ジェノザウラー
じぇのざうらー
スペック
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概要
ガイロス帝国軍のティラノサウルス型大型ゾイド。もともと帝国軍が開発していた次世代型ティラノサウルス型ゾイド・プロトレックス(後のバーサークフューラー)にデスザウラー復活計画で入手したオーガノイドシステム(以下:OSと呼称、アニメシリーズのオーガノイドとは無関係)を取り入れて完成させた。
遠近両方で高い性能を発揮し、背中のパルスレーザーライフルは至近距離ならシールドライガーのEシールドを貫通可能なうえ、集束荷電粒子砲は中型ゾイドを一撃で蒸発させることができ、大型ゾイドであってもただでは済まないほどの威力である。ただし集束荷電粒子砲発射の際はアンカーで脚を地面に固定する必要がある(アニメではそれを見抜いたバンの回避行動に対抗し無理して方向を変えた結果、脚を損傷してしまっている)。
格闘戦もセイバータイガーATを容易くダウンさせる高水準ぶりで、性能を盛ったことで増えた重量はホバリング移動で機動する方法で解決した。
しかし、もともと完全野生体をベースにしたプロトレックスがシンクロ率の問題で安定しなかったため、パイロットの精神コンディションが機体に直結してしまい、「だったら常時凶暴化させればいい」という逆転の発想から機体をある意味安定させている。しかし、そのために凶暴化したゾイドの感情がパイロットに流れ込み、操縦性が悪化する課題も残した。
この課題が最初に露呈した初期生産機は、OSが未調整であった代わりに従来のゾイドを遙かに凌ぐ戦闘能力を持っていたものの、パイロットの性格にさえ影響を及ぼすその操縦性の悪さは、エースパイロットでも乗りこなすことが出来る者が10人に1人いるかいないかと言われているほどとされる。
後に、OSにリミッターをかけて扱いやすくし、操縦性と安定性を高めた量産型が少数導入された。プロトタイプ第1号機と比べると大幅に戦闘能力が低下しているが、それでも主力機相応の性能を誇る。
バトルストーリー
ガイロス帝国軍のテストパイロット、アイスマンことリッツ・ルンシュテッド中尉が本機のプロトタイプに搭乗。
模擬戦闘においてレッドホーンGCとセイバータイガーATを瞬時に撃破し、OS搭載機の性能を知らしめることになる。
その後ガリル遺跡での調査任務の際に共和国軍のレオマスターの1人・アーサー・ボーグマン少佐との運命的な出会いを果たす。
格闘戦に特化したブレードライガーとの相性が悪い事もあり(もっとも、兵器としての完成度でいえばジェノザウラーの方が上ではある。)苦戦を強いられるが、目標のゾイドコアの回収、および撤退に成功。
後にリッツ中尉のジェノザウラーは、「打倒ブレードライガー」という命題の下、ジェノブレイカーへと強化された。
また、本機の開発ノウハウがバーサークフューラーの開発に活かされたほか、具体的な描写は無いが、ネオゼネバス帝国でも継続して運用された記録もある。
アニメでの活躍
ゾイド-ZOIDS-
バトルストーリーと設定こそ異なる(デスザウラーを蘇らせる過程で偶発的に誕生した、曰く「悪魔の分身」)が、物語の重要なスポットとして登場し、その後に登場する本作最大の敵の存在を示唆する予兆として、また規格外の強さから少年時代編の中ボスポジションも務めた。
主なパイロットとしてレイヴンが搭乗した。
また本作では放電機能を有しており、アンカークローで掴んだ相手を機体ごと感電させるというエゲツない攻撃が可能になっているいる。
最大出力では膨大な電気エネルギーで自身の周囲を爆散させることさえ可能なようで、これを受けたゾイドは機関部の爆発も手伝って木っ端微塵に砕け散ることになる。
マウントオッサでのバンとの戦いでセイバータイガーを放棄したレイヴンの新たなゾイドとして、プロイツェンから下賜された。
初陣から野党を無残に壊滅させ、プロイツェンの命で帝国首都から落ち延びた皇帝ルドルフの抹殺のためその勢いままデザート・アルコバレーノのロッソとヴィオーラを最大出力の放電で撃破し、さらに直後のバンのシールドライガーとの一騎打ちでは完膚なきまでに叩きのめし、ライガーを元の化石に戻している。
その後もレイヴンの高いゾイド操縦技量も相乗し、無敵に近い強さを誇った。
しかし帝都を目指してブレードライガーを駆るバンの前に立ち塞がって追い詰めるも、バンが「ブレードライガーのレーザーブレードの振動エネルギーが荷電粒子砲の電子を拡散させる」ことに気付き、最大出力の荷電粒子砲をシールドとブレードの合わせ技「ブレードアタック」で正面から打ち破られ、あえなく敗北し爆散した。
その後、ガーディアンフォース編でヒルツの導きで復活したレイヴンの機体として2代目が登場。
後述するように、以前の黒と紫のカラーリングから、より原型であるデスザウラーに近い赤色にサブカラーが変化している。
さらに直後にシャドーの力でエヴォリューションコクーンの中で進化し、ジェノブレイカーへと進化して猛威を振るった。
その他、終盤にリーゼの駆るサイコジェノザウラー、最終決戦でプロイツェンとヒルツに反旗を翻したレイヴンと対峙した改造量産型3機と、デスザウラーに関わる存在として最後まで存在感を放った。
しかしさすがに終盤になると、上位互換のジェノブレイカーと過去のしがらみを振り切ったレイヴン相手では力不足となり、3機まとめて葬り去られる不遇を託った。
ゾイド新世紀/ゼロ
遺跡から発掘された機体が登場し、チーム・フーマが乗り込む。
しかし「キング」ことバックドラフト団のベガ・オブスキュラの規格外の実力には相手が悪く、ほとんど傷一つつけられないままバーサークフューラーのかませ犬にされてしまった。
尚、ジェノザウラーは頭部形状で帝国仕様機とレイヴン仕様機を判別できるデザインとなっているが、これらアニメ二作ではレイヴン仕様のCGを使いまわしていたため、他の仕様が登場することはなかった。
漫画での活躍
前述のアニメ版と同様にレイヴンの乗機として登場。
シャドーとの合体を前提に設計されており、高い性能を引き出す代償として一度の合体でゾイドコアは生命力を失い死んでしまうというシャドーの特性にあわせ、9個のゾイドコア搭載している。
バンのシールドライガーを大破させるも、直後に進化したブレードライガーに撃破された。
バリエーション
ジェノブレイカー
該当項目を参照。
ジェノザウラー レイヴン仕様
アニメ1作目で登場したレイヴンの機体。頭部の装備構成がビームガン×1レーザーセンサー×2に変更されている。どこかの公国軍最終MSよろしくワイヤーつきで腕を飛ばせて電撃を流したりもできるが、これは後のアニメシリーズのジェノザウラー共通の機能である。
また、後方へのバーニアでブレードライガーのブレードアタックを受け止めたり、腕一本でブレードライガーを持ち上げて投げつけるパワーも持っている。
ジェノザウラーR
「レイヴン機」と「リッツ・ルンシュテッド機」が該当する。
レイヴン機はアニメのGF編で登場した赤いフレームの機体であり、製造過程でアンビエントの因子が加えられている。
荷電粒子砲とレーザーガンの併用によってブレードライガーのEシールドを突破する場面があるが、キット準拠の設定でも、Eシールドは異なる周波数のエネルギー弾に弱いとされている。
レイヴンが搭乗しジェノブレイカーへと進化した機体の他、イヴポリスに配備されていた無人仕様の機体が3機確認されている。
ジェノバスター
ジェノブレイカーよりも先行していた派生機。デススティンガーが暴走した場合に抑えるための機体として構想されていたが、高すぎる性能にパイロットとゾイドコアが耐えられずお蔵入りし、バーサークフューラーにノウハウが活かされた。
スーパージェノザウラー
『ZOIDS 〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜』に登場した強化形態。
ジェノブレイカーの没画稿を転用したもの
コロコロコミックにジェノザウラーの玩具の改造例として、同じデザインの機体の写真が掲載された事がある。
同作には、他にもコロコロの改造ゾイドや没機体が何体かオリジナル機体として登場している。
ロジャー機
『ゾイドフューザーズ』に登場。バトルロイヤルに参加した「地獄の破壊王」ロジャー(声:若本規夫)が駆る黄色いフレームのジェノザウラーで、尻尾の節が一つ増えている。
カラーリングは『フューザーズ』米国展開時にハズブロで限定発売されたライトニングサイクスと同様。
ジェノザウラー・ホロテック
ホロテック仕様の機体であり、光学迷彩の他、ビームなどを跳ね返すこともできる。
ジェノトルーパー
小学館刊『機獣新世紀ゾイド 公式ファンブック2』にて登場した飛行タイプの強襲型ジェノザウラー。
背部に大型の翼を備え、マグネッサーシステムによって飛行可能となった。
背部のロングレンジパルスレーザーライフルは4門に増設され、頭部にはガトリング砲を搭載。
ファンブック内のバトルストーリーでは、友軍の撤退を支援すべく最新鋭のゾイドと共に出撃したが、戦闘の最中に暴走を起こして敵味方の区別なく攻撃を始めたデススティンガーの背後から攻撃を仕掛けるも超重装甲を打ち破るには至らず、逆に捕えられ撃ち抜かれた挙句切断されてしまった。
リビング・デッド・バタリオン
ジェノザウラーの残骸をキメラブロックスが取り込んで発生したアンデッドの様なゾイド。