概要
1988年6月27日生まれ。大阪府泉南市出身。本名は赤井俊之(あかい としゆき)。
智辯学園和歌山高等学校卒業後、東京理科大学に進学したが中退している。
吉本興業所属でNSC大阪校33期生。同期に霜降り明星、コロコロチキチキペッパーズ、ビスケットブラザーズ、男性ブランコなどがいる。尚、粗品とは一度コンビを組もうと考えていた時期があった。
ピンクのジャケットにピンクのホットパンツと厚底ブーツ、そして金髪に黒縁眼鏡という特徴のありすぎる風貌をしている。これはアヴリル・ラヴィーンのMVを見て着想を得たとのこと。
衣装のディティールは微妙に変化している。さらに年々構成パーツが増えており、オレンジやピンクの大きな翼を身に着けたり、髪形をファイブテールにしたりして登場することもある。また、ピンクだけでなくオレンジや緑のツーピースの別衣装も持っているほか、髪を一時的にピンクにしていたこともあった。
かつては本名で活動していたが、2013年に芸名を「ZAZY」に改名。これを機に「もっと見た目をZAZYっぽくしたい」との思いから、黒の短髪から金髪のロングに変え、衣装も現在の上下ピンクのものにした。ちなみに「素の自分を忘れるため」として、ZAZYになってからは私服も派手にしているという。
芸名の由来は「ずっと、あなたと、ずっと、吉本」の頭文字から取ったとしている。また、インタビューでは過去に「ズッキーニ」の語感もヒントになっているようなことを語っている。
ネタは基本的には手書きのイラストを用いたフリップ芸で、途中からリズムネタの要素も加わる。
内容は一応ストーリー仕立てではあるものの、ギリギリあらすじが成立しているレベルでかなりシュール。体が地図記号だったり、「食寸(実際は1文字の漢字)」という謎の料理が登場したり、ツッコミをするためだけの謎のキャラが登場したり、さらにそのキャラが別のキャラにツッコまれたりと滅茶苦茶。
最後に「なんそれ!」と(フリップを出して)締めくくる。
尚、R-1グランプリ2021では1stステージで最高得点を獲得して決勝戦に進出するも、フリップをまとめるためのクリップが付いたままネタを始めてしまい、アクシデントが続出。オチも「なん れ!」になってしまった。このアクシデントが響き、結果は準優勝に終わっている。放送後、Twitter(現X)に「クリップめ!そめ!!」と投稿した。
その後、歌ネタ王決定戦2021 FINALでフリップをデジタル化して優勝。翌年のR-1は(当時)ラストイヤーだったが、歌ネタ王と同じ形式でネタを披露して準優勝で締めくくった。
そして、芸歴制限が撤廃されても出場は見送っている。
なお、派手な衣装はネタと特に関係があるというわけではない。かつて地味な服装でネタを披露していた際にはあまりウケず「ぶっ飛んだネタと地味な服装が噛み合っていない」という指摘もあったようで、本人は「むしろ普通の格好であることがネタの邪魔になってたんだと思います。」とコメントしている。ただし、ライブのアンケートなどで「衣装が気になってネタに集中できない」というような意見があったことから、ネタに入る前に「見慣れていただく時間」を入れるようになった。
人物
趣味は料理、ボウリング、映画鑑賞、漫画を描くことなど。大学時代は「鍋研究会」というサークルを立ち上げたが、中退後に解散した。
衣装は全身ピンクだが、特に色としてのピンクが好きというわけではない。しかし、私生活でも「ZAZYとして」を追求する上で無意識にピンクを集めるようになったという。
同期や吉本芸人たちの間では「性格が悪い」と思われているらしく、ナダルはラジオ番組で「人のイヤなことをめっちゃ言ってくるんで、もう単純に嫌いですね」、「僕も嫌いやけど(大阪吉本の)同期の芸人はほぼ全員嫌いやと思います」と発言しており、これについて、ZAZYと親交がある相方の西野は性格の悪さを認めつつ「全員ではない」とフォローしている。なお、蛙亭イワクラもテレビ番組で「本当に性格が悪い」とコメントしている。
しかし、本人は周りが良い人ばかりなのでこの事をビジネスと称している。
実父が学習塾を経営したのもあり、生徒のみならず息子にもスパルタ教育(と言うよりも教育虐待)が横行していた。また、そこに通っていた生徒からいじめを受けていたが、それよりも父親による仕打ちの方が怖かったらしい。そのため、父親が危篤でも動じず、亡くなった時に誰が葬式の喪主をするのか家族で揉めていた。
ちなみに、父親は学生時代成績優秀だったものの高校時代のある時期を境に挫折、大学には進学できず社会経験もないまま学習塾を開いたとのこと。上述の教育虐待は学歴コンプレックスが原因と思われる。
そんなZAZYや弟を守ろうと母親はZAZYの幼なじみの家を訪れ「養育費を払うから養子としてもらってください」と頼み込むなどとにかく父親から息子たちを離そうと必死だったという。
ママタルト檜原、男性ブランコ平井、ケビンス仁木などとルームシェアしていた。また、かつて同居人たちとYouTubeチャンネルを更新していた。
R-1グランプリ2022で熾烈な争いを繰り広げたお見送り芸人しんいちとは、大会終了後からTwitter上で「プロレス」とも本気の煽り合いともつかないやりとりを交わしており、明石家さんまからはテレビ番組で「(R-1には規約改正により2人とも出場できなくなったので)2人でユニットを組んでM-1グランプリに出てほしい」と言われ、渋々了承し、のちにTwitterでユニット結成を報告した。
ユニット名は「ストレス」。2022年大会に出場し、3回戦敗退だった。翌年も出場し、3回戦敗退となった。
余談
ラヴィット!に出演した時、ある回はレゴランド特集だったので録画を確認したイギリスの運営会社の重役が「なんだ、このピンクの女性は?」(日本語訳)と反応したり、別の回ではリアル脱出ゲームで囚われていたりしていた。
関連イラスト
Pixivでは、代表作と言えるネタ「きぬえおばあちゃんにパンパンパン(きぬえにパンパン)」を基にした作品が多い。
関連タグ
メル・ゼナ…モンスターハンターライズ:サンブレイクのCMにて、ZAZYの見た目をメル・ゼナに見立てる演出がある。山田裕貴「メルゼナァァァァァァァァァ!!!??」
キジブラザー…見た目が似ている。ZAZYも反応しているし、演者の鈴木浩文氏も反応している。おまけにZAZYに暴太郎戦隊ドンブラザーズについて取材したインタビュー記事もある。
なんそれ!