「幻想に喧嘩売る度胸もねェヒヨッ子が… 海賊を語るんじゃねェ」
「一つだけ これだけは間違いねェ事だ…!!」
「“黄金郷”も”空島”も!!! 過去誰一人 “無い”と証明できた奴ァいねェ!!! バカげた理屈だと人は笑うだろうが 結構じゃねェか!!」
「それでこそ!! ”ロマン”だ!!!!」
概要
「うそつきノーランド」ことモンブラン・ノーランドの子孫で、長年「黄金郷」を探し求めている探検家。
400年分の世代差故か人相はほとんど似ていないが、頭のてっぺんにはノーランド同様立派な栗がついている(多分元からそういう形質のある一族なのだろう)。また左腕には「MAROON」と栗をイメージしたタトゥーを入れている。
子分のマシラ・ショウジョウと共に猿山連合軍を結成しており、彼ら(あとウソップ)からは親しみと敬愛を込めて「おやっさん」と呼ばれているが、ルフィには頭の栗よりひし形のような顔の輪郭の方が印象的だったらしく「ひし形のおっさん」と呼んでいる。
プロフィール
本名 | モンブラン・クリケット |
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年齢 | 41歳→43歳 |
身長 | 242cm |
懸賞金 | 2500万ベリー |
所属 | 名称不明(船長)→猿山連合軍 最終園長(ラストボス) |
所属船 | クリマロンマリン号 |
出身地 | 北の海 |
誕生日 | 9月11日 (誕生木が栗) |
星座 | おとめ座 |
血液型 | S型 |
好物 | 栗きんとん |
初登場 | 単行本25巻 第227話『うそつきノーランド』 |
CV | 谷口節→内田直哉 |
戦闘能力
かなり深いジャヤ近海を長年素潜りしてきただけあって身体能力は中々のもの。貫手や回し蹴りなどの体術をメインにしたスピーディな接近戦が得意。さらに状況によっては懐に隠している銃を取り出し、中距離戦も展開する。
その実力は当時のサンジを相手に全く引けを取らず、寧ろ防戦一方に追い込むほど。決して伊達や酔狂だけで『最終園長』を名乗っているわけではない事が窺える。
しかし、半ば持病と化している潜水病により突然痙攣と共に倒れ込んでしまう事があり、体調的に満足に戦えないハンデを背負っている。
本来なら持病になるほどのものではないが、チョッパー曰く「毎日無茶な潜り方をしていた」ために体内の気泡が抜けずこうなってしまったらしい。
性格
表面上は偏屈でとっつきにくいが、本当はかなりのお人好しで度量の広い人物。
空島に行く難しさを知ったウソップに罵られた際には、特に言い返すこともなく論理的に説明した上で、それでも彼のことを許していた。
半分の家にベニヤ板を張って城のように見せる見栄っ張りな部分や、嬉しさの余りに調子に乗って宴を開くような部分もあるが、実際にはかなりインテリで「偉大なる航路」の天候や自然現象、考古学的知識など広範な知識を有している。
特に夢やロマンに対しては深い理解があり、単なる絵本のファンでしかなかった猿山連合軍が押しかけた際には快く受け入れ、ルフィたちが空島を目指していると知った時には、彼らが空島に向かう為に必要なものを用意し、無償で手を貸した。
「うそつき」の汚名を着せられたノーランドの一族であるゆえに人生を狂わされたということで、黄金郷を見つけることを"ノーランドとの決闘"と考えている。
しかし、マシラやショウジョウといったノーランドのファンを受け入れる、ノーランドを恨んで家を出たはずなのになぜか彼の遺した航海日誌を大切に所持、その航海日誌の内容を暗記して朗読する、といった風に、何だかんだでノーランドを嫌っているわけではないということも描かれている。
経歴
一応は海賊とされているが、実際には冒険家、探検家としての活躍の一面が強い。
過去
子供の頃は大嘘つきの大罪人とされるノーランドの血を引いているということで見ず知らずの他人からも罵声を浴びせられて生きていた。だが、そんな生活を送りながらもノーランドを信じ続け、ジャヤの実在を400年ずっと証明しようとする一族を恥じて、海賊になり一団の船長となる。
運命のいたずらか、航海の末にクリケットがたどり着いたのは絵本の通り黄金郷など欠片も見当たらないジャヤ。その場所で自分の人生を狂わせた先祖との決着を付けるために、去りゆく仲間に背を向けて海底に沈んだと考えられる黄金郷の遺跡を探し始めた。
「決着(ケリ)をつけようぜ ノーランド」
マシラとショウジョウはその噂を聞きつけてやってきた、黄金郷の実在を信じる「うそつきノーランド」のファン。孤独な生活の中にズカズカと入り込んできて、勝手に自分の手下になって暴れ回る「一途なバカ」である彼らに救われているという。
本編
麦わらの一味との初邂逅時は、黄金狙いの賊だと思い始末しに掛かるが、トニートニー・チョッパーの治療を受けた後に一味の空島への思いを聞いたことで、お前らみたいなバカに会えて嬉しいと空島に行こうとする麦わらの一味に協力するようになる。
だが、黄金の財宝を持っていることを知ったベラミーやサーキースに強襲され、暴行を受けた挙句に金塊は強奪される。十年もかけて集めた金塊への思いを捨ててまで猿山連合軍総出で空を飛ぶことになるゴーイングメリー号の強化に取りかかるもモンキー・D・ルフィにより財宝は取り返される。彼に感謝の気持ちを述べて彼らの航海の無事を願った。
空島編終盤ではルフィによってジャヤの実在を示す黄金の鐘が鳴らされ黄金郷が空にあることを知る。かつてノーランドが聞いた、どこまでも鳴り響く黄金の鐘の音や空に映るルフィの影に感極まるも、それだけでなくその二つが果たされたことで麦わらの一味が無事に空島に着いたことを知れた事にも安堵の涙を流していた。
黄金郷が空にあることを知れたため海底探索は中止となり、部下のマシラやショウジョウは冒険の終わりに困惑するも、続くクリケットの一言で彼らの困惑は笑顔へと変わった。
彼らは黄金郷を証明しようとしていたからクリケットに付き従っていたのでなく、その人柄自体に惚れていたのだ。
「次ァどんな ロマンを追いかけようか」
この言葉により連合は解散せずに続投し、2年後現在は幻の島「夢幻郷(ナクロワ)」を探している模様。
余談
ゲーム『ワンピース グランドバトル3』でボン・クレーの必殺技マネマネモンタージュにより、ボン・クレーの変身として登場する。
死ぬがいいと言った後、蹴りと抜き手を順に敵に喰らわせピストルで撃つという原作のサンジとの戦いを踏襲した必殺技。
関連タグ
モンブラン・ノーランド ワイパー モンキー・D・ルフィ ウソップ