概要
『仮面ライダーガッチャード』の舞台となる地域。住所としては「東京都砧(きぬた)区襟草」となる。
冥黒の三姉妹の仕業でウロボロス界からケミー達が解放され、現在街中は大量のケミーが跋扈している。
治安
この襟草、制作サイドの「ケミーを悪者として描かない」方針からとにかく治安が悪く、マルガムになった人間を軽く数えてみても、
・金銭の執着心から強盗をした後、用済みとばかりに舎弟を突き落とした強盗犯
・女性に執着心が強い上に、多くの女性の人生を奪ってきたストーカー
・選手のみならず観客すら病院送りにし、乱暴狼藉を働くヒールレスラー
・息子を大切に思うあまり、息子の障害(と思ったもの)を排除しようとした父親(後に和解した)
等々、マルガムになる前からこの状態である。
しかも、マルガムになっていない一般人でも、
・経営難から立ち退きを命じるも応じなかったため、高校生相手に発砲をしようとした地上げ屋(ヤクザ)
・散々振り回した上に「もういらない」と女を捨てたり、捏造された記事を書くようとあるライター命令して出来ないなら「クビを切る」と脅迫し、編集者としても風上に置けないある男
・子供が作ったぬいぐるみをケミーと思い込み取り上げ、なおかつ「人騒がせ」と投げ捨て、反省の色をまったく見せない大人達(しかも、奪ったにも関わらず「話し合いで解決した」と騒動を止めようとしたスパナに嘘をついている)
……等々、かなりろくでもない人間が多い(一応、最後のケースは「恐怖と不安に煽られた末のパニック状態だから」 との擁護はできるが……)。
グリオン登場後の中盤からは新たに人間より更に純然たる悪意を持つ人造生物を素体にしたマルガムの登場により、人間素体のマルガムが減り相対的に落ち着いた(番外として、襟草とは別の地域で2体マルガムが生まれた程度で、終盤までに襟草で生まれた人間素体のマルガムは、アノマロカリスマルガムだけである)……と思われたが、冥黒王の1人であるガエリヤの策略で以前マルガムに変身した人間が、マルガムに再変身する事態に陥った。
更に、第46話では人々がケミーや錬金術師に関する記憶を思い出したため、問題が散見された治安が更に悪化。ケミーの力を求めて暴れだしたり、錬金連合の関わりのある施設に押し入っては大勢でめちゃくちゃに荒らし回る等、錬金連合でも手に負えない事態に陥っている。
しかし、加治木を筆頭に善性の人間も多く、また
・相棒の好意を知り泣きながらもあえて突き放した元プロレスラー
・父親の言いつけでケミーを捨てようとしたが、仲良くなった友人を見放さなかった小学生
・彼氏にフラれた直後にケミーから元気を分け与えられ、その恩返しとしてケミーに夢を与えた女性
などと、真っ当にケミーとの絆を結んでいる人物も確認されており、一貫して治安が悪いだけではないのである(彼らと同列に語られがちだが、生臭だけどケミーが強く惹かれるほどの善性を持つ男は襟草とは無関係)。
もっとも、市街の様子を見る限りでは、行政や警察が機能不全を起こしている様子はほぼなく、ケミー並びマルガム案件は仮面ライダーと錬金術師(仮面ライダーガッチャード)が大事になる前に最善を尽くしている事情もあり、襟草の場所そのものが無法地帯ではない。
そのため「治安が悪い」 のではなく、「住民の民度の玉石混淆ぶりが激しい」と評価する方が正しいのかもしれない。
主な施設・店舗(50音順)
(※一般的には秘匿されている模様)
余談
- 名前の由来はエリクサー。また「砧」は世田谷区の地名なので、そちらをモチーフにしていると思われる。
- 更に「砧区」の地名が登場したため、『リバイス』の渓谷区、『ギーツ』の文武区に次いで3作連続で架空の特別区内が舞台となった事になる。