ワイドブレイカー
わいどぶれいかー
データ
初出 | 第8世代 |
---|---|
威力 | 60 |
命中 | 100 |
PP | 15 |
タイプ | ドラゴン |
分類 | 物理 |
直接 | ○ |
範囲 | 相手全体 |
効果 | 相手の攻撃力を1段階下げる |
概要
第8世代から登場するドラゴンタイプの技で、強靭な尻尾を激しく振り払って相手を攻撃する。
わざマシン99に設定され、剣盾わざマシンの中では唯一の新規技となる。
一見「ドラゴンテール」とやっている事は同じで、威力や物理技であることまで一緒なのだが、こちらは確定で攻撃力を1段階下げる追加効果となっており、優先度もプラマイゼロ。
加えてドラゴンの物理技としては初の全体攻撃技であり、主にダブルバトルでの採用が考えられる。
基本的に物理ドラゴンタイプはダブルだと不利な傾向にあり、技に至っても威力80の通常技、威力100だが命中75、シングルだと最安定だがダブルだとランダム1体と、どれも扱いに困るものばかりであった。
そんな中で出て来た待望の全体攻撃技により、物理ドラゴンがダブルでもようやく意味を成して来たと言えるだろう。
とはいえ2体攻撃になるため1体への威力は40相当しかなく、「ダメージの入る『なきごえ』」と割り切って使うのが正しい。剣盾では「いかく」が効かない特性が増えたため、「いかく」の代わりに採用することも考えられる。
使えるのは当然尻尾のあるポケモンで、ドラゴンタイプ以外ではハガネールやミロカロスなどが習得可能となっているが、そこまで「強靭な尻尾」というイメージの無いラティアス・ラティオスなんかも覚えたりする。
強力な技のぶつけ合いが目立つシングルバトルではパッとしない技だが、上記の通りダブルなど味方が多く敵が強いシュチュエーションであるほど恩恵が大きい。
特に第9世代の「テラレイドバトル」では、相手がバリアを張っていようが必ず攻撃力を下げられる優秀なデバフ技として機能し、連発していけば味方全体の生存力を大きく引き上げられる。
特にこの技を自力習得しスペックの高いコライドンは、アタッカーとしても一級だが、高いサポート性能やダブル適正も同時に備えている。
加えて『藍の円盤』でわざマシンが復活したため、同効果のひやみず共々、多くの習得者がサポーターとして強化されるようになった。
当然、相手が特殊型だと意味を成さず、何故かミライドンは習得できない。そちらはバークアウトで特攻アタッカーを弱らせて行こう。
2023年2月に行われたホウエンツアーの前哨戦とも言えるイベント「原始の呼び声」にて実装。
当初は同イベントにて復刻されたレックウザおよび6月開催のコミュニティ・デイの対象となったオノノクスのみが覚えるイベント限定技だったが、「冒険の日々」シーズンでエレザード、ハガネール、ジュカイン他、習得できるポケモンが一気に増加した。
ジム・レイドでは威力35の3ゲージ。一見威力が低いように見えるが、硬直が「おんがえし」とほぼ同じ0.8秒と怒涛の短さを持っており、同じ3ゲージの「ドラゴンクロー」よりも大きいDPSが期待できる。尚「げきりん」の方がコンボDPSを大きくできるが、あちらは硬直が長いため体力が少ない場合は「ワイドブレイカー」で小回りを利かせるとダメージを与えやすい。
PvPでは威力50、チャージ35とドラゴンクローやクロスチョップ、つじぎりと同じだが、原作同様使用すると確定で相手の攻撃を下げる追加効果が追加されており、ドラゴンクローの上位互換的な性能をしている。
この効果を用いて、後続の起点作りに用いるという使い方が可能。また、レックウザとオノノクスは耐久が低めであるため、自身の短所をある程度リカバリーできるという点でもなかなかに噛み合った性能となっていると言える。
…ただ、必要量35で安定威力&確定ダウンは強すぎたためか、次のシーズンにて確率が50%に減少した。原作乖離とか言わない。
余談
因みに、フランス語は「Abbatage(屠殺)」、ドイツ語は「Breitseite(舷側砲)」と一部物騒な名前となっている。