概要
日本一面白い一人芸を決めるR-1ぐらんぷりが2021年に表記を変更した。
出場資格にデビュー10年以内という条件が付け加えられた。これはエントリー開始年を基準とするため、例えば2022年大会の場合は「2011年1月1日以降にデビューしていること」となる。お笑い以外での活動期間・養成所の期間・活動休止期間は芸歴から除かれる。
芸歴制限が設けられたのを機に、R-1とは全く異なる運営母体でBe-1グランプリやG-1グランプリなどの大会が行われるようになった。
しかし、2024年大会からは芸歴制限が撤廃された。2023年大会のファイナリストサツマカワRPGがファイナリスト発表会見で直訴したのが実現している。
司会は雨上がり決死隊(2020年は蛍原徹と粗品)から霜降り明星と広瀬アリスに変更。
審査員は2022年から陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル、ハリウッドザコシショウの5名が務める。
出演者
MC
霜降り明星*
広瀬アリス
審査員
陣内智則
19回目から皆勤賞。
バカリズム
優勝の近づいていたピン芸人。20回目から登場。
小籔千豊
新喜劇でお馴染みの方。20回目から登場。
野田クリスタル
18代目王者。
ハリウッドザコシショウ
19回目から皆勤賞。
友近
ホリ
古坂大魔王
川島明
19回目限定の審査員。
優勝者
開催回 | 決勝戦放送日 | 優勝者 | 所属(優勝当時) | エントリー数 |
---|---|---|---|---|
19 | 2021年3月7日 | ゆりやんレトリィバァ | 吉本興業(東京) | 2,746名 |
20 | 2022年3月6日 | お見送り芸人しんいち | グレープカンパニー | 3,199名 |
21 | 2023年3月4日 | 田津原理音 | 吉本興業(大阪) | 3,537名 |
22 | 2024年3月9日 | 街裏ぴんく | トゥインクル・コーポレーション | 5,457名 |
ゆりやんレトリィバァはTHE Wの優勝者でもある。
復活ステージ
2023年大会まで開催。2024年大会では廃止された。
主な出来事
2021年
- 2008年以来、久しぶりに大阪で決勝が行われた。
- 1ネタごとに審査する方式に変えたうえで2時間という尺の中に13のネタを詰め込んだ結果、ツイッター投票の結果が表示できなくなったり、時間がなくなって審査員に意見を聞く時間がなかったり、商品贈呈のタイミングを間違えたりするなど、進行がとにかくグダグダだった。
- テーマ曲としてCreepyNutsの「バレる!」が作られたのだが、オープニング、CM前後、紹介VTR、出囃子、エンディングとしつこく流れたため批判され、翌年以降はあまり使われなくなった。余談だがこの曲のMVの最後に、この年のファイナリストである賀屋壮也(かが屋)が出演している。
2022年
- 決勝の舞台がフジテレビ本社に戻った。
- 前回の反省を踏まえ、披露されるネタ数を大幅に減らし、時間のかかるツイッター投票も廃止。テレビ欄では縦読みすると「今年は絶対に巻かない」となっていた。
- ファーストステージの全ネタ終了時点で3名が同率2位で並び、決選投票(スケッチブックで誰か決める)で2位通過者を決定した。
2023年
- 2022年のM-1グランプリでウエストランド井口浩之がM-1にあってR-1にないものを「夢」「希望」「大会の価値」「大会の規模」と言ったため、2023年は完全にこれに乗っかったPRを行った(上下のバーにDREAM、翌年はHOPEが追加された)。
- この年からプロモーションビデオに歴代王者の3Dフェイスが使用されるようになった。ザコシのようなハゲ生首が大量に現れるという不気味なものだが、これが思いの外好評らしい。
- 普通に見ている分には気づかない程度だが、まだ順番が来ていないのに「田津原理音 470点」と一瞬表示されるミスがあった。その後実際に田津原が470点になったため視聴者から不正を疑われる事態になった。もちろん出来レースのはずがなく、リハーサルで使用したデータがバグにより表示されたのが真相のようだ。
- この事態に対して永見大吾(カベポスター)以外のファイナリストたちが、ヤラセはないと宣言する動画がYouTubeにアップロードされるなど、ファイナリストたちの仲の良さも話題に。
- コットンきょんのネタは実はラフレクランのネタであることが発覚してプチ炎上した。
- 他にもラパルフェ都留の得点発表時に順位表で誤表記されたり、最終審査発表で陣内智則の分が開票されるまでが長かったことも波紋を呼んだ(そのせいか翌年は最終審査のみ逆からの発表に)。
2024年
- ロゴのフォントが変わったが、何か卑猥だとネタされた。
- 放送時間が2時間半と過去最長になり、ネタ時間もネタの数も増えた。
- 名前つながりでヨーグルトのR-1が冠スポンサーになった。
- 吉本興業所属のファイナリストの割合が過去最低。さらに最終決戦に吉本興業所属が1人もいないという全国規模の賞レースではかなり珍しい展開となった(R-1としては2017年以来)。
- R-1史上初めてアマチュアのファイナリストが誕生。
- 決勝戦のセットが2008年以来かなり久しぶりに一新され、演出も派手になった。
- 2年連続で順位表で誤表記が起こった。しかも今回はネタ終了直後では正しい表記だったのが、CM明け後の得点発表時に間違った表記に変わるというわけがわからないことになっていた。
- 放送終了からしばらくして、トンツカタンお抹茶のネタで使われた楽曲が不正使用だったことが判明。急遽該当部分の動画配信を取りやめる事態が発生した。
ネタ順の怪
カタカナ表記になってから、何故かネタ順2番目が有利というジンクスがある。
- 2021年:復活ステージで2番目のマツモトクラブが復活し、ファーストステージでも2番目のZAZYが1位通過、さらにファイナルステージ2番目のゆりやんレトリィバァが優勝。
- 2022年:復活ステージで2番目のYes!アキトが復活し、ファーストステージでも2番目のお見送り芸人しんいちが2位通過。
- 2023年:復活ステージで2番目のこたけ正義感が復活、ファーストステージ2番目の寺田寛明はファイナル進出こそ逃したが3位。ちなみに寺田は準決勝でも2番目だった。
- 2024年:ファーストステージで2番目のルシファー吉岡が1位通過、さらにファイナルステージ2番目の街裏ぴんくが優勝。ちなみにルシファーは準決勝でトップバッターだった。
余談
関連タグ
関西テレビ:決勝戦の制作局