ストライクダガー
すとらいくだがー
機体データ
型式番号 | GAT-01 |
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全高 | 18.02m |
重量 | 55.31t |
概要
地球連合軍が開発した初の量産型モビルスーツ。ヒロイックなガンダムのものとは異なるムスッとした顔立ちが印象的。
GAT-Xシリーズの強奪によって他機の開発データが不十分であったことから、ベースにはストライクガンダムが選ばれている。
元々は正式な生産型機体としてダガーが設計されていたものの、戦時下において急速なMS普及が必要であったためフェイズシフト装甲、ストライカーパックシステムといった試作機に標準装備されていたものはオミットされており、いわゆる簡易量産機という位置づけである。
これに伴って制式化時期が「ダガー」と逆転したことと、前期GAT-X機体中唯一奪取されなかったストライクにあやかったために、本機に「ストライク」の名が冠されることになった。早期の戦力投入を可能とするためソフトウェアの完成を待たずに機体生産はスタートされ、ナチュラルの身体的な不利(コーディネイターに比べて劣るシナプス代謝速度)がボトルネックとなっていた神経接合の不適合は、あらかじめ決められた動作パターンをインプットした半自動操縦とすることで解決した。これは戦闘のパターン化から対処される新たな弱点も生んだが、敵機に対する多対一戦法を基本とする事で穴埋めしている。
簡易型とはいえハード面は優秀であり、ストライクで洗練された100フレームを受け継ぎ、その稼働性によって運動性においてはジンを圧倒する。兵装面においても通常装甲を一撃で破壊し得るビームサーベルとライフルを標準搭載し、戦争後半の投入ながら戦力の巻き返しに貢献した。
一方で電波防護が不十分であることやユニウス条約後の環境では時代遅れな機体と化していき、ダガーLへの切り替えに伴い、大西洋連邦では退役。二線級の連合加盟国への払い下げやMA用の部品になる等の運命をたどった。
デザインについて
デザインが同じ大河原邦男である事もあって、SEED版ジムと言った趣のデザインになっている。
一方で、ジムではよくツッコまれる「なぜビームサーベルが右手で抜き辛そうな左肩側に装備されているのか?」という点を反省してか、ビームサーベルの装備箇所が右肩側に移動しているという違いもある。
劇中での活躍
第37話で初登場。このときのストライクダガーは第13独立部隊に所属し、集団戦法でジンの大部隊を追い詰めたが、電磁兵器グングニールにより戦闘不能に追い込まれる。
それ以後も本機は第2期GAT-Xシリーズやメビウスと共に活躍し、歌姫の騎士団やザフト正規軍のMS群に対峙した。同時期の量産機では、M1アストレイやゲイツがライバルになっている。
続編のDESTINYでは、スペシャルエディション4とTVSP「FINAL PLUS」(及びHDリマスター版第50話)にてデスティニー・プランに反旗を翻した地球連合艦隊が使用しており、メサイア攻防戦にて歌姫の騎士団やオーブ艦隊と共闘した。
ちなみに「21世紀のファーストガンダム」として制作されたSEEDにおいて、ファーストガンダムを彷彿とさせる「第13独立部隊」の名が前述通り復活したが、ファーストガンダムのそれとは異なり、所属陣営は実質的に主人公と敵対している。
武装
M703 57mmビームライフル
連合軍が開発した初の量産機用ビームライフル。形状はストライクのものよりデュエルのものに近い。グレネードランチャーを装備する。
オマージュ元のジムと同様、射撃音は原型機とは異なる物になっている(こちらの銃に近い)。後のダガーLやウィンダムも同様。
ただし、アーケードゲーム「機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.」を始めとした各種ゲーム作品ではアニメの物とは異なる射撃音を使用している。
なお、後続のガンダムシリーズでは「機動戦士ガンダムAGE」に登場する量産機ジェノアスが装備するビームスプレーガンの射撃音もアニメのストライクダガーと同様のものを使用していた(SEEDシリーズ、AGE共に効果音制作会社が同じフィズサウンドであり、TV版DESTINYからSEEDシリーズを担当している藤野貞義(※)がHDリマスター版SEEDでも担当になった際に同時期にTV放送していたAGEも音響監督として参加していた繋がりもある)。
※TV版SEEDのみ浦上靖夫が担当。
ES01 ビームサーベル
背部の1基のみ装備されている接近戦武装。ビームの色はイージスガンダムと同じく黄色。
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
頭部に内蔵されているバルカン砲。量産する前提の為、装備されているのは片方のみ。
対ビームシールド
耐ビームコーティングを施したシールド。ジンの重斬刀を受け止めることも可能。
初期設定ではストライクガンダムが使うシールドと同じものが使われる予定だったらしい。
パラシュートパック
背部のアタッチメントに装着されるオプション武装。上空の輸送機から降下する際に使われる。
但し、装着箇所の都合上ビームサーベルを外さなければならず、接近戦では丸腰となってしまう。
関連動画
立体物
フィギュアは「モビルスーツ イン アクション!」や「ROBOT魂」などで発売されていたが、プラモデルは本放送終了後に発売された簡易キットのコレクションシリーズのみでの発売であった。
後にSEED HGにて105ダガーが発売されたものの、105ダガーとはストライカーパック対応の胴体以外にも細かな相違点が多くニコイチするにしても難易度は高めであった。
デザイン的に共通箇所の多いダガーLのガンプラは本放送当時は発売されず、2021年になってHGCEからようやく新規ガンプラとして一般発売された(関節パーツのみ2013年発売のビルドストライクガンダムから流用)。
このキットにはランナーにスイッチが複数存在し、元の形状も共通箇所が多い事からストライクダガーのHGCE化も秒読みと言われていた。
そして2022年10月、プレミアムバンダイ限定発売ではあるものの待望のHGCEストライクダガーの発売が決定。
ストライクダガー用の新規外装に加えて劇中に登場したパラシュートパックも付属する。
HGシリーズでの1/144ガンダムSEEDの3陣営の量産機では、プレバンながらも最初にHGCE化を果たした。
パーツがダガーLと一部共通しているためか、プラモデルオリジナルギミックとして、原作では不可能だったストライカーパックの装着が可能となっている(但しサーベルラックとコネクタの蓋パーツを外す必要がある)。
更に、ダガーLからの余剰パーツで二本目のビームサーベル(ストライクダガーのサーベルラックは一つのみなので余剰となる)とビームカービンがそのまま組める為、事実上のボーナスパーツとなっている。
なお、ジンとM1アストレイ共に現状では1/144HGシリーズではガンダムSEED専用シリーズだったSEED HGのみの発売だが、ジンはシリーズ初期の2003年に発売されたキットで時代相応の可動や造りだったのに対しM1アストレイはHDリマスター放送期の2012年に新規に発売されたもので、現在の目線で見ても完成度が全体的に高水準と言われるHGガンダムAGEシリーズと同期なだけあり造形や可動面なども引き継いでおり後のHGCEの機体と並べても見劣りはしない為、本機体と並べても違和感は少ない。もっともHGCEストライクダガーの関節ランナーはM1アストレイの翌年発売のビルドストライクの流用というのも違和感が少ない理由だろう。