リンク(ブレスオブザワイルド)
りんく
CV:高梨謙吾
概要
『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』の主人公。
シリーズの例に倣って金髪と青い目、尖った耳をもつハイリア人の青年。
シリーズでは緑色の衣装の印象が強い人物だが、今作のイメージイラストでは青い服を纏い、髪を後ろで束ねている。
誰かの呼び声と共に100年の眠りから目覚め、かつての記憶と力を失いながらも、シーカーストーンを手にハイラルを救う旅に出る。
人物像
プレイヤーの選択肢次第だが、ひたすら寡黙な過去作に比べて快活でノリがいい性格。
その活発さは随所に滲み出ており、会話中に表示されるセリフの選択肢も真面目なものからネタじみたものまで幅広い。依頼をこなした後は「なにか忘れていません?」としっかりとお礼を要求する(ミニチャレンジ「大妖精さまのおふせ」など)。その他、拒否の選択肢として「へぇ~」「今忙しい」「自分でやれば?」など突き放したようなものもある。
本作の自由度の高さもあって、プレイヤーの好奇心に従って駆け回るリンクのいろいろな姿を見ることができるだろう(その際たるものがコレかもしれない……)。
好き嫌いはなく、何でも(たとえそれが失敗した料理や岩ロースであっても)食べる健啖家。料理に関しては何でも鍋にブチ込んでワイルドに調理する。シリーズでお世話になっている妖精まで調理できる(ただしすぐに逃げられてしまい、妖精の回復力が宿った力水が残される)。
台詞は無いが、馬を宥めたり悲鳴を上げたりと声が聞こえる場面は多い。
表情も豊かでありシーカーストーンで自撮りする際は笑顔でポーズを取るほか、ステータス画面に表示されるリンクは気候の変化で表情も変化する。
今までのシリーズと違い様々な防具を着用でき、衣装チェンジするのも醍醐味。
お馴染みのあの緑服は最後の最後、試練の祠全攻略で手に入るとか。
珍しく美形としての側面が強調されており、一部の女性NPCから懇意にされたり、女装する羽目になった際に一切怪しまれないどころかむしろ「可愛い」とまで評されるほど。背丈もハイリア人女性と同じくらいで、中性的に見えるものと思われる。
キャラクターボイスが導入されている本作では、イベントやムービーシーンで名前を呼ばれることも多く、他作品と異なり名前を変更することはできない。
能力
弓矢、片手剣、ブーメランといったおなじみの武器に加え、今作では両手剣、棍棒、槍なども使用する。シーカーストーンの多様な機能を使いこなす器用さも健在。
しかしながら総合的な戦闘センスはプレイヤー次第。今作の戦闘は死にゲーと見紛うような容赦ないゲームバランスをしているので、ゲーム前半は各種ステータスの不足もあって無様を晒すことも少なくないと思われる。
登攀能力は歴代どころかあらゆるゲームシリーズの中でも最強に位置すると思われる。ハイラル全土を探しても、彼に登れない壁の方が少ない。垂直に切り立った崖、一見してつかみどころのない城壁はもちろん、そり立つ壁のようにある程度こちら側へ反り返った壁すら(スタミナ消費は増えるものの)容易に登り切る。
100年前の人物像
ハイラルの英傑が一人にして、ハイラル城の近衛騎士としてゼルダ姫に仕える武人。
ハテノ村出身(開発スタッフの発言より)。
騎士の家系に生まれ、幼少時から大人をも打ち負かす程の類稀なる剣才と、鍛錬による非常に高い実力を持つ。とりわけ城内でガーディアンが暴走した際に咄嗟に落ちていた鍋の蓋でビームを反射して暴走を沈めた一件がハイラル王の目に留まり、ゼルダ直属の近衛騎士に最年少で昇格した。
無口である理由も語られており、その才能ゆえに注目されやすく、周囲の模範となるよう自身を律し続けた結果、感情を表に出せなくなってしまったという(なお、100年の眠りから目覚めて以降は、記憶喪失に加えて立場的なしがらみから解放されているためか、生来のものと思われるかなりノリノリな性格になっている)。
因みに健啖家なのは今も昔も変わらず。
プレイヤーが操作する時点でのリンクは長年の眠りにより衰えている設定であり、100年前のリンクは凄まじい戦闘力を誇っていた様子。
確認出来る実力としては─
…等々その戦闘能力は極めて高く、他の英傑からも手放しで賞賛されている。
ゲーム中でジャスト回避するとできるスローモー攻撃も長年の鍛錬の賜物なのだろう。
100年後の扱い
100年という長い時間により大厄災や5人の英傑に関する話は風化しほとんどの一般人からは忘れられており、噂として勇者や退魔の剣の伝説が語られる程度の知名度となっている。
このため基本的には一般の旅人扱い。
他の種族よりも寿命が長いゾーラ族の人々は100年前のリンクを知っている者が多く、当時の思い出話をされることも。一方で元老院に所属する老人たちからは「ミファー様を守れずに死なせた」として怨まれており、リンクのみならずハイリア人そのものも「古代兵器など持ち出してハイラルをめちゃくちゃにした(ムズリ談)」と不評を買っている。
しかしドレファン王はいまだハイラル人に信頼を置いており、リンクのことも最初から歓迎している。
リトの村ではリーバルの名前や伝承はそれなりに広まっているが、他の英傑に関する話はほぼ伝わっていない模様。
大厄災当時を知る族長のカーンはシーカーストーンを見てリンク本人だと気づきかけたが、英傑は全員100年前に命を落としたと思っているため、本人ではなくその末裔だろうと思い直している。
ゴロンシティでも状況は似たようなもので、ダルケルの巨大な石像がある程度。ダルケルの末裔であるユン坊や組長のブルドーも最後までリンクの正体に気づくことがなかった。
ゲルドの街では伝承がやや詳細に残っていたようで、族長ルージュがリンクの正体を(半信半疑ながら)察することができた。このため「ウルボザ様の友」として最初から友好的に接してくれる。また、側近のビューラ等も英傑に関して多少の知識を有している様子。
ただし街が男子禁制であることに変わりは無いため、ヴァ・ナボリス解放後も女装が必要。
『厄災の黙示録』でのリンク
プレイヤーの分身という側面を持つが、ドラマとしての主人公はゼルダとなっている。
未来から来たガーディアンの存在のためか上記の経歴と差異が生じているが、基本的に全盛期の実力なので、原作よりはシビアではない無双シリーズのゲームバランスが違和感ない。
第一章にて、魔物の群れとの戦いで武勇を発揮したことでハイラル王の目に留まり、突如出現した謎の塔の警護と時を渡るガーディアンの力の真偽を見極めるという任務を言い渡される。
第二章ではインパの提案によりゼルダが謎のガーディアンの解析を王立古代研究所に依頼することになったため護衛役として加わる。その道中、突然起動した歩行型ガーディアンのビームがゼルダを狙うが、これをリンクは颯爽と跳ね返すなど、伝説に語られる武技が垣間見れる。
武器は片手剣、両手剣、槍の3系統に分類される。
本編と違い武器の耐久力を気にする必要はないため一度に1000体の魔物を切り伏せることもできる。ただし、戦闘中に武器を持ち替えることはできない。
片手剣はおなじみの剣と盾のスタイルで、回転斬り、ガードジャスト、盾サーフィンなどなど。キャラクターアクションは弓。ヘッドショットで相手をダウンさせられる。
なお木の枝や棍棒など片手で持てる物は片手剣に含まれる。ストーリー中盤からはマスターソードも使用可能になる。盾は剣と対になるものを自動的に装備し、兵士の剣なら兵士の盾、マスターソードならハイリアの盾を装備する。
両手剣はキャラクターアクションでハートを削って大ダメージを与えられる。削ったハートは強攻撃の食事で回復できる。
槍は広範囲と連続攻撃が持ち味。キャラクターアクションは突進攻撃。
衣装は最初は兵士の服のみだが中盤に英傑の服が手に入り、その後もサブクエストなどで入手できる。条件は厳しいがあの女装衣装も手に入る。
本編と違い衣装ごとの効果はないため変わるのは見た目のみである。
2021年6月18日に配信されたDLCにて新たな武器種「ガーディアンフレイル」が登場。王立古代研究所の依頼を進めていくことで開発してもらえる。
キャラクターアクションで敵の武器を奪って複製し、奪った武器に応じて通常攻撃の方法が変化する。ただし効果時間は短く、一度使用すると次の複製までリキャストが発生するため常時使えるものではない。
活躍
ガーディアンの解析を依頼した後は、各地を巡って四人の英傑たちを勧誘する。
幼馴染のミファーは協力的だったが、父ドレファンは娘可愛さからいい顔をしなかった。しかし魔物の群れがゾーラの里に攻め込み、リンクたちが撃退したことで考えを改めてくれた。
リーバル関しては、謎のガーディアンによく似た黒いガーディアンが魔物たちを率いてリト族を苦しめていたため、リンクたちも敵だと誤解を受けて攻撃される。リンクとリーバルが互角の一騎討ちを繰り広げる中、ゼルダが止めに入ったことで矛を収める。誤解も解け、リーバルは厄災封印に加わることを了承する。
ゴロンシティ周辺に魔物の群れが出現したためダルケルと共闘し、終わった後はリンクがロース岩を平らげたことでダルケルからも好意的に接されるように。
一番の問題はウルボザであった。なぜかゲルドの街に近づいたリンクたちを総攻撃して来たのだ。ゼルダの知るウルボザとは余りにも異なる振る舞いだがそれもそのはず。なぜなら彼女は、イーガ団の総長コーガ様が化けた姿だったからだ。
外出していたウルボザが帰還した上に正体が暴かれたコーガ様は撤退。そうはさせないとリンクたちはウルボザと協力して追い詰める。しかし突如として現れた刺客スッパの襲撃を受け、リンクとウルボザが怯んだところでコーガ様たちに逃げられてしまった。
その後、退魔の剣マスターソードが安置されたコログの森へと向かうが、そこは既に魔物に乗っ取られていた。ボックリンの協力を得て霧の中を進むが、謎の幻影の襲撃を受ける。
四英傑たちの協力によって道を切り開き、リンクとゼルダはマスターソードまで辿り着く。
そこへ厄災の信奉者アストルが立ちふさがる。英傑たちの幻影を操る戦法にはリンクも敵わず地に伏す。しかし、ゼルダが凶刃に曝されたその時、リンクはマスターソードを抜き放ち幻影たちを蹴散らしたのだった。
分が悪いと見たアストルは撤退して行った。
神獣の繰り手となる四英傑と退魔の剣の使い手を揃えたハイラル王国だったが、肝心のゼルダの霊力は未だ覚醒せずにいた。
リンクはインパと一緒にゼルダの修行の護衛として同行するが、どうやっても女神の霊力は覚醒しない。
そしてゼルダの17歳の誕生日。修行に赴くべくハイラル城を出ようとしたまさにその時。厄災ガノンがハイラル城の地下から復活してしまう。
しかも各地のシーカータワーの機能は停止させられ、分散していた英傑たちはすぐに合流できなくなる。ガーディアンたちも厄災ガノンの怨念によって乗っ取られ、ハイラル城は混迷を極める。
リンクたちはハイラル王の救出に向かうが、既に王と兵士たちは隠し通路から脱出した後だった。リンクたちも撤退するが、そこへ歩行型ガーディアンの群れが立ちはだかる。
リンクたちの窮地に駆け付けたのはハイラル王であった。王は自らガーディアンを引き付けることでリンクたちを逃がしたのだった。
そしてハイラル王は、ガーディアンが放った光線による爆発の中に姿を消した。
絶望的な状況に伏せるゼルダだが、白いガーディアンが見せた映像から神獣が狙われていることに気づく。そう、まだ神獣は厄災の手に落ちていなかった。そこで戦う仲間たちを助けるべくリンクたちは各神獣へと乗り込むのだった。
神獣の内部では、英傑がガノンの分身たるカースガノンと戦っていた。劣勢の英傑たちだが、白いガーディアンが呼び寄せた「100年後の子孫」が助力したことで拮抗に持ち込む。
その間に駆け付けたリンクによって各地のカースガノンは討たれ、英傑たちは救い出された。
続けてアッカレ砦で頑張っていたロベリーも救出。しかしハテノ砦にいるプルアの救出は難航を極めた。再び現れたアストルが倒されたはずのカースガノンたちを率いていたからだ。
カースのガノンの連携の前にリンクも絶体絶命となるが、ついにゼルダの霊力が覚醒。その波動はカースガノンたちの動きを封じ、更にプルアの発明品によってガーディアンたちをショートさせ一気に形勢を押し返す。
リンクたちの勝利に終わったが、いつの間にかアストルは逃げてしまっていた。
態勢を整える中、突然現れたコーガ様がゼルダに土下座をして同行を請う。彼らはアストルに利用された挙句、戦力を補うために団員たちを厄災ガノンの生贄に捧げられてしまっていたのだ。
復讐のために味方になったイーガ団だが、時の神殿の戦いにてゼルダの人柄を知ったことで態度を軟化させていく。
時の神殿にはハイラル王率いる一団が籠城していた。実はガーディアンの攻撃に晒された時、ゼルダが渡していた古代遺物が王を守っていたのだ。
こうして生き延びた王は娘と再会を果たす。その姿を見たイーガ団は思わずもらい泣きし、もう自分たちを迫害した王家は存在しないのだと理解する。
こうしてハイラルに生きるすべての種族が集結。ハイラルに生きる者としてハイラルの敵を討つべく決戦の地・ハイラル城へと進軍する。
アストルの背後には更なる黒幕が潜んでいた。魔物を率いてリト族たちを襲った黒いガーディアン……その正体は、ブレワイの時間軸から過去を遡って来た厄災ガノンの怨念であった。姿が白いガーディアンと似ているのは当然で、「この時代の白いガーディアン」に憑依したからだった。
黒いガーディアンは憑依ガノンとしての正体を現しリンクたちに襲い掛かる。更にアストルは三度カースガノンを復活させ刺客として差し向けて来た。
死闘の末、カースガノンも憑依ガノンも打倒しアストルを追い詰める。
錯乱したアストルは憑依ガノンにリンクとゼルダの抹殺を命令するが、手に掛けられたのはアストルの方だった。イーガ団を斬り捨てたように今度は自分自身が憑依ガノンに吸収され、力に還元されてしまったのだ。
しかも憑依ガノンは「この時代の厄災ガノン」と合一を開始。厄災ガノン、憑依ガノン、アストルの三者が混じった結果、厄災ガノンは巨人へと変貌を果たす。
直後、白いガーディアンもまたガノンの怨念に憑依されリンクたちに牙を剥く。止む無く撃破するが、その犠牲はゼルダにとって大きかった。
悲しみを乗り越え、ついにリンクたちは厄災ガノンと対峙する。
変貌した厄災ガノンは強力な怨念によって身を守っており、攻撃はおろかゼルダの霊力も通用しない。
窮地のゼルダの前に最後の味方が駆け付ける。それは、先ほど機能停止したと思われた白いガーディアンであった。自爆特攻によって厄災ガノンのバリアを破ったのだ。
謀略と犠牲の末に強大な力を手に入れた孤独な厄災ガノン。仲間たちと共に数々の困難を乗り越え絆を深めた英傑たち。どちらが勝つかなど明白だった。
リンクが持つ退魔の剣によって厄災ガノンは一刀両断にされ、その間隙を突いたゼルダが封印を行使。
最後の足掻きとばかりに厄災ガノンの拳がゼルダに迫るが、極光によって阻まれ、何もできないまま再封印に至った。
こうしてハイラルの地を脅かした厄災は跡形もなく消え去ったのだった。
『ティアーズオブザキングダム』でのリンク
ブレスオブザワイルドの続編である本作でも主人公として登場。前作で祠を全て周りマスターソードを抜いてある設定なのか、ゲーム開始時にはハートがMAXの状態(食材等はともかく素材や武器盾等の前作のアイテムや装備は置いてきている様子)。
ゼルダと共にハイラル城地下へ瘴気の調査に向かったが、奥にいたミイラが放った瘴気により右腕を瘴気に侵され(ハートの最大値が3個に弱体化してしまう)、さらにはマスターソードまで折られてしまう(折れたマスターソードの攻撃力は「1」、その辺の木の枝よりも弱い)。ミイラの起こした天変地異による地下の崩壊に巻き込まれ、ゼルダとも離れ離れになってしまうが、ミイラを封じ込めていた腕の助けにより窮地を脱する。
気がつくと、右腕が先ほど自分を助けた腕のものに変わっており(何故か前作同様パン一になっている)、目覚めた遺跡の外に出るとそこは空の上だった。
こうして、右手に宿った新たな力を使って天変地異が起きた天空・地上・地下のハイラルを冒険することになる。
余談
服装と目の変更
今作は宮本氏から総合制作を引き継いだ青沼氏によって、それまでのシリーズで当たり前とされてきた様々な事を全て見直すというコンセプトのもと、リンクの容姿に関しても、緑の服と帽子から青い服で帽子無し、平行四辺形の釣り目から丸みを帯びた目へと、長年続いてきた伝統を根底から大きく変える変更がなされた。
制作陣によると、リンクの服を緑から青に変更することはアタリマエを見直す最初の段階で決まったそうで、理由は「リンクが緑の服を着たままだとせっかくゲーム自体を大きく変えたのに全然変わっている気がしないから」で、青い服はゼルダのアタリマエを変えるためのフラグシップだったとのこと。また、帽子に関しても「リンクの帽子をどうにかできないの?」「カッコよくできるかアレ?」などと青沼氏からリクエストがあったそうで、結局「冷静になって考えると、緑の服や帽子が本当にかっこいいの?」という話になり、ブレスオブザワイルドでは主人公のリンクがいったいどういう姿をしていれば嬉しいんだろうという所から見直した結果、帽子をかぶらずに青い服を着て登場する現在の形になったそうである。
また後になってから、ずっと緑がある世界を冒険していく中で、保護色になってしまう緑の服よりも青の服の方が見やすくて理にかなっているという事にも気づいたそうである。
ただし青い服に関しては、ブレスオブザワイルドのリンクのベースとなるCGデータを作る際に、仮の予定で風のタクトHDのリンクが私服として着ていた青色のエビのシャツを着せて改造して作った急造の青服リンクが意外と評判がよく、結局そのままにしたとの事なので、実は全く新しい服装というわけでもない。
また目の形については青沼氏が、「リンクがいつも平行四辺形で力んでいる目をしているのはなんでなんだ。プレイヤーが力んでない時でもリンクは常にキリッと力んでるように見えるのがなんか変。遊んでいるほうはそんなに力んでいないから」と言い、「哀愁を帯びた感じのイメージで。遥か未来なのか、遠い地平の彼方なのか、大切な人を見ているのかっていう、切ない目にしてほしい」とオーダーを出し、変更したそうである。
リンクの初公開となった2014年E3のPV映像の最後に、リンクがアップでガーディアンに向けて矢を撃つシーンがあり、通常そういう魅せカットでは目力を出すのだが、青沼氏からリテイクが入ったので作り直し、そこでようやくOKをもらったとのこと。
またリンクはブレスオブザワイルドで服装と髪型が変化したことによってより中性的な雰囲気が強くなったが、制作スタッフによるとリンクが中性的なイメージなのは意図的で、とても大事にしているものであり、海外では多くの女性にプレイしてもらえる要因の一つになっていると聞いているとのこと。また青沼いわく「リンクはキャラクターというよりプレイヤーであってほしい。トワイライトプリンセスのリンクはすごくカッコいいがやりすぎたかなとも思った。女性のコスプレイヤーがリンクになることも多いので、女性にも共感してもらえる形にしたかった」とのこと。
利き腕
武器は右手であるため、本作のリンクは右利きであるとされることが多い。
しかし、シーカーストーンを扱う時、祠のゴールを開けるときなど、戦闘以外の場面では左手を常用しており、ハテノ村の自宅の事務机に置かれるペン立ても左側。
このことから今作のリンクは左利きではあるが、騎士としての教育を受けるにあたって武器だけは右手で扱うよう矯正されたではないかという解釈もある。
(Wiiのゼルダの伝説シリーズと違い)ハードやゲームシステムによる制約がない本作のリンクが右手で片手剣を扱うのもまた、ブレスオブザワイルドの「ゼルダの伝説のアタリマエを見直す」というコンセプトの一つである。
青沼氏によると「リンクの左利きも伝統だと言われてきたが、諸説いろいろあって何が本当なのか僕もいまだに知りません、なぜゼルダはこうじゃなきゃいけないのかという問いかけにハッキリした答えが見つからないのであれば、そこはどんどん変えてもいいと思っているので、今作のリンクは帽子をかぶらずに青い服を着て登場し、しかも右利きになっている」とのこと。
ちなみに意図したものかは不明だが、弓の引き方が独特なものになっている。この引き方をするアーチェリー選手はいるがごく少数。
関連イラスト
※女体化