概要
『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場するキャラクター。
エンディング後にまどろみの森へ行くと突如現れる二人組の兄弟。
青いスーツと剣みたいに上に伸びた髪のソッドが兄で、赤いスーツに盾みたいにやたら広い長髪のシルディが弟。
ガラル地方に伝わる伝説のポケモンについて、何か知っているらしいが……。
プライドが高く、無礼な奴が嫌い。
本人たち曰くセレブらしく、他の人間を目下に見て偉そうに振る舞うことが多い。
劇中ではソッドがネズに「変な髪型」と貶していたが、どう見てもお前が言うなである。
ソニアには「シーソーコンビ」と言われている。
正体
その正体はかつてガラル地方を救ったとされる王族の末裔。
しかし、ソニアが「ザシアンとザマゼンタがガラル地方を救った」と記述した本を発売した事に激怒し、「真にガラル地方を救ったのはポケモンではなく王族だった」という事を示すため、おびき寄せたザシアンもしくはザマゼンタに大量のガラル粒子のエネルギーを注入して暴走させ、伝説のポケモン達の印象を歪める事でその王族の存在を明確化しようと目論んだ。
かつてのガラル地方は英雄とポケモンが力を合わせてブラックナイトと呼ばれる脅威を退けたのだが、やがて時と共に内容が変わった形で歴史が伝承されていき、ポケモンの存在は闇に葬られ、更に英雄の存在も1人であるとされていった(エンジンシティのホテル・スボミーインに置かれている英雄の銅像が、剣と盾を装備した1人の騎士になっているのがその最たる例である)。
ラテラルタウンには2人の英雄とポケモンを讃えた遺跡があったが、これも壁画のレプリカによって覆い隠されてしまい、とある事件が起こるまで人々の目に触れることはなかった。
シーソーコンビはこの歴史を「葬った」一族の人間であり、先祖の名誉を傷つけられたとして歴史を再修正せんと考えたのであった。彼らは改竄された歴史を教わって育った人間であり、自分達が教わったことのみが唯一の事実だと考えていたのである。
ローズが集めていたガラル粒子を多く含む「ねがいぼし」を回収するべく配下の女性をソニアの助手として潜り込ませるなど用意周到。
しかし、その実験材料として各地のパワースポット(具体的にはジムスタジアム)で大量のポケモン達を強制的にダイマックスさせた事により、主人公達とは「ポケモンの事を蔑ろにしている」と見なされ、敵対する事となる。
結果的に伝説のポケモンのコントロールは失敗し、呼び出したポケモンから襲われそうになったが、危機一髪というところを主人公やホップに救われ、ことなきを得る。
シルディ
「お 恐ろしい……
あのような 恐ろしい 存在を
意のままに 操ろう などと
ワレワレは なんと
おこがましかったのか……!」
ソッド
「弟が 無事で よかった
……感謝する」
潜入していた女性
「わたしたちの 負け ですわね
あなたがたには ご迷惑を おかけしました」
事件後は自らが明かした罪を真摯に反省し、謝罪行脚へと旅立っていった。
主人公とホップの最後の戦いが終わった際にも、ダンデやソニアらと共に駆け付け、「素晴らしい戦いだった」と2人を労った。
歴史やガラル自体を自分たちの都合の良いように書き換えようとするなど、やろうとしたこと自体は悪辣なものではあったが、自分たちの行いが過ちであったことが分かった後は、素直にそのことを認め、贖罪のために行動する等、根っからの悪党ではなかったようだ(このあたりは王族としての気位やプライドのようなものもあったのかもしれないが)。
その後(ネタバレ注意)
上記のように、根っからの悪党ではなく、その後も罪滅ぼしを続けていたようである。『冠の雪原』ではガラルスタートーナメントのスポンサーとして資金を出していたことなどが判明する。
また、彼ら自身もスポンサー特権を使ってトーナメントに参戦する(ただし、最初のうちは名称が「???」表記で主人公とは絶対に当たることがないようになっている(必ず1回戦で別のトレーナーに敗北するため))。
その後、トーナメントで15回優勝すると満を持してと言わんばかりに現れ、タッグを組むことができるようになり、メインストーリーでは叶わなかった共闘が実現可能となる(ストーリー中では、剣版はソッド、盾版はシルディと深く関わるが、トーナメントでは絡みがなかったもう片方と組むことも可能)。
ただ、レベルは65と他のトレーナーたちと比べると一回り低くなっている上、相手の動きを妨害できるような技もないため、彼らと組んで勝ち抜いていく難易度はやや高めとなっている。運が悪いと片っ端から彼らの手持ちが倒されて行き、プレイヤー1人で相手チーム2人を相手に奮戦しなければならなくなる事態も往々にしてありうる。
手持ちポケモン
ソッド
※1回目と3回目はソード版のみ
1回目 / まどろみの森
2回目 / ブラッシータウン
シルディとのタッグ
- グソクムシャ♂ Lv.62
- ニダンギル♂ Lv.62
- キリキザン♂ Lv.62
3回目 / エネルギープラント
- ネギガナイト♂ Lv.64
- グソクムシャ♂ Lv.64
- ニダンギル♂ Lv.64
- キリキザン♂ Lv.64
ガラルスタートーナメント
タッグバトルの対戦相手またはパートナーとして登場
- ネギガナイト♂ Lv.65
- グソクムシャ♂ Lv.65
- キリキザン♂ Lv.65
シルディ
※1回目と3回目はシールド版のみ
1回目 / まどろみの森
2回目 / ブラッシータウン
ソッドとのタッグ
- ドータクン Lv.62
- タイレーツ Lv.62
- ギギギアル Lv.62
3回目 / エネルギープラント
- ネギガナイト♂ Lv.64
- ドータクン Lv.64
- タイレーツ Lv.64
- ギギギアル Lv.64
ガラルスタートーナメント
タッグバトルの対戦相手またはパートナーとして登場
- ネギガナイト♂ Lv.65
- ドータクン Lv.65
- ギギギアル Lv.65
余談
兄であるソッドは手持ちポケモンにニダンギルを所持しているものの、ギルガルドに進化していない。
ニダンギルからギルガルドへの進化条件はやみのいしを使うという至極簡単なもので、裕福な彼らにはやみのいしを手に入れることなど簡単なはずなのに、である。
ギルガルドは人が王になる素質を見極めるポケモンという伝承がある事から、彼らには『王の素質が無い』という事を間接的ながら暗示しているようにも窺える。
一方で元チャンピオンであるダンデやカロス地方の四天王ガンピ、そしてもちろん歴代の主人公たち(皆ポケモンリーグチャンピオンになることに成功している)はギルガルドに進化させる事に成功しているが、これは王の素質があると見なされたからなのかもしれない。
主人公が各スタジアムで戦う事になるダイマックスポケモン
主人公(+ホップ・ネズ・各ジムリーダー)が戦うダイマックスポケモン達だが、以下の表に記載されているものは、氷山の一角に過ぎない。ターフ~エンジンスタジアムでは1匹だけだが、ラテラルスタジアム以降は、各ジムリーダーが「1人1匹ずつ」とお願いしている事から、各ジム4匹発生している(アラベスクスタジアムも4匹発生したが、主人公たちが来る前にビートが3匹、ポプラが1匹片付けており、スパイクスタジアムはそもそもダイマックスできないので発生していない)。
スタジアム | ポケモン |
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ターフスタジアム | アマージョ |
バウスタジアム | ギャラドス |
エンジンスタジアム | コータス |
ラテラルスタジアム | ローブシン(ソード版のみ) / ヨノワール(シールド版のみ) |
キルクスタジアム | ギガイアス(ソード版のみ) / ユキメノコ(シールド版のみ) |
ナックルスタジアム | オノノクス |
関連タグ
ネギガナイト:持っている武器が彼らの髪型そっくり。バトルでも一番手として選出される。