『アルケミスドライバー!』
『As above, so below…』
概要
九堂りんねが仮面ライダーマジェードへの変身に使用する変身ベルト。本編に先駆けて最強ケミー★ガッチャ大作戦にて先行登場し、本編では第19話より登場する。
見た目はガッチャードライバーに専用ユニットがセットされている状態だが、一ノ瀬宝太郎が所有する「ガッチャードライバー」とは劇中の設定では別物の変身ベルトであり、ガッチャードライバーと同型の素体に専用ユニットが固定で接続されているものである。
同型機が使用されているのは、九堂風雅がガッチャードライバーを基にしてアルケミスドライバーを完成させたためである。
音声は東雲氏のボイスが主体で、変身音ではガッチャードライバーと同様の小西氏とのユニゾンボイスも存在する。
待機音で流れる"As above, so below"はエメラルド・タブレットに記された、錬金術の基本原理を示した有名な一節(の英訳)。
本作第1話に登場した呪文「下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとく、ただ一つたる、奇跡をなさん。」もこの一節を訳したものが元となっている。
劇場版以後となる第16話の時点では、劇場版におけるマジェードへの変身で錬金術の力を大幅に使った影響でドライバーを使用できなかったが、第19話よりその問題は解消された模様。
外見・機能
外見はエクスガッチャリバーやガッチャーイグナイターを装着したガッチャードライバーに近く、先述の通りガッチャードライバー(の同型機)に専用のユニットを固定で接続しているもの。ただし取り外しは不可能で、劇中ではあくまで「アルケミスドライバー」という独立した変身ベルトである。
平時は実体化しておらず、りんねが変身時にハイアルケミストリングを構えた段階で錬成(ないし収納していたものを実体化)する形で出現する。このため、ガッチャードライバーのようにバックル単体で手持ちすることはない。最近では珍しい出現式の変身ベルトである。
機能はガッチャードライバーに準じているが、一部機能が異なっている。
出現させると同時に錬金術効果範囲律帯「エフェクレンジ」も出現し、変身者の腰部にアルケミスドライバーを固定して錬金術の効果範囲を律し力の拡散を防いでいる。アルケミスドライバー本体の「ライドケミーカードスロット」は、ライドケミーカードを挿入すると内部の天秤機構が計測して力の均衡を測定する。この2つはガッチャードライバーと同名・同機能である。
ガッチャードライバーのレバー「アルトヴォーク」に相当する部分は「セミアルトヴォーク」へと名称が置き換わっており、これの操作により多重錬成を開始する。アルトヴォークにあった「変身者のパーソナリティに応じて動作音などのカスタマイズを行うことで同調率を高める」機能は記載がないためオミットされていると考えられるが、では「ガガガガッチャーンコ」という音声は一体どこから来たものなのか…?
ドライバー天面にはハイアルケミストリング同調器「アルケミスリンカー」が備えつけられており、ハイアルケミストリングと同調することで変身者の意思を読み取り、様々な操作を可能としている。
ドライバー中央の錬金術師の象徴たるエンブレムは「エンブレムアルケミキサ」という光彩錬成陣展開盤で、形成されたフィールド内に多重錬成の高等術式を光速展開することで錬金術師の技量を遥かに超えた力を授ける機能が盛り込まれている。
本来上級錬金術師しか制御できないとされるコズミックとファンタスティックのケミーをりんねが問題なく扱えているのはこれに依る部分もあるだろう。
玩具化
プレミアムバンダイで『最強ケミー★ガッチャ大作戦』公開日の22日より「DXアルケミスドライバーユニット」として予約受付開始。DXガッチャードライバーに装着することでアルケミスドライバーの再現が可能となる。
前例たちと同様に「アルケミスドライバーユニット」は劇中用語ではなく、ユニットとして販売するにあたっての玩具専用名称である(一応アルケミスドライバーはガッチャードライバーの同型機が変化したものであるため、前例たちと比べるとゼロツー以外のものと性質が近い)。
おそらくガッチャーイグナイター同様、ドライバー側で読み取った情報を赤外線通信でユニット側に送信し、そちらからボイスが再生されているものと思われる。
DXアルケミスドライバーユニット本体の他、ハイアルケミストリング、ユニコン・ザ・サンのライドケミーカードだけでなくギガバハム、クロアナ、ヨアケルベロスのケミーカードも付属している。
2号ライダーの変身ベルトがプレバン限定になるのは前代未聞の事態だが(あくまで追加ユニットのみの販売でベースは既存のガッチャードライバーである)、「2号かどうか以前に女性ライダー専用のアイテムは(メインターゲット層の問題で)一般では売れにくい」という意見が多い。一応、値段的には「仮面ライダーが好きな女児」のいる家庭が手を出せない事も無いが。
なお、前作の2号ライダーの変身ベルト再現に必須なパーツは配布アイテムだったため、2号ライダーの変身ベルトは2年連続で一般販売枠からは外されていることになる。
余談
- システムボイスは上記の通り男性ボイスはガッチャードライバーでお馴染み小西克幸氏、そして女性ボイスはコスプレイヤー・ストリーマーなどマルチに活動している東雲はる氏が担当する。変身ベルトのボイスにネット上で活動するストリーマーを起用するのは初の事例。ただ、東雲氏は過去に別の名義で声優事務所に所属していた経歴も持っている。
- これまで本作にはガッチャードライバーの他ドレッドライバーとレジェンドライバーが登場し、そしてヴァルバラドライバーの登場も決定しているが、このアルケミスドライバーのみ変身するライダー名とベルト名が一致していない。このため、「後々りんね以外にも使用者が増えるのでは?」と考察されることも(ただし玩具版での汎用変身音にガッツリ「マジェード」という文言が含まれていたため、可能性は低い)。
関連タグ
クモノスレイヤー・ヴェノミックスシューター:同年の戦隊にて配信者がシステムボイスを担当したアイテム繋がり。こちらは歌い手の超学生氏が担当。
デザイアドライバー → アルケミスドライバー → ???