概要
サトノ家とは、クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』のキャラクター、サトノダイヤモンドやサトノクラウンなどのサトノ冠名がついた競走ウマ娘たちのいる一族。
一族全員セガサミーホールディングス代表取締役会長である里見治氏(馬主名義は2017年の馬主事業法人化に伴い、「株式会社サトミホースカンパニー」に変更後、2023年に個人名義に戻した)が所有している競走馬をモチーフにしている。
ウマ娘の作中ではメジロ家に次ぐ第2の名家でURAへの運営協力や慈善事業といったレース文化の発展に貢献している、『ウマ娘』世界でも有数の一大コンツェルン。
メジロ家と比べるとまだ歴史の浅い新興の家系ではあるが、競走ウマ娘界の発展に並々ならぬ力を注いでいる一家。
その財力はやはりとんでもない物で、ヘリコプターを二つ返事で呼ぶどころか島すらポンと購入する程のレベル(ダイヤが「また島を買ったんだね」と言及していることから、サトノ家ではこのくらいの買い物は日常茶飯事のようだ)。
なお、メジロ家とは良好な関係を築いているらしく、メジロマックイーンがサトノ家の事情に詳しかったりと、両者共にお互いの家風には詳しいようである。
サトノグループのソフト開発部門は「先取りし過ぎ」と言われる程技術を発展させてきたという。
ゲーム版育成シナリオ第5弾「グランドマスターズ-継ぐ者達へ-」ではレーニングサポートAIシステムの『メガドリームサポーター』と呼ばれる新しいVRウマレーターのソフトを開発し、これが後に三女神の自我が誕生する遠因となった。
アニメ版
ダイヤとクラウンはゲーム版1stアニバーサリー記念で公開されたアニメ内で初共演した。
ただ、このアニメでは、ダイヤがどこのチームに入るか言いかけたところで、クラウンに呼ばれてダイヤがそちらに向かって何か話していた以上の絡みはなかった。
また、ダイヤはアニメの最後でチームスピカに「体験入部」しているが、同じくスピカを体験しているキタサンブラックは「仮入部」となっており、ダイヤとスピカの相性が悪い描写もなされている。
その結果、やはりと言うべきかアニメSeason3においてダイヤはサトノ家のウマ娘が代々所属している「チームカペラ」に所属していた。
もちろん、そこにはクラウンも所属しており、カペラのトレーナーらしき謎のメイドの女性も登場した。
三期では、ダイヤとクラウンは共に「サトノのウマ娘はGⅠでは勝てない」というジンクスを破ることを目標に走っている。
登場した一族
サトノ家の期待を一身に受ける箱入り娘。サトノの悲願であるGⅠレース初制覇を夢にダイヤモンドの如く固い意思でレースに臨む。基本的におっとりとした気立ての良いお嬢様だが、時たま「ジンクス」に対しては並々ならぬ執着から「ジンクスジャンキー」と呼ばれることも…。
キタサンブラックとは幼少期からの幼馴染み。
同級生のダイヤより1年早くデビューしたサトノ家のウマ娘。香港と日本の2つの拠点を転々としている勝気な姉貴分。逆境になればなるほど燃え上がる性分で、内心ダイヤにばかり負担を掛けまいと自身もGⅠ制覇を目標に走り続ける。愛称は『クラちゃん』。
- クラウンの長姉
ゲーム版のサトノクラウンの育成シナリオに登場するウマ娘。どうやら世間の間では人気デザイナーとして有名らしく、クラウンの勝負服の製作企画『プロジェクト・シルクス』にも参加し、妹の服のデザインを手掛けた。こちらも主に香港に拠点を置いているらしく、クラウン同様口調に所々広東語が含まれる。
- クラウンの次姉
クラウンの2番目の姉で、こちらも育成シナリオに登場する。劇中ではクラウンに「姐姐」と呼ばれている。やはりこちらも海外でレースしていたらしく、妹に「アイルランドにいる」と言及されている。
- サトノのお姉さん
アニメ『Season3』第6話に登場する、ダイヤとクラウンよりも先にデビューを果たしていたサトノ家の元競走ウマ娘。作中では緑色のドレスを着ていたウマ娘と、王冠の髪飾りと首輪を付けているショートパンツのウマ娘の2人が登場している。GⅠレース初制覇を目指して奮戦したものの、力及ばす無念にもターフを去った。王冠の髪飾りのウマ娘は去り際にダイヤへ期待を押し付ける形となってしまったことを謝罪している。
- サトノの後輩ウマ娘
アニメ版『Season3』第6話に登場する子供のウマ娘達。第6話終盤ではダイヤの両親と同じ部屋にいたことから、彼女達もサトノの血を引くウマ娘であると推測される。劇中では緑のカチューチャを付けた三編みのウマ娘とエルコンドルパサーと同じく黒いマスクを被ったウマ娘が登場している。まだデビューする前の身でもあったが、「GⅠレースに勝てない」ジンクスに諦めの感情を抱いていた。
その他
アニメ『Season3』に登場する、サトノ家の競走ウマ娘が所属するチームカペラのヒト女性トレーナー。
サトノ家との雇用形態は不明だが、普段からメイド服を着用し、GⅠ菊花賞の表彰式もその衣装で臨んだことから、正装と思われる。
史実
里見治
日本中央競馬会(JRA)と地方競馬全国協会(NAR)に登録されている馬主。
冠名は「サトノ〜」と「〜サミー」を用いる。
所有馬は「サトノ軍団」とも呼ばれる。
高額馬をセリで落札するもGⅠの大舞台ではなかなか勝てず、「高額馬は走らない」というジンクスの代表として例に挙がる事が多かったが、池江泰郎元調教師(ディープインパクトやメジロマックイーン等を管理)がアドバイザーとなったことを転換点として、2016年にサトノダイヤモンドが菊花賞を優勝。
それを皮切りに、サトノクラウンが香港ヴァーズ、サトノアレスが朝日杯フューチュリティステークス、サトノアラジンが安田記念を勝ち、徐々にGⅠの勝ち鞍を取る所有馬が多くなってきた。
今やGⅠ競走では「サトノ」の冠名の馬はお馴染みになってきている。
勝負服の柄は緑、黄菱山形、袖黄縦縞。