概要
文春砲によって発覚した読売ジャイアンツの坂本勇人内野手が残した強烈な「迷言」。元ネタの正確な表記は「けつなあな確定」。
彼が過去に交際していた女性との中絶を巡るトラブルを、2022年9月に週刊文春がスクープしたのが契機。文春が証拠として掲載したLINEのトーク画面にて、球界屈指のプレイボーイとして知られる彼が「今日けつなあな確定な」というメッセージを送っていたさまが大ウケし、数日間Twitterにてトレンド入りを果たす事態にとなった。
上述の通り元々は「けつなあな」表記になっていたが、ニュースが拡散していくにつれ、ネットユーザーたちの間で「けつのあな」もしくは「けつあな」の打ち間違いの可能性が高いと解釈されたのか、余計な「な」を抜いた「けつあな確定」表記で浸透していったと思われる。
野球掲示板・なんJ界隈では元々下ネタ系の話題で盛り上がる傾向が高く、「けつあな確定」は(スキャンダルネタで言えば)過去の「おはよー、チュッ(笑)」に引けを取らないぐらいの、2022年の野球掲示板・なんJ界隈の流行語になった。
流行語大賞では
なおその年の「ユーキャン新語・流行語大賞」ではワードそのものが下ネタなので黙殺された。残念だが当然。
ここpixivとniconico(ニコニコ動画)が選ぶ「ネット流行語100」でも、こちらは前者より更に俗っぽく下品な言葉でも両サイト中の記事が多数閲覧されていれば極力取り上げる方針の賞だが(※)、やはり選外となった。niconico代表のくりたしげたか(栗田穣崇)はこの結果について「こちらの記事の検索回数がベスト100に入るのには足りませんでした もしベスト100に入ったとしても受賞先が受け取りに困るワードなのでノミネートされません」と理由をツイート。仮に対象語句がGoogleトレンドやTwitterトレンド等の他サービスで人気であろうと評価しないという選考ルールなので、こちらもまた残当である。
- ※参考として、同年夏に流行した「ティーダのチンポ気持ちよすぎだろ!」は代わりにティーダ(とワッカ)が登場する作品名「FINAL FANTASY X」表記でなんとかノミネートされ、25位にランクインした。くりた曰く「お察しください」。
余談
関連用語
- 派生語に「FA宣言」ならぬ「AF宣言」がある。由来はこれの略語から。
- トーク画面にあった彼の発言「おえおう(おそらくこれ)させたい」もから、「おえおう」も「けつあな確定」同様の迷言とされた。その結果、名前の発音が「おう〜」(もしくは「おお〜」)で始まるプロ野球選手は「おえおう○○」の蔑称がつけられるとばっちりを食らう羽目に。(そのとばっちりを喰らった主な被害者は…。)
- 東京ヤクルトスワローズ所属の「村上様」こと村上宗隆内野手は、この年に王貞治氏らが持っていたシーズン55本塁打を超えるシーズン56本塁打を記録しており、「実は『おえおう』は『追え、王』の事だったのか?」ととんでも考察する野球ファンもちらほら。
- また「おろすならおろすで早いほうがいい」という発言もあり、先発投手が大量失点した際に「(先発投手を)降ろすなら降ろすで早いほうがいい」とセリフを改変する野球ファンもいる。
- 普段から現代語を古文に訳していたとあるTwitterユーザーの手により、「平安貴族の坂本勇人」のタイトルで「今日こそは 確かに定めて けつあなぞ」というパワーワードも作られている。綺麗な川柳。
エピソード
- ミームとしては、「罰ゲーム」「お仕置き」の意味合いで「けつあな確定」という表現を使う人が出現。要はこれとまったく同じ用法である。また、『けつあな確定な』という(ネット上の)コメントに対し『実際は「けつなあな確定」な』とツッコミを入れる「けつなあな警察」も現れた。
- 上記の入力ミス説以外にも「今日(は)ケツな、穴確定な」という説がある。
- 既に両者の間で示談は成立していたのだが、スクープ自体はA子さんの友人がうち明かした(要するに、終わった話を掘り起こした)もの。
- Twitterのトレンドを特集するコーナーがあるTBS系列の朝の情報番組『THETIME』では、(スクープ当時)時間帯もあってか坂本の名前に差し替えられ、スルーされていた。
- この話題が新しい中で行われた2022年9月13日のニンテンドーダイレクトにて『結合男子』というゲームソフトが発表された。元素をモチーフとしたゲームだが、そのタイトルのせいかTwitterにて「結合男子」と調べると「結合男子 けつあな確定」「結合男子 けつあな」とサジェストが表示され、さらには「けつあな男子」「けつごう確定」というワードまで生まれるという風評被害を撒き散らしてしまうことに。とんだ迷惑である。
- 同時期にゲーム『対魔忍GOGO!』の発表を受け、「感度3000倍」がスキャンダルから1日遅れでトレンド入り。「けつあな確定」と並んでしまったことで、トレンドがこれまで以上に卑猥なものになるという合体事故まで発生してしまった。
- 翌2023年、声優・櫻井孝宏の不倫スキャンダルで流出したメール画面に「(不倫相手の名)ちゃんのツルツルは確定」と言う文面があり、「ツルツル確定」として本件とセットで弄られることとなった。
その後
2023年の4月14日に阪神タイガースが、続く15日に中日ドラゴンズが「声出し応援の際に悪質な替え歌や、選手を誹謗中傷するような野次はおやめ頂けるますようお願い致します」との注意を発表しており、公式から釘を刺される事態になってしまった。スポーツ誌は騒動後当然のように球場で飛び交っていた「けつあな」の野次が新規ファンや親子連れへの悪影響を及ぼすのではないかと懸念したのではないかと分析している。
同年の5月には、別の選手がさらにとんでもない女性問題を起こしていた事が報道されている。