カロン(マリオシリーズ)
かろん
概要
この世に未練を残し全身が骨になったノコノコ(ペーパーマリオにはホネノコというそっくりさんがいる)。
ギリシャ神話にはこの世とあの世の境で渡し守を務めるカロンというやつがいるが、おそらくホネの音が由来と思われる。
ミイラ化したのではないかという設定があるからか、城や砦の他、砂漠コースなどにも登場する。なお、骨の見た目であるにもかかわらずお化け屋敷にはあまり登場しない。
初登場の『スーパーマリオブラザーズ3』などの一部作品では4足歩行で移動していたが、『スーパーマリオワールド』では2足歩行になり、骨を投げるようになった(骨を投げない個体もいる)。
踏むと骨がバラバラになって崩れるが、しばらく経つと元通り復活する上にファイアボールも通じない。
しかし無敵ではないので完全に倒す方法も存在し、代表的なのはスター状態での体当たり。
この他『スーパーマリオブラザーズ3』ではハンマーマリオのハンマーで、『スーパーマリオワールド』ではマントで、『Newスーパーマリオブラザーズ』ではコウラマリオ・坂滑り(4-城のみ)・トゲ鉄球(5-塔のみ)、Newマリオ2ではゴールドマリオで倒すことができる。
また『NewスーパーマリオブラザーズWii』では、アイスマリオやペンギンマリオによるアイスボールで凍らせてから、壁などにぶつけて倒す方法もある。
ちなみに『Newスーパーマリオブラザーズ』シリーズでは崩されたときに転がった頭部が崖から落下した場合、その崖が高い程復活が遅くなる。これは頭部を引き寄せるのに時間を費やしてしまうためで、底知れぬ崖やマグマ等に落ちた場合は特に遅い。落下した頭部が地形やブロックに挟まれて消滅すると二度と復活できなくなる。
3D作品に登場した際はやや中腰の姿勢でマリオが近くにいるとマリオを追いかけてくることが多い。
『スーパーマリオRPG』ではちんぼつ船に生息しているがスペシャル技で攻撃しないと絶対に倒せず、シンボルエンカウントは倒しても時間が経つと復活する。
一部の個体は某国民的RPGのお約束のようなセリフを喋るが、喋るとバトルに突入する。
その他にモンスタウンではテレサとレイホーと一緒にU3という友好的な個体が登場して彼らのお札を探すゲームをする事もある。
『ペーパーマリオシリーズ』ではHPを0にしても数ターン後に復活するが、復活するまでに他の敵を全滅させると倒した事になる。また、『スーパーペーパーマリオ』以前の作品であれば炎系の攻撃を当てれば完全に倒せる。
マリオ3ではチクワブロックの上にいる事が多々あるが、崩れて倒れている間は「マリオが乗って震えているチクワブロック」の上に乗る事ができない状態になるという変な特徴を持つ。
なので一度崩してからカロンの真下のチクワブロックを震えさせてやると即座に下に落とす事ができる。
長年お城や砦に登場する敵として親しまれてきたが、近年は『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』、『マリオカート』シリーズ(タイプは軽量級)、『マリオパーティ』シリーズなどにプレイヤーキャラクターとして登場している。
特にマリオカートDSではノコノコを差し置きクッパ軍団から唯一の抜擢と、破格の待遇を受けた。
また、『マリオパーティDS』や『マリオパーティ9』ではボスとしても登場している。
マリオカートDSでは最強キャラの呼び声高かったのだが、後年の作品では非常に不遇。
マリオカートツアーではカロンを踏み潰すミニゲームまで出て来る始末。
しかし上位互換のカロン(ゴールド)が登場したのでコチラを使うのも良いかも知れない。
本編ではそもそも発声することがなく、外伝作品でもマリオ&ソニックシリーズやスーパーマリオパーティでは「カタカタ…(翻訳付)」としか話せないが、マリオ&ルイージRPG3!!!やマリオテニスエースでは普通に喋っている。
また、マリオテニスエースではチュートリアルの相手として登場し、後にカメックと共にDLCでの参戦が明らかにされた。一人称は「オレ」。
スーパーマリオメーカー2では甲羅系のアイテムとして「カロンのこうら」が追加された。
頭に被るメットやトゲゾーの甲羅と異なり使い方はくつマリオに近く、任意で出る事も可能。
くつマリオと同じくブラックパックンやトゲ床などの上を歩いて渡れるようになるのに加え、マグマや毒沼の上をボートのように浮かんで通れるようになる。
また、↓入力で崩れたカロンのように「死んだふり」をすることができる能力も持つ。
なお、「Newマリオブラザーズ」スキンだと死んだふり時は普通にカロンの全身が出てくる。
装備してない状態の甲羅は普通のノコノコの甲羅やメットと同じように投げたり蹴ったりすることができるが、壁やブロックなどに一度ぶつかると壊れて消えてしまう。
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーでは、ダークランドに迷い込んだルイージに大群で襲い掛かった。
原作通りにバラバラに崩れても復活する性質の他、ゾンビの如く地面から出現するというホラーな演出がされている。
また、作中クッパの怒りを買ったノコノコが炎を浴びせられ、カロンと化している。
亜種・派生種
- 大カロン
通常より大きめのサイズのカロン。
ただ踏むだけでは無傷であり、ヒップドロップをしないと崩すことができない。もちろん復活する。
作品によってはでかカロンと呼ばれることもある。
- パタカロン
『3Dワールド』などに登場するパタパタのカロンバージョン。パタパタと違い踏んづけると羽ごと砕けてしまい、復活するときも羽と一緒に復活する。
『スーパーマリオワールド』等に登場するジュゲムのカロンバージョン。マリオを追跡しながら火の玉で妨害して来る。
- カロンゼット
『スーパーマリオRPG』に登場するカロンの亜種。
バーレル火山に生息しており、影の色はカロンよりやや赤みがかっている。
攻撃力は増しているものの性質はカロンと変わらないためやはりスペシャル技であっさり倒せる。
- ガロン
『マリオ&ルイージRPG』に登場する四足歩行のカロンの上位種で、パワーや体力が上がっている。また、リメイクで追加された『クッパ軍団RPG』では二足歩行のカロンも登場するため、同じ場面には出現しないものの、旧バージョンと新バージョンが共演する珍しい事例といえる(ノコノコ系統は二足歩行のモノに差し替えられている割に、彼らだけそのままである理由は不明)。
- ホネノコ
『ペーパーマリオRPG』や『スーパーペーパーマリオ』に登場する黄色のカロン。同シリーズのワンワンのように、ペーパーマリオRPGではカロンより弱いがスーパーペーパーマリオではカロンより強い。
上位種にブラッディホネノコがいる。