概要
『ウルトラマン』におけるバラージ
バラージが初めて登場したのは『ウルトラマン』第7話で、中近東に存在する幻の町として登場した。国家元首は女王チャータム。5000年前にアントラーに襲撃を受け壊滅の危機に瀕したが、ウルトラマンに超ソックリなノアの神によって危機を救われ、アントラーの弱点たる「青い石」が納められた。
後に再度襲来したアントラーに襲われるが、ウルトラマンと科学特捜隊の奮戦によりアントラーは撃破された。
漫画『ウルトラマンSTORY0』では、かつて繁栄していた頃のバラージの様子が描かれており、チャータムも登場している(『ウルトラマン』本編に登場したチャータム本人とは考えづらいので、恐らく彼女の祖先であろうと思われる)。また、この時地球を訪れたのはゾフィーであり、これにより「ノアの神=ゾフィー」という解釈がなされることとなった(ただし、この作品は実際のウルトラシリーズとは切り離された世界で構築されているストーリーである点には注意)。
『ウルトラマンマックス』におけるバラージ
本作は昭和ウルトラシリーズをリスペクトしながらもちょっと異なる世界観のお話であり、気の毒なことにバラージは4000年前に既にアントラーに滅ぼされている。ただし、ノアの神と青い石に関する言及はなされている。
『ウルトラマンタイガ』におけるバラージ
劇場版『ニュージェネクライマックス』に、“バラージの青い石”と呼ばれる秘宝が登場。
日本で開催された特別展で展示されていたが、ダダ率いる宇宙人の窃盗団がこれを盗み出したため、警護に当たっていたE.G.I.S.と争奪戦を展開することになる。
青い石は最終的に無事ホマレによって奪還され、首領のダダもトライスクワッドに倒されたために計画は失敗に終わった。
また、このことから『タイガ』の世界の地球にもかつて青い石が秘宝として収められていたバラージと呼ばれた場所が存在していたようである(原典のようにノアの神と関連があったかは不明)。
その他の「バラージ」
以降の作品でもしばしば「バラージ」という名を冠するものが登場しているが、『ウルトラマン』本編のバラージとの関連は不明。
バラージの盾
映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国』では、M78星雲の有る宇宙とは別のアナザースペースに存在する惑星エスメラルダの伝説に「バラージの盾」と呼ばれる言葉が登場する。
ウルトラマンゼロはこれを探し出した際にウルトラマンノアと出会い、バラージの盾を装着してウルティメイトゼロへと進化したのだった。
婆羅慈遺跡
映画『きたぞ!われらのウルトラマン』に登場する遺跡。
秋田県にある、地獄が封じられていたと云われているピラミッド型の古代遺跡で、ザイゴーグが封じ込められていた。
内部には封印に使われている碧石と呼ばれる青い石とザイゴーグを再び封印する「結びの光」についてが書かれた碑文、そしてウルトラマンティガの石像がある。
余談
その後、カルロス黒崎の放送するWeb番組にて、取り巻きの女性の中にチャータムのような衣装を着た女性が登場する。
パンフレットによれば、秋田県に存在する、ピラミッド型をしている、内部にティガの石像が存在するなどの要素は、『ティガ』第1話に登場した「ティガの地のピラミッド」へのオマージュ要素であるそうだ。
「婆羅慈」という表記は、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場した護国聖獣の1つ:婆羅護吽へのオマージュ。さらに付け加えると、秋田県は『フランケンシュタイン対地底怪獣』にて、バラゴンが初めて出現した地である。
バラージ砂漠
『ウルトラ怪獣モンスターファーム』に登場する砂漠地帯。
関連項目
ウルトラマン ウルトラマンマックス ベリアル銀河帝国 きたぞ!われらのウルトラマン