概要
「蒼き最恐竜」の二つ名を持つ、ジェノザウラーのリーゼ専用機。ジェノブレイカーの因子を培養して作られた。「ジェノザウラー・LiS」という表記も存在する。
また、レイヴン機にアンビエントの因子が加えられているのに類似して、こちらでもオーガノイドのスペキュラーが機体の調整に加わってサイコジェノザウラーが生み出されたとされている。
頭部の二連フレキシブルレーザー、複合レーザーセンサー、脚部の幻影発生装置など、特徴的な武装を持つ。
幻影発生装置からミストを噴霧して立体映像を投影することが可能であり、同作に登場したセイバータイガーの幻影である「ケルベロス」と類似した機構である。
フレキシブルレーザーは(一部の媒体では「2連装レーザーガン」と表記される)、可変レーザーであるために砲身を動かす必要がなく広角度に攻撃が可能とされており、HMM版の設定によると、収束率を可変させることで2種類のエネルギー弾を発射できるとされる。
また、レイヴン機と同様にワイヤーキラークローを持つ。
精神攻撃のイメージが強い機体だが、搦め手なしの純粋な戦闘力も高く、(連戦続きでボロボロだったとはいえ)バンのブレードライガーとも互角以上に戦い、実質的に勝利している。
劇中では、ヘルキャットの幽霊の「チロル」と、リーゼと深い因縁がある幽霊「ニコル」との悲劇的な描写が描かれた。
最終的にはヒルツのデススティンガーと戦っていたレイヴンとジェノブレイカーの救援にかけつけた際、用済みと見なしたヒルツによる荷電粒子砲の一撃で失われている。諸共始末されかけたレイヴンとジェノブレイカー、そしてリーゼとスペキュラーはなんとか生き延びた。
HMM版ではアニメのレイヴン機の設定を強く残しており、ワイヤーキラークローや放電装置、胴体全体からの放電「エレクトリック・ショック」、荷電粒子砲とロングレンジパルスレーザーライフルの同時併用をするなどの設定がされている。また、幻影発生装置はマルチ・ウェポン・ポッドに変更され、幻影発生装置の他にもレーザー・ミサイル・ロケットなどを搭載しておりジェノブレイカーのウェポンバインダーに似ていることからも、ジェノブレイカーの因子を培養したという設定にアプローチしていると言える。
余談
- 頭部デザインはジェノブレイカーの没画稿をベースとしている。
- 一部のゲーム作品では、幻影発生装置の再現が難しいのと外見が似ているためか、8連装ミサイルポッドに変更されている場合もある。おそらくは、ジェノザウラーR(レイヴン機ではなくてリッツ・ルンシュテッド機)の同じ装備に準拠していると思われる。
- この描写が、後のHMM版のマルチ・ウェポン・ポッドに活かされたと思われる。