「ブレイブ・イン!」
「キョウリュウチェンジ!」
ガブリンチョ!
「ファイヤー!」
You are the KING, You are the KING, You are the KING!
キングキョウリュウレッド!
「聞いて驚けぇ!!」
「挟撃の勇者!キングキョウリュウレッド!」
「荒れまくるぜ~!止めてみな!」
CV:川名輪太郎
スーツアクター:縄田雄哉
概要
『王様戦隊キングオージャー』第32話より登場するヒーローの1人で、「挟撃の勇者」(※)の二つ名を持つ。
王様戦隊が飛ばされた先の異世界(地球)で出会った青年・プリンスが変身者であり、変身アイテム兼専用武器の「キングガブリカリバー」に、ゴッドクワガタ獣電池をセットする事で変身する。
本作の第2部突入と前後して、その存在が公式に明らかにされた存在で、ブレイブキョウリュウレッドと同様に、桐生ダイゴが変身するキョウリュウレッドとは全く別の戦士になる。
※この二つ名は、師匠でもある斬撃の勇者にあやかると共に、獣電池に宿ったゴッドクワガタを意識したのだろうと見る向きもある。
特徴
出で立ちはキョウリュウレッド・カーニバルをベースとしつつ、上半身が王様戦隊の装甲とマントを組み合わせた姿となっており、装甲右胸の紋章も、キョウリュウレッドのマークへと置き換えられている。
変身音は『キングオージャー』側の変身音に使われる「You are the KING」を、『キョウリュウジャー』のサンバ調で歌い上げる仕様になっており、これまた2作品の要素が組み合わさっている。変身時の動作や掛け声も、キョウリュウジャーと同じくメロディに乗ったダンスでありながら、装甲を纏う際には獣電池に宿っているゴッドクワガタのエネルギー体が出現し背後から変身者を挟み込む、キングオージャーに近い形でチェンジが行われる。
キョウリュウジャー、そしてキングオージャーの折衷とも言えるこれらの要素については、後述の通り変身アイテムでもあるキングガブリカリバーが、『キングオージャー』世界の住人であるヤンマ・ガストのテクノロジーによって改造された事に起因している。
戦闘では、キングガブリカリバーを使用しての剣技を用いる。他のキョウリュウジャーとは異なりガブリボルバーを所持していないが、斬撃を飛ばす事で遠距離攻撃にも対応している。またその都合上、キョウリュウジンへの搭乗時には操縦席のガブリボルバー用のスロットが空のままとなっている。
誕生の経緯
異世界にてキョウリュウジャーと邂逅を果たしたギラ達だったが、彼等は宇蟲王の差し金で再興したデーボス軍によって獣電竜を捕らえられ、力を封じられた状態にあった。
「獣電竜を生身で打ち倒して認められ、そのスピリットを獣電池に取り込む事で変身が可能になる」キョウリュウジャーの成り立ちと、「プリンスは戦士としてのポテンシャルは高いが心構えがなってない」話を立風館ソウジから聞いたギラは、事態の打開を図るべく一計を講じる。
一方、当のプリンスはヤンマ・ガストに折れたガブリカリバーをキングガブリカリバーとして修復してもらっていた。キングガブリカリバーを受け取ったプリンスは、ヤンマから「試し切りに丁度良い相手」を示される。それは誰であろう、邪悪の王ギラであった。
「俺様が、ニホンを支配する!」と宣言するギラに決闘を挑まれ、立ち向かうプリンス。無闇な攻撃を繰り出す生身の彼に、ギラはクワガタオージャーに王鎧武装する邪悪の王らしい卑怯な戦法で対抗。
当然プリンスからは指摘をされるも、「邪悪の王には、褒め言葉よ!」と一蹴して彼を圧倒する。
「雑魚以下だな…無謀で無策、無闇な攻撃!退屈過ぎて、欠伸が出るわ」
自身の無茶な戦い方を諫める様に煽るクワガタオージャーの言動に、プリンスは「剣は只の武器じゃない、大切な相棒だ」とソウジの言葉を思い出す。
「そうか…剣は大切な相棒……俺は、キングになる男、この星の皆を、守る為に!」
決意を新たにしたプリンスに、クワガタオージャーは一切の情け容赦無くオージャフィニッシュを放つが、プリンスは逆にそれを躱し、クワガタオージャーに一撃を見舞う事に成功する。その後、ギラの体内からゴッドクワガタのスピリットが放出され、プリンスの持っていた空の獣電池に入り込む事でゴッドクワガタ獣電池へと変化した。
ギラとプリンスの戦いは、「無茶な戦いをするプリンスに心構えを教えつつ、デーボス軍に捕まった獣電竜の代用としてゴッドクワガタを使用するため、クワゴン(ゴッドクワガタ)にプリンスのことを認めて貰う」目的があった。
かくして変身能力を得たプリンスは、ギラや王様戦隊と共に街で暴れているデーボス軍の前に立ちはだかり、キングキョウリュウレッドへの初変身を果たす。
「王鎧武装!」
「ブレイブ・イン!」
ここに、新たな戦士が誕生したのだった。
そして先代キョウリュウレッドであるダイゴから、正式にガブティラを託された事で、2代目キョウリュウレッドとしてガブティラが継承された。
余談
- コラボ回や特別編へのゲストの形で、過去のシリーズ作品のヒーローが現行のシリーズ作品に登場したケースは枚挙に暇が無いが、キングキョウリュウレッドの登場については「一味も二味も違う」とのコメントも合わせてなされており、この事からファンの間ではシリーズとしては初となる、「過去作品の戦隊ヒーローがレギュラーの新戦士として登場」する可能性も指摘されていた。
- 近似したケースでは、『仮面ライダージオウ』の門矢士(仮面ライダージオウ)や『ウルトラマンジード』のウルトラマンゼロが該当する。
- 追加戦士以外の形式で参加したケースにまで範囲を広げると、前年に放送された『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の五色田介人(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)も、(厳密には別人ではあるが)やはり同様のポジションに当たる。
- 『キョウリュウジャー』とのコラボやキングキョウリュウレッドの存在が発表されるのに先駆けて、7月末には「キョウリュウジャー10thプロジェクト」の始動もアナウンスされている。同プロジェクトとの関連性について公式に言明されていないが、「これまでのスーパー戦隊では成しえてこなかった驚き」を届ける触れ込みである(参考リンク3)事から、キョウリュウレッドの現行作品への参戦はこちらとも連動したのではと見る向きもある。
- スーツアクターの縄田雄哉は、ゼロワン・リバイと、令和以降の仮面ライダーシリーズにて主役ライダーを2体担当した常連組で、8月まで『キングオージャー』の同期だった『仮面ライダーギーツ』でも、サブライダーのバッファの他、番外ライダーのギャーゴも担当していた。コラボ回でこそあるが、キングキョウリュウレッドを担当した事により、主役ライダー・戦隊レッドを両方演じたスーツアクターとして名が刻まれる事となった。
- 作中ではサラリと流されているが、前述の通りギラの体内からゴッドクワガタのスピリットが出てきたこと、そしてギラ以外の王様達がシュゴッド不在の為に変身不可能だった事から、それまでもファンの間で度々指摘されていた「ゴッドクワガタのシュゴッドソウルがギラの体内にある」可能性が、より濃厚となったのではと見る向きもある。
- 一応、ヤンマがギラに何故変身出来たのか疑問をぶつけてはいるが、当の本人はガン無視してすぐに話を切り替えると、露骨なはぐらかしに及んでいる事から、2年の間にギラ自身も何か気付いたのでは?と考える声も多い。
関連タグ
仮面ライダーリバイ&仮面ライダーバイス(デザイアドライバーver.):『仮面ライダーリバイス』に登場するヒーロー達。TVシリーズの後日談に当たる『MOVIEバトルロワイヤル』にて、当時の現行作品である『仮面ライダーギーツ』のアイテムを使用して変身した点で、キングキョウリュウレッドとの近似点を有する。また前述の通り、リバイのスーツアクターは縄田雄哉その人である。