概要
プロ野球・阪神タイガースの第32代監督・和田豊が残した、とあるメールの通称。
和田監督が「コーチ時代の2003年、松田聖子のものまねタレント・星奈々と初めて出会い、その後2005~2007年の間で不倫関係にあった」というスキャンダルが2013年に発覚。
週刊新潮の7月11日号にスクープ記事として掲載された…と言うのが発端。記事には以下のメールのやり取りが掲載されていた。
愛しい奈々!おはよー!チュッ(笑)
もう俺と奈々は既に運命共同体となっておりますので、どうか最後までお付き合いください(笑)
明日の晩は抱っこして、腕枕して寝てあげるからね
奈々!俺にもチュッは?(笑)
まだお風呂かな?一緒に入ろう! 今度ね!って…もう俺と奈々は、何でもありでしょ?(笑)
また湯船に浸かって、ちょっと恥ずかしそうな顔のかわいい奈々を見せてね! チュッ
「いかにも真面目な風貌をしているプロ野球監督の彼が、キャラ崩壊を感じさせるような文章を書いた」という点で、当時のネット上で話題に。またこのメールの内容は全国放送のテレビ番組でも公開され、本拠地・甲子園球場では「和田~俺にもチュッってしてくれや~」「よっ!下半身タイガース!」などのヤジが飛び交う地獄絵図となった。さらに、実の夫(父)が不倫をすると言うショッキングな出来事の後にもかかわらず、妻と息子・娘はその後も健気に振る舞ったことでも更に話題となった。
彼が2011年のオフに阪神タイガース一軍監督に就任した際「ちょっとしたスパイスを加えれば優勝できる」と言及していたため、上記のメールは「スパイチュメール」の俗称で呼ばれるようになった。
派生語
- スパイチュ:表記揺れ。
- 返信タイガーチュッ:所属球団である阪神タイガースからのもじり。「下半身タイガース」と言った野次も。
- おはよー!チュッ(笑):上記のメールから抜粋。「おはよ〜!チュッ(笑)」とも表記。このセリフだけたまに1人歩きする。
- 奈々:星奈々の「奈々」の部分。「魔の奈々回」など、数字の「7」を意図的に「奈々」へ書きかえるお遊び。
余談
- 星は別れた後うつ病が原因で仕事量が減少。2013年6月に「やり直すか、失業などによる遺失利益8000万円を支払うか」(メールが晒されたくなかったら8000万円払え)と星サイドが示談を提示。和田サイドは(鋼のメンタルで)応じず、7月に誌上で暴露される。
- 不倫自体は彼が現役時代から歌手・松田聖子の大ファンであったのが一因。2007年にこの事が妻にバレてしまい破局。妻は不倫相手に対して「本当だったら、すぐにでも熨斗をつけて差し上げたいぐらいですが、子供がいるので離婚はしない」「あんな旦那くれてやってもいいが、世間体もあるからとりあえずは手を引け」と手紙を送り、「偽物で満足してどうするの?本物で体験しなさい」と言われて夫婦揃って松田聖子のディナーショーに出向くようになる。
- 当時関西大学野球部に在籍していた長男は、起床後父親に向かって「愛しいパパ、おはよー、チュッ(笑)」と言ってブン殴られた。また、娘は父への野次や怒号が飛び交う甲子園球場において、ビールの売り子をしており、妻子ともども鋼メンタルの持ち主として話題になった。