走れ!走れ!猫丸 花も嵐も 踏み越えて
走れ!走れ!猫丸 夢は続くよ どこまでも(第49話)
データ
初登場話数 | 第2話「危ないオバサン」 |
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ナンバープレート | 品川56 ご56-56 |
テーマソング | 走れ!猫丸(歌:つのごうじ、ピタゴラス) |
概要
カクレンジャーの仲間にして、彼等の移動拠点に相当するキッチンカー(ケータリングバス)。資料や商品展開によっては「猫丸」と表記される場合もある。
その名の通り、黄色い車体に猫のような意匠を持つフロントが外見上の特徴であり、見た目だけでなく自らの意思を持つ、れっきとしたネコ族の妖怪の一種でもある。作中に登場する妖怪の多くが、人間の負の情念によって生み出された敵対的存在ばかりという中にあって、猫丸はザシキワラシやブンなどと並ぶ、数少ない善良な妖怪として位置付けられている。
言語能力までは持ち合わせていないものの、猫の鳴き声のようなクラクションと、車体各部のライトの点灯によって感情を表現したり、カクレンジャーとの意思疎通を行うことができる。百地三太夫曰く「気難しい性格」であり、実際にOV『オーレVSカクレンジャー』への登場時もエピローグにて、オーレンジャーが興味を抱いて触ろうとした際に怒ってしまい、彼等を驚かせてしまったこともある。他方で後述のバケネコ戦での活躍ぶりに対し、鶴姫からキスされた際には赤面する等愛嬌のある面も見せており、同時にこの反応から性別が雄であることも示唆されている。
カクレンジャーとは、彼等が妖怪退治の旅を始めるに当たり三太夫によって引き合わされており、以来全編を通して彼等の旅の足、そして拠点としてその活動を支えていくこととなる。
ドライバーは特に固定されておらず、メンバー全員が一通り運転経験を持っているものの、主にサスケ、セイカイ、サイゾウのいずれかが運転を担当することが多い。また一度だけ、ニンジャマンが運転したこともある(第45話)。
能力
前述の通り、猫の顔を模したフロントは口に当たる部分が開閉できるようになっており、その中に備わっている鋭く頑丈な歯で、鎖を噛み切ってしまうこともできる。
あくまでもカクレンジャーの移動拠点としての役回りが主なため、ネコマルが戦闘に参加することはまずないものの、バケネコ戦では同じネコ族であることから彼女の妖気を辿ってその所在を突き止めてみせたり、カクレンジャーが窮地に陥った際に文字通り飛んできては、バケネコを撥ね飛ばしてみせるなど、見事な活躍振りを見せたこともある。
これ以外にも飛行能力や瞬間移動といった便利な能力を備えており、元から備わっていたのか三太夫によって装備されたのかまでは言及されていないものの、屋根部分には大砲が装備されており、リモコンの遠隔操作で発射できる。
あくまでも「バスの形をした妖怪」という特性上、普通のバスとは異なり排気ガスを一切出さないのも特筆すべきポイントの一つである。これを活かす形で、セイカイがソーラーカーの開発を目指す麻衣子達を喜ばせようと、ネコマルの屋根にソーラーパネルを取り付け、ネコマルが自走することによってあたかもソーラーカーが完成したように装ってみせたこともある(第22話)。
とはいえ、妖怪であるがゆえの弱点も存在し、ネコ族なだけあってまたたびの匂いに弱いところを作中でも露呈してしまっている。実際に花のくノ一組がこの弱点を利用してカクレンジャーを罠へと誘導し、彼等を窮地に陥れたこともあった(第15話)。また、忍之巻探索の旅の時のように、ナビゲートが不十分な場合はそれにつられて走行に支障を来してしまう場合もある。
ネコマルは前述の通りキッチンカーでもあるため、その内部には調理に関する設備も一通り揃っており、こちらもリモコン操作によって展開するようになっている。サスケ達は妖怪退治の旅を続ける傍ら、この設備を活用して行く先々でクレープやホットドッグ(※)の販売を行い、その売上を生活費に当てている。
ただその都合上、車内の居住性はあまり良い方ではないようで、作中でもサスケ達は別にテントを立ててそちらで寝起きすることが多い。
(※ 第5話他にて掲示されていた看板より)
備考
ネコマルは、スーパー戦隊シリーズとしては初となるバス型の移動拠点であるが、テレビ朝日側のプロデューサーとして本作に参加していた梶淳によれば、本作の物語を『西遊記』のような構造とすべく、それまでのシリーズ作品で恒例となっていた基地を廃する代わりに導入されたものであるという。
ベース車両にはダイムラー・クライスラー製のケータリングバスが使用されている。本作に助監督として参加していた田﨑竜太が後に語るように、アメリカなど海外ではキッチンカーとしてよく見かける車種ではある(参考リンク)ものの、日本では流通している台数が少なかったことから、北海道のゴルフ場の休憩場に置かれていた中古車をスタッフが探し出して購入、デコレーションを施したものとなっている。
視聴者からも好評だったようで、これを受けて当初の予定を変更する形で、プラデラとしての商品化もなされている。3種類のライト&サウンドギミックを搭載している他、オリジナルギミックとして付属のミニシャークブリッダーを、展開したリアハッチから内部に格納することもできるようになっているのが特徴である。
関連タグ
ギンジロー号:『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場するマシン、および拠点の一つ。ネコマルと同様にバス型の移動拠点であるが、こちらは特に武装が施されていないという点で相違している
ネコバス モルガナ:いずれも猫であると同時に、バスとしての側面も有している他作品のキャラクター達