スーパーガン
すーぱーがん
兵器
20世紀後半、湾岸戦争直前のイラクで開発と実装が進められていた超高度・超長射程の巨大大砲がスーパーガンと呼ばれていた。
しかし、責任者のジェラルド・ブルの暗殺や部品の輸入差し止めで未遂に終わった。「スーパーガン事件」の英語版Wikipedia
『ウルトラマン』のスーパーガン
科学特捜隊の全隊員が共通で装備する銀色の光線銃光線銃。科学特捜隊のメイン武装であり、テーマソングの『特捜隊の歌』でも「スーパーガンで立ち向かう」と謳われている。
ホルスター収納時は銃身が内部に格納されており、引き金を引く方で展開すると持ち運びの面でも工夫されている。
また、各種アタッチメントを装着する事も可能で、劇中では作戦の重要な場面においてスーパーガンが使われる事が多く、最終回でゼットンにトドメを刺したのも無重力弾をセットしたスーパーガンである。
発射する光線には種類があり、通常時の稲妻状の光線の他、グリーンモンス戦で使用した直線のビームや、ギャンゴ戦で使用した威力を絞って弾丸状にして小出しに発射するものなどがある。
実弾兵器ではなく質量がほとんどない光線を放つ銃なだけあり、反動はほとんどないが、スイッチを押したりする事に使う事もできる。
設定上の威力は高いものの、怪獣や宇宙人相手にはあまり効果がなく、基本的には牽制射撃程度にしかならない事が多い。
しかし、3丁の銃口を合わせる事で発射可能となるトリプルショットは話が別で、こちらは極めて強力な破壊光線となっており、劇中ではかつてジェットビートルのナパーム攻撃にも耐えた高い防御力を誇る再生テレスドンを、更に最終回のIFを描いた映画『甦れ!ウルトラマン』では強豪怪獣の代表格であるレッドキングを一撃で倒している。
あまりにもトリプルショットが強すぎる為、ファンからは何故毎回それを使わないのかと突っ込まれる事もしばしば(イデ隊員が改良したのかもしれない)。
劇中では科特隊員のみならず一部の科特隊協力者にも支給されており、ゲストで登場した一般の科学者が使い慣れた様子でこの銃を使用し、科特隊員達と共に怪獣に立ち向かう場面も少なくない。
また、第5話では隊員達が発射時にヘルメットのバイザーを下ろす描写があるが、これは「光線から目を保護する為にバイザーを下ろす」という初期設定があった事による。だが、以降は立ち消えになってしまっている。
このように科学特捜隊の武装の中でも特に活躍が多い一方、アラシ隊員がバニラに使おうとした時は(少なくとも劇中では)1発も撃ってないのにエネルギーが切れを起こし(この回は2大怪獣を相手に様々な武器が片っ端から弾切れを起こしていたが)、更にムラマツキャップがダダに使った時は2発撃っただけでエネルギー切れを起こしているなど、何故か度々エネルギー切れでまともに使えなくなっている。
アタッチメント
- 特殊風船爆弾
- ピグモンに使用した風船型爆弾。爆弾とはあるが、攻撃目的ではなくピグモンの目印として使用しただけある。彼の死後に飛んでいった風船爆弾は、レッドキングの眼前で撃ち抜かれて爆発した。
- SOS信号弾
- 上空に撃って煙を巻く信号弾。
- 超小型核弾頭
- バニラの左目を潰した原子弾。これで倒れたバニラはアボラスの溶解液を喰らって溶けてしまった。
- 麻酔弾・新型麻酔弾
- どちらもスカイドンに使用した麻酔弾。
- UNG麻酔弾
- ゴモラに使用された麻酔弾。6時間眠らせられる効果があるとされていたが、ゴモラはそれより早く目覚めてしまった。その後ムラマツキャップがゴモラを眠らせようと発注するが、在庫切れになってしまっていた模様。
- 怪獣探知発信弾
- こちらもゴモラに使用された、発信機を内蔵した弾。地中に姿を消したゴモラの位置を特定した。
- スパーク8
- 無重力弾(ペンシル爆弾)
- ゼットンを葬った爆弾。詳細は記事を参照。
- スタミナカプセル
- 『甦れ!ウルトラマン』で再び現れたゼットンに苦戦するウルトラマンに使用した弾丸。形状は上記の無重力弾と同じ(メタ的には映像を流用している都合)。ウルトラマンのカラータイマーに向けて撃つ事で、カラータイマーを赤から青に回復させた上に金色のオーラを放つほどのすざまじいエネルギーを与え、ウルトラマンはマリンスペシウム光線でゼットンを撃破した。
後の作品での登場
『ウルトラマンダイナ』第41話「ぼくたちの地球が見たい」では、ガゼル号の乗員・朝倉の武器としてスーパーガンが登場。
効果音やエフェクトなども『ウルトラマン』と同じ物である(あくまでお遊び的な要素であり、『ダイナ』の世界に科学特捜隊が存在した設定がある訳ではなく、たまたま似た兵器があるというだけ)。
『ウルトラマンオーブ』ではビートル隊の武装としてスーパーガンをオマージュしたスーパーガンリボルバーが登場。
ニューナンブM60にスーパーガンの銃身をつけたような光線銃である。