概要
歴史
元々は文字どおり「羊」の肉で作った「羹」(あつもの。肉や野菜などを煮込んだ熱い汁料理)のことで、肉食が禁じられた僧侶の食べる精進料理として、羊肉の代わりに小豆がと用いられたのが起源とも言われている。
固形なのは羹のゼラチン質が冷えて固まった状態(いわゆる煮こごり)を基にしているため。
炭水化物と糖質を多く含むため、カロリーには注意すべきであるが、逆に言えば少量でもエネルギー効率の良い食品とも言える。そのため近年ではアスリートや頭脳労働者に手軽な栄養補給として使われることも多い。
また、老舗の菓子メーカー井村屋はアスリート向けにスポーツようかんを販売している。
常温で保存できることから非常食としても注目されている。
井村屋は非常食向けに長期保存の可能なえいようかんを販売している。
種類
材料による分け方
基本的には小豆餡を使用したものが主流であるが、デンプン質の多い野菜や穀物ならたいてい羊羹にできる。
・水羊羹
・芋羊羹
・栗羊羹
・抹茶羊羹
・かぼちゃ羊羹
形による分け方
・棹型羊羹:基本の形。
・まりも羊羹:上記『玉羊羹』の一種。
その他
・丁稚羊羹:西日本(近畿地方)を中心に作られている羊羹
関連イラスト
関連タグ
ういろう きんとん 甘納豆 寒天 餡玉 松露 きなこねじり のし梅 シベリア(シベリアケーキ) 緑茶 土産
五代目三遊亭圓楽:甘い物好きで知られ、弟子達に説教しながら羊羹の包装をバナナのように剥いてムシャムシャ頬張りだした(しかも食べ終わったらもう1本手を出した)なんて逸話が残っている。
佐山聡:同じく甘い物好きで、羊羹をポッキーのように食べるという逸話を持つ。
ダイナマイト:原料のニトログリセリンに甘みがある事からかつて鉱山労働者が羊羹の代用として食べたという。見た目がそのままの「ダイナマイト羊羹」という商品もかつて存在した。
間宮:日本海軍の給糧艦「間宮」とそれを元ネタとした『艦隊これくしょん』のキャラ。
前者は実際に艦内で製造(間宮羊羹)、後者は籠の中に野菜とともに間宮羊羹を入れている。