ってWindowsそのものをインストールしてデュアルブートもできる)。また、.net Frameworkランタイムmonoを導入すれば同FW準拠で書かれた大半のWindowsソフトは動作する。多言語対応に力を入れており、最初のバージョンから標準インストールで複数の言語がサポートされている。そのため、言語別パッケージという概念がなく、同じバージョンならばどの国で買っても同じパッケージである。また、BSD由来の完全なプリエンプティブ・マルチタスクをサポートするほか、ClassicMacOSに欠けていたメモリ保護もBSD由来ではあるものの実装しているため、安定性はClassicに比べて大きく向上している。ちなみにシステムエラーの場合、爆弾アイコンではなくカーネルパニックのエラーを出すようになっていて、バージョンによってUNIXのメッセージか他言語対応のメッセージが出て再起動を促すか勝手に再起動してからメッセージを出すようになっている。


v10.4までのPowerPC版はClassic環境と呼ばれるClassic Mac OS互換機能を持っていた。


Mac OS Xの開発はNEXTSTEPに従来のMac OS(両者は全く異質なシステムである)を統合する形で進められた。1997~1998年ごろに開発されていたもの(コードネームRhapsody)は「Macっぽい見た目のNEXTSTEP」という具合だったが、開発者の支持を得られなかったため、実際に製品化されたMac OSXは、両OSに由来するテクノロジーが深い部分まで密接に統合された全くの新システムとなった。


NEXTSTEPから受け継いだ機能

  • Darwinカーネル - Mach 3.0をハイブリッドカーネル化して実装。ドライバモデルはNEXTSTEPで採用されたObjective-CベースのDriverKitを機能限定版のC++で実装したI/OKitに置き換えている。
  • BSDサブシステム - OSXのUNIX互換機能を担う。FreeBSDと密接な関係がある。
  • Cocoaと開発環境 - CocoaはObjective-Cベースのオブジェクト指向API。OSXのメインのAPIだが、従来のMacのToolbox APIとは全く異なる。iOSのAPIもこれである。JavaPythonなどとの言語ブリッジも用意されており、後に開発言語にSwiftが加わった。
  • Dock - 基本的に「Macらしさ」の色濃いOSXのGUIの中で、NeXT色を強く感じさせる部分。NEXTSTEPとMacOS Xに特有のGUI要素だったが、Windows7以降のWIndowsのタスクバーはこれに似た機能をそなえている。
  • レインボーカーソル - Macユーザーにはおなじみの、処理待ち中にカーソルが虹色の丸になってクルクル回るあれ。Classic Mac OS時代は「腕時計」だった。
  • プロパティリスト - オブジェクト直列化のためのプロトコル。ただし、フォーマットはNeXTと異なる。
  • NetInfo - ディレクトリサービス。v10.4で後継のOpen Directoryに置き換えられた。

Classic Mac OSから受け継いだ機能

  • Carbon - Classic Mac OSのToolbox API をOSX向けに再設計したもの。C/C++ベース。Cocoaの浸透により徐々にフェードアウトし、macOSの完全64ビット化に伴い廃された。
  • Finder - デスクトップシェル。macOSの「顔」の部分。Classic Mac OS由来なので初期はCarbonベースだったが、v10.6でCocoaベースに作りなおされた。
  • 画面上部固定のメニューバー - 初代Macから現在まで、Macのアイデンティティとして脈々と受け継がれている。
  • デスクトップ - NeXTには実はデスクトップという概念が無く、Dockはこれを補うための要素であったと考えられる。
  • HFS+-Apple独自のファイルシステム(Mac OS拡張フォーマットともいう)。NEXTSTEP(というかUNIX)由来のファイルシステムであるUFSも初期バージョンからサポートしているがあまり使われず、v10.5でUFS でフォーマットされたボリュームにインストールできなくなった。v.10.13で後継のAPFSが実装された。
  • QuickTIme - Carbonベースのマルチメディアシステム。v10.6のQuickTimeXを経て後継のAVFoundationに置き換えられた。
  • AppleScript - OS標準のマクロ言語。後にCocoaフレームワークとのブリッジも用意された。
  • ATSUI - テキストのレイアウトエンジン。後に後継のCore Textに置き換えられた。
  • ことえり - インプットメソッド。v10.10でiOSのインプットメソッド(固有の名前は与えられていない)に置き換えられた。

このほか、QuickDrawやリソースフォークなどもサポートされたが、基本的に従来のMacの機能を移植するために用意されたレガシーな機能であり、徐々に廃された。


完全に新規に開発された機能

  • Quartz -PDFベースの描画エンジン。機能的にはほぼNeXTのDisplay PostScriptの上位互換だが、Classic Mac OS由来のQuickDrawを効率的にサポートするために新規に開発された。

主要な付属アプリケーション

  • iPhoto→写真(v10.10から)
  • FaceTime(v10.13以降)
  • iTunes→ミュージック/Podcasts(v10.15から)
  • Mail
  • iBooks→ブック(v10.13以降)
  • Safari(v10.3以降、v10.2にも対応)
  • テキストエディット
  • アドレスブック
  • プレビュー
  • ターミナル

主要なユーティリティ

  • Automator (操作の自動化)
  • スクリプトエディタ
  • ColorSync
  • DigitalColor Meter
  • FileVault(ホームディレクトリを暗号化)
  • Grapher(グラフ計算機)
  • VoiceOverユーティリティ(音声認識)
  • アクティビティモニタ
  • キーチェーンアクセス
  • 移行アシスタント
  • Time Machine

関連タグ

MacOS Macintosh 林檎 UNIX NeXT

Apple_Inc. iOS MacOSX iOS iPodOS Swift

iPhone iPad iPod アップルウォッチ

UNIX BSD ClassicMacOS スティーブ・ジョブズ

DTP デザイン DTM GPU CPU

擬人化 OS擬人化 Mac音ココ Mac音ナナ OSたん OS娘

Safari iTunes QuickTime ことえり AppleLossless AIFF

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