「高めろ!決闘者のパワーを!!決めろ!コンタクト融合!!!」
カードテキスト
自分フィールドの上記カードをデッキに戻した場合のみ、
EXデッキから特殊召喚できる(「融合」魔法カードは必要としない)。
(X):エンドフェイズに発動する。このカードをEXデッキに戻す。(※)
(※):E・HERO マリン・ネオスは除く。
概要
フィールド上の融合素材(ネオスとネオスペーシアン)をデッキに戻し、エクストラデッキから特殊召喚する。特殊召喚されたモンスターは「コンタクト融合体」と呼ばれる。
通常の融合モンスターで可能な手札融合ができないため、融合素材モンスターは一旦フィールド上に揃える必要があるが、どれも展開手段は豊富なのでさほど難しくはない。
また何といっても「融合」のカードを必要としないため、素材さえ場に揃えてしまえばすぐに召喚できるのが大きな持ち味といえる。
反面、E・HERO マリン・ネオスを除いてエンドフェイズ時にEXデッキに戻るという共通の大きなデメリット効果を持っているため、戦線を維持するには「ネオスペース」や「インスタント・ネオスペース」などのサポートカードが必須。
一方で、素材が3体以上に指定されているコンタクト融合体については、デッキに戻った際に発動する効果も併せ持つため、戦況によっては敢えてデッキに戻すという選択も採ることができる。
シンクロ召喚と比べると、条件として最上級モンスターであるネオスを要求されることによる手札事故の危険性、召喚素材としたカードが墓地に行くかデッキに戻るかというリソース循環のしやすさといった点で劣る。
ある意味で、このコンタクト融合を元にシンクロ召喚がより実用的に設計されたと言えなくもない。
トリプルコンタクト融合
コンタクト融合のうち、E・HERO ネオスが2体のネオスペーシアンと共に行う3体融合を指す。
奇しくもトリプルコンタクト融合登場以降より10年以上後、E・HERO ネオスのモチーフと思わしき国民的特撮ヒーローには「別の二人のヒーローの力を借りて変身を行う」ヒーロー達も現れている。
クワトラブルコンタクト融合(仮)
アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』(以下GX)放送終了後、トレーディングカードゲーム『遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』(以下OCG)において、4体の融合素材を必要とするE・HERO コスモ・ネオスが登場。
なお、アニメで登場していないコンタクト融合体であるため、GX本編において遊城十代による使用シーン及び呼称は存在しない。
ちなみにコスモ・ネオスの登場以前、E・HERO ネオスのモチーフと思わしき国民的特撮ヒーローにも「ヒーローが別の三人のヒーロー達の力を借りて変身する強化形態」が登場している。意識したのであろうか……?
E・HERO ネオスのコンタクト融合形態一覧
レベル7
属性 | 素材数 | カード名 |
---|---|---|
闇 | 2 | E・HERO ブラック・ネオス |
光 | 〃 | E・HERO グロー・ネオス |
地 | 〃 | E・HERO グラン・ネオス |
水 | 〃 | E・HERO アクア・ネオス |
炎 | 〃 | E・HERO フレア・ネオス |
風 | 〃 | E・HERO エアー・ネオス |
レベル8
属性 | 素材数 | カード名 |
---|---|---|
水 | 〃 | E・HERO マリン・ネオス |
レベル9
レベル11
属性 | 素材数 | カード名 |
---|---|---|
光 | 4 | E・HERO コスモ・ネオス |
評価
主人公の扱うテーマ、かつカード同士が力を合わせて新たな力を生み出す結束の力を象徴した華々しいモンスター達であるが、実戦的な面に限って言えばカードゲームとしての評価は悪い。
まず、登場当初の環境ではどうしてもコンタクト融合を行うまでのプロセスが難しく、加えてエンドフェイズにはいなくなる場持ちの悪さによって、到底一線級のカードとは見做されなかった。
にもかかわらず、カードパックでは能力に見合わない最上級のレアリティを与えられており、いわゆるカスレアの扱いを受けていた。
遊戯王カードwikiで各モンスターの当該項目を読めばわかるが、芳しくない評価を受けているカードも少なくない。
ぶっちゃけ、手札事故の危険性を承知でコンタクト融合体を出すくらいなら同じくらいのリソースで帝モンスターを出していた方がよっぽど強かったし対応できる状況も広かった。
当時は「展開」という概念そのものがなく、ターン開始時にドローしたカードの重要性が高く、コンタクト融合をするとそれだけでリソースのほとんどが使い尽くされてしまい、後の主導権に繋がりにくいことも多かった。
ブルーアイズ同様、デッキ構築にお金がかかり、ゲームプレイでも扱いにくく、強くもないというファンデッキ以外の何物でもなかったといえる。
アニメGXの放映終了後に登場したシンクロ召喚によって、「フィールドにモンスターを並べてエクストラデッキから強力なモンスターを呼び出す」手法が一気に洗練されると、コンタクト融合自体がさらに不利になってしまった。
時代は進んで現代遊戯王でも多くの強化によってデッキとして回るようにはなっているが、依然戦力外のテーマのままである。
ただし、カードプールの広まりで正規のコストを踏み倒して出す方法も多いため、展開力や対応力など安定性を犠牲にした上で最大風速を狙うワンショットデッキ的な立ち回りは可能。
この場合、一部の派手な効果を持ったコンタクト融合体を組み込むことで制圧を狙うことができる。
マスターデュエルではピックアップガチャであるセレクションパックのハズレア扱いを受けることが多い。あちらはデイリー消化ですらガチ環境に晒されるため、好き好んでネオスを組みたがる人が少ないためである。
一応擁護しておくと、ネオスを組みたい人にとっては実用的なカードとネオス関連パーツの両方が集まるありがたいセレクトである。そんな人がどれだけいるのかは定かでないが……。
コンタクトフュージョン(RD)
遊戯王OCGの派生作品である遊戯王ラッシュデュエルでは、融合→フュージョンに召喚名が変更されているため、コンタクト融合もコンタクトフュージョンという扱いになっている。
カードテキスト
このカードはコンタクトフュージョンできる(自分フィールドの上記の表側表示モンスターを素材として持ち主のデッキに戻してフュージョン召喚する)。
解説
召喚手順そのものは変わらないが、こちらは正規召喚扱いになるという決定的な差異がある。
召喚権が無制限であるラッシュデュエルでは素材を並べることは比較的容易であることも追風となっており、ゲームの違いによって強さが変わったシステムの1つとなっている。
また、エンドフェイズにエクストラデッキへ戻るデメリットも無い。
アニメにおける初登場
アニメ「遊戯王ゴーラッシュ‼」3年目の敵組織であるダークマター帝国のリーダー、ダークマイスターが使用。
エースカードのダークマター・エンペラー・ドラゴンのコンタクトフュージョンを行っており、これまで魔法カードの使用以外でのフュージョン召喚が行われてなかったため、対戦相手であるズウィージョウを驚愕させていた。
関連するサポートカード
関連タグ
E・HEROゴッド・ネオス:アニメ版では「究極コンタクト融合」を行う事で特殊召喚できるコンタクト融合の集大成であった。OCG版については該当記事を参照。
剣闘獣:似た方法でフィールド融合を行う融合モンスターを有する。
XYZ:フィールド融合を行う融合モンスターを有する。