概要
ゼムリア大陸西部の内陸部に位置する土地。北のエレボニア帝国と東のカルバード共和国と言う二大国に挟まれており、両国の緩衝地かつ経済交流の名所となっている。またマインツ鉱山から豊富な七耀石が採れることから、政治的経済的共に要所のため、熾烈な領土争いの対象となってきた歴史がある。
そういう経緯から議会には親帝国派と親共和国派がしのぎを削って勢力争いをしており半ば帝国と共和国の代理戦争の場と化している。それゆえに『魔都クロスベル』という別名すらついているほど。
中心都市クロスベル市は経済面においては優れている一方で治安は最悪な状態となっている(一歩裏に回れば帝国と共和国のスパイが暗躍し、国外から流入した犯罪者組織やマフィアが抗争を行っており、表でも犯罪者相手ですらそれが帝国と共和国の関係者であれば警察すら強く出れていない有様)。また、軍隊の保持は認められておらず、治安維持には警察と遊撃士協会が、国境防衛に限っては警備隊が活動している。
ご当地キャラはみっしぃ。
上記のように治安面は優れていないものの経済面は恵まれている、という歪な環境のため、人々は日々の生活には不自由しないもののどこか不安を抱えている現状があり、その不安の解消先である正義として、警察の代わりに遊撃士協会が高い人気を誇っている。
最初に舞台に選ばれた『零の軌跡』では、そんな遊撃士に比べ斜陽となっている警察で働く新米警察官の物語を描いている。
『碧の軌跡』後半にディーター・クロイス市長が共和国家として独立を宣言しクロスベル独立国となる。しかし、ロイドとの戦いやマリアベルとの決別などが重なりエレボニア帝国に占領・その後エレボニア帝国・クロスベル州として併合される。
併合後はルーファス・アルバレアが総督に就任し、皮肉にも帝国の属州となったことで最大の問題点であった治安も改善されることとなる。が、支援課の封じ込めを始めとした政策が潜在的な不満の蓄積となっていた点をⅦ組から指摘されており、同時にルーファスが優れ過ぎていたために総督府がルーファスのワンマンチームと化しているなどの問題点は総督府職員からさえも指摘されるなど、別の問題を抱えることとなる。帝国領となったことで共和国と国境を隔て、ヨルムンガンド戦役時には要塞化されたタングラム門を隔てた最前線となっていた。
大戦終結後、オズボーンの死に伴う革新派の衰退と帝国の政策変更、および共和国との終戦条約締結の一環として、クロスベルは帝国と共和国の双方を宗主国としせず、ノーザンブリア同様にアルテリア法国を宗主国とする自治州となり、本当の意味での自治州としての独立を勝ち取る。同時に帝国と共和国が宗主国でなくなったことで、これまでのようなお目溢しは一切なくなり、帝国及び共和国の犯罪者も新たな自治州法及び自国の法で厳重に裁かれることとなる。
リベール王国と比べるとお世辞にも民度は高くなく住人は責任転嫁や手のひら返し、強きに靡く等、良くも悪くも現代社会の大衆というべき性格をしている。また、帝国や共和国の人間からは自国の属州という認識が強いが、基本的に公正に接する。しかし、一方でクロスベルの人間だからという理由だけで横暴に振る舞うなど両極端な面を持っている。
余談ではあるが、クロスベル自治州のモデルは香港やマカオとされている。
地域
クロスベル警察学校
クロスベル自治州南西、ノックス森林地帯にある警察官養成学校。
一般的な警察官や警備隊員を養成する他、警察車両の運転技術習得や、資格が必要な捜査官・鑑識官の養成や技術向上にも使われている。
なお敷地内には、拘置所や警備隊演習場などの各種行政施設もある。
オルキスタワー
クロスベル市の北側建設途中だった地上40階の新市庁舎。
大陸史上初の超高層ビルディングで、自治州の行政以外にも国際会議場や貿易センターなど、まさに大陸西部の中心を担うための機能が備わっている。
ディーター新市長の就任後、一気に建設が進められて西ゼムリア通商会議において披露された。
エレボニアに併合された時は総督府として利用された。
ミシュラムワンダーランド
クロスベル市の湖対岸にある高級保養地に建設されたテーマパーク。
大観覧車、ホラーコースターを始めとする数々のアトラクションがあり、劇団「アルカンシェル」と並んで、クロスベル観光最大の目玉となっている。
関連人物
クロスベル警察
特務支援課
捜査一課
警察学校
クロスベル警備隊
遊撃士協会
- アリオス・マクレイン
- ミシェル
- スコット
- ヴェンツェル
- エオリア
- リン
アルカンシェル
財政界
- ヘンリー・マクダエル
- ディーター・クロイス
- マリアベル・クロイス