マイクロニクス
まいくろにくす
曖昧さ回避
概要
株式会社マイクロニクス とは、かつて大阪府大阪市中央区に存在していたテレビゲーム開発に於ける下請け会社。
1980年頃に八木一夫・塚田政彦の両氏により創業されたとするが、会社概要等の情報が伝わっておらず詳らかに無い。1990年頃に「株式会社カオス」へ社名変更されたとするが真偽は全くの不明。
ただ、1985年よりファミリーコンピュータ用ソフト開発の下請けを行っていた会社であることは間違いない。
通常は全く表に出てこない存在であったが、2000年代に入り海外サイトでその名が取りざたされるようになって以降、日本国内でもクソゲー製造会社として世に知れ渡るようになった。
クソゲーとする主な要因として、ゲームバランスの酷さや明かな調整不足もあるが、『ニコニコ大百科』によると通常のファミコンソフトのフレームレートが毎秒60である一方、マイクロニクス社の製品は毎秒12~20フレームであり、業務用ゲーム移植の際に元データをほぼそのまま使っているらしい。また、キャラの表示オーバーによるチラツキなども容赦なく発生している。
一般的に「クソゲー最後の砦」とも言われるBGMも、移植・開発問わず酷いものが多い。「明らかに音程が外れてる」「BGMと効果音が耳障り」という評価も少なくなく、特に「エグゼドエグゼス(FC移植)」オープニングと「おにゃんこtown」BGMは「聴いてると脳が破壊されそう」と(悪い意味で)伝説となっている。
ただし擁護するならば、ゲームバランスや調整は発注した会社が確認して再調整させるべきことで、必ずしもマイクロニクス側の手落ちでは無い。
また、後述の開発したとされるラインナップを見れば、1980年代まで下請け会社にしては明らかに年間の開発件数が過多である。これをこなすためには、元データを流用してでも納期に間に合わせる必要があったのだろうと思われる。・・・ま、それに関しては、こんなに仕事受けなければいいんじゃないかと言ってしまえばそれまでなのだが。
開発したとされるゲーム
※機種名の記載がない場合はファミリーコンピュータ用ソフト。
1986年
タイトル | 発売日 | 発売・販売会社 |
---|---|---|
ソンソン | 2月8日 | カプコン |
魔界村 | 6月13日 | カプコン |
スーパーピットフォール | 9月5日 | ポニーキャニオン |
怒 | 11月26日 | ケイ・アミューズメントリース |
タイガーヘリ | 12月5日 | ポニーキャニオン |
1989年
タイトル | 発売日 | 発売・販売会社 |
---|---|---|
ゾイド2 ゼネバスの逆襲 | 1月27日 | 東芝EMI |
Thundercade(海外のみ) | 7月 | サミー |
究極タイガー | 8月4日 | CBSソニー |
新・里見八犬伝 光と闇の戦い | 12月8日 | 東映動画 |
1990年
タイトル | 発売日 | 発売・販売会社 |
---|---|---|
もっともあぶない刑事 | 2月6日 | 東映動画 |
ブラッディウォリアーズ シャンゴーの逆襲 | 10月19日 | 東映動画 |
アトミックロボキッド(MD) | 12月14日 | トレコ |